花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

名農生の名農生による名農生のための

2021年10月29日 | 学校
名久井農業高校の文化祭を名農祭といいます。
今年の名農祭は予定どおり10月30日、31日の2日間開催されます。
しかし例年と大きく違うところがあります。
それは一般公開しないこと。新型コロナの感染を避けるためです。
現在はコロナ感染が少し下火になっていますが
収穫販売がメインの農業高校の文化祭はかなり前から準備が必要。
判断する時はまだ感染が拡大した頃だったのです。
農産物相手だと急に進路変更できないため仕方がありません。
農産物販売を期待していた地域の皆様には大変申し訳ありませんが
名農生だけ対象に販売されることになりました。
育てたものを自分で食べてみる。
これは食糧生産を学ぶうえで大切な活動なのでお許しください。
さて全国どこの農業高校の文化祭も
普通高校と違って地域の方のために開催されます。
あくまでも自分たちの学習成果である農産物の販売を通して
評価してもらいたいからです。初めてご覧になる普通高校出身の先生方は
教室展示やステージの出し物が少ないため驚かれますが、これが理由です。
おそらく3年間野菜販売担当のため
一度も校内のステージ発表など見ることなく卒業する
名農生もたくさんいると思われます。しかしこれが農業高校なのです。
では自分たちはいつ楽しむのでしょうか。
それが収穫感謝祭。農業高校だけの独自のイベントです。
かつて農家では今年の作業が一段落すると昔から家族で感謝の食事をする
「農仕舞い」を行いました。収穫感謝祭はこんな行事に根ざしています。
つまり農業高校には地域の方向けと自分たち向けとお祭を2回しているのです。
ところが今年は一般公開なし。みんなでステージを楽しめるかもしれません。
初めて名農生の名農生による名農生のための名農祭が開催されます。
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あったかいんだから

2021年10月29日 | 研究
馴化温室を片付けしている中、
なぜか播種しているメンバーがいます。
これはちょっと気になっている実験を行うため。
メインの研究テーマは終わったので、
失敗してしまっても問題ないのですが
今しかできないチャレンジなので短期集中で取り組むことにしました。
しかしこんなに気温が下がってくると発芽適温を確保できません。
でも大丈夫。フローラ譲りの鉢の下に敷く園芸用ホットプレートを持っています。
また環境システム科の本拠地である施設園芸実験室に行くと
小型の植物培養装置があったり、
エアコンの入った1坪ぐらいの植物培養室もあります。
これを使うと求める光と温度の中で管理できます。
さらに驚くのは馴化温室の隣にある大型水耕栽培温室に行くと
数年前に導入されたばかりの本格的な発芽器もあります。
これはすべて環境システム科の管理下にあります。
なぜなら環境システムは畑ではなく水耕栽培を主に学ぶ学科。
苗を作っては植え付けるということを繰り返すため
いろいろな施設設備が整っているのです。
だいぶ寒くなってきました。どんな装置を使って
種子を暖めてあげようか悩んでしまいます。
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