BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
読んだ本や見た映画、食べた料理、旅先、育児や日常のことなど、趣味をつらつら語ります

1Q84

2010-05-27 21:27:28 | 読書感想文
1か月弱・・・一緒にお仕事をしてたアメリカ女性上司Sさんが帰国することに。
今日は最後なので、上司の妻Mさんと3人でお昼を食べに行きました。
お好み焼き~食べたのは久しぶりです。
Sさんとお別れはさみしいが、会社を辞めるわけではないのでいつかまた会えるかも。。。
彼女もまた私の上司が長期休暇を取るときは代わりに仕事しに来るわ!なんて言ってくれた。
ありがとう、お疲れ様でした。

さて、上司に借りて読んだ「1Q84」の感想をば。。。
久々の読書感想だわ。
読んだのはだいぶ前ですが、4月に3巻が発売されましたね。
借りるの待ちなのでまだ読んでませんが、、、非常に楽しみです。
というのも2巻の終わりがね、「ええっーー」みたいな感じだったので。
さて、今回も村上春樹らしい小説でしたね。
天吾と青豆という二人の男女が主人公です。
二人は小学校の時の同級生で、ともに初恋の相手。
20年近くたった今でもお互い離れ離れなのに、相手を忘れられないでいる。
むしろずっと愛し続けている。
なんともセンチメンタルでロマンチックな感じ。
これぞ、村上春樹よね。
ただ単なる恋愛小説でないところが、彼の面白いところ。
青豆はフィットネスインストラクターと暗殺者という2つの顔を持つし、天吾は予備校講師とゴーストライターという2つの職業を持つ。
どちらも表と裏の稼業を持っている。
そしてお互いの裏の稼業で二人は徐々に近づいていき、すれ違って行く。
このあたりが何ともモヤモヤしてしまう。
早く二人が出会えればいいのに。。。いやむしろこんな状況ならで会わない方がいいのか?なーんて思ったり。
青豆がかかわるある宗教団体はどう見ても「オウム」だろうし、そういや村上春樹はオウム関係のルポも書いてますよね。
「アンダーグランド」とか、「約束された場所で」とか。
事前にこれらの書を読んでおくとさらに1Q84の世界が楽しめるかも。
1Q84というのは青豆が名付けた仮想世界のことで、月が二つある世界です。
物語はこの1Q84という世界で起きて行くのですが、フィクションとはいえまるで一昔前の日本社会そのまんまのようであります。
まるで彼は1Q84という名前を使って現実の出来事(オウムの)を書いてるんじゃないだろうかとさえ思った。
だって今年はあの事件からちょうど15年目だしね。
考えすぎかな?
登場人物がみんな怪しげで面白いですよね。
無口な美少女(教祖の娘)のふかえり、得体のしれない牛河という男。
そして音信不通になった天吾のガーフレンドなど。
3巻では牛河が徐々に深くかかわってくるみたいですが。
リトルピープルの意味もまだよくわからないし。
早く続きが読みたいです。

●1Q84 村上春樹 新潮社