BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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NYで初詣

2006-01-04 14:33:00 | のほほん日記
NYに初詣ができるところがある
これは、とある掲示板で発見したのだが、NYにいてもイマイチ日本のようにお正月・・・新しい年というのが感じられないので、興味本位で行ってみた。
まさかあの鳥居のある神社がここにあるはずもなく、場所はなんとも便利な55stのウエストサイドであった。タイムズスクウェアからもすぐそこだ。
こんな場所に初詣ができる場所があるのか、、、と思いつつ、目指すビルの20階へ。
そこはオフィスビルとアパートがどちらも入ってるようなビルでちゃんと受付に警備委員も受け付けもいる。20階をおりると「初詣はこちら」の張り紙が。
奥の部屋を開けるとそこはたしかに神社だった。
マンションの一室なのだが、神様が祭られてる祭壇が部屋の奥にあって、その前に巫女さんと神主さんが居た。巫女さんが手を清める洗い場がが左にあるので先にそちらでお清めしてね、、、という。そこへ行くとただの洗面所なんだけど、ちゃんとひしゃくのセットが置かれている。そこで手を清め、戻ると神主さんが祭壇の目の前にあるイスに座らせてくれた。
そしてこの神社のことについて説明してくれた。なんでも神道の代表組織(組合なのか協会なのか)のNY支店のようで、3年前にできたばかりだとか。西海岸のシアトルにはかなり前からあったのだが、東海岸にはずーとなくてNYは駐在員が多いので切望されてできたとか。あと、神社にふさわしい部屋を探すのが大変だったらしいです。40件まわってやっと見つけたのがこの部屋。なるほど窓からセントラルパークが一望できるすばらしい眺めのビルの最長上の角部屋。やっぱり上に部屋があるのは良くないらしいです。神様の上を人が歩くってのはねぇ。教会でもキリストの上を誰も歩かないでしょうに。もっとも部屋を見つけるのが大変なのは他にも理由があるらしく、実際おかしな組織のアジトにされないか疑われたり、これは実際にあった話を踏まえてなので、さすがテロ後のNYというか、ここはそういう街でしたものね。
祭られてる神は天照大神と、、、もう一名、忘れちゃったけど女性の神様。八咫鏡(やたのかがみ)が飾られてます。神主さんがお払いを私にしてくれて、なんだかこういうのは背筋がピンとなって、気持ちが良い。その次2礼2拍手1礼の作法を教えてもらい、家から持ってきた5円玉を賽銭箱へ。さすがにガラスの瓶でおかれた賽銭箱にはドル紙幣ばかり。私も5円より1$のほうがよっぽどこちらの神社の役に立つだろうに、たまたま日本から持ってきた小銭で5円があったものだから、持ってきて入れちゃった。まぁ、今となってはどっちでもイイコトだけど。
願い事はまぁ秘密です。とっさのときに願うことなんて毎年決まってます。
そのあとイスの後ろにあるソファに座って、めかぶ茶と和菓子、神主さんのお嫁さんの手作りだというぼた餅をご馳走になりました。何人かの日本人と黒人と白人さんも来てて、たぶん日本に興味があるのだろうに、神主さんが色んな話しをしてくれるのでそれを隣にいた彼らの友人の日本人が通訳してました。しかし、神主さんも3年こちらに住んでるだけあって英語はペラペラ。
話と言っても作法のことからなんで神主になったのかというプライベートな話まで面白かったです。神主さん、親は普通のサラリーマンで、実はひいおじいちゃんの代までが神主だったと中学校のときにしり幸い自分は次男坊で好き勝手にしても良かったので、自分の家のことに興味をもち高校から神学系の高校へ行ったのだとか。興味があっていった学校だから勉強も楽しかったとか。なかなか変わり者っぽい雰囲気をかもし出していて、私は好きですね。そんな神主さん。
とりあえず初詣をするとなんだかすっきりするのは、やっぱ日本人としての習慣かなぁ。。。