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My violin & My life/ Life is a Bumpy road

スタートラインはいつもそこにある!
Life is Impermanent.

指揮者/N響アワー

2005年10月12日 | 観たこと聴いたこと
”輝く日本人たちそれぞれの競演”と題してNHK音楽祭が今月から始まるらしい。

先日のN響アワー。それにちなんで”世界を舞台に活躍する日本人演奏家”2人。
ショスタコーヴィチ:バイオリン協奏曲第1番イ短調作品77
  (2002年9月18日指揮/シャルル・デュトワ Vn庄司紗矢香)
ブルッフ:スコットランド幻想曲 作品46
   (2001. 1.17.指揮/準・メルクル  Vn竹澤恭子)

いやはや。
やはりこういう方々の、目の覚めるような演奏を聴くと、バイオリンという楽器と演奏者の限りない魅力を感じます。若さだけではない力強さと安定感のある、庄司さん。意志の強いおとなの深みを感じさせる竹澤さん。この秋からの演奏も楽しみです。

ところで、夫が準メルクルさんの指揮を見て「なんて滑らかなんだ?この指揮」と、感心。
私は画面を見ないで竹沢さんのブルッフを聴いていましたが、「ほら見てみて」と、促され…。
ゆっくりしたテンポのところでしたが、確かに優雅。指先までがふわりと、舞踊家のようでした。
「バレリーナみたいね」とふざけていうと、夫は「そうだ、きっとバレエをやってたんだ!」ですって。お願い、そんなこと真面目に考えないで。
でもお顔が小さくて、スタイルも、バレエの衣装が似合いそう。それにマリオネットのような、お人形っぽい感じの指揮者でした。私はこの指揮が好きか嫌いか、音楽的にどうかなどが、まだピンと来るほどオーケストラを聴いてはいません。名前に漢字が入っているので、どこの国の方かと。

ファンサイトがありました。
http://homepage2.nifty.com/junmarkl/

ファンページ ”準メルクルの楽屋 ”によると
ミュンヒェンうまれ。父がバイオリニスト、母が日本人ピアニスト。1997年NHK交響楽団の特別演奏会に客演して日本デビュー。今年から、リヨンで指揮を取るそうですね。

父のために・・・/ダイアナ湯川の音色

2005年08月12日 | 観たこと聴いたこと
今日はダイアナ湯川のデビュー盤CD「天使のカンパネラ」を聴いている。ダイアナ15歳の時の演奏。
その音色はたおやかで、美しい。15歳の少女が弾いているとは思えないほど包容力がある。上手いとか、表現力があるとかの批評をする気持ちよりも、奏でられた音楽に包まれた、と言うのが、最初の印象だった。

今日彼女は「御巣鷹の尾根」で、「ショートストーリー」を演奏したそうである。
「私は父の顔を知らない。このような事故を二度と起こしてはならない」との思いを込め、今年も登ることを決めたという。

私は最初知らなかった。この人が、85年8月12日に起こった日航機墜落事故の遺児である事を知ったのは、何年か前にはじめてCDを聴いた時の解説書によってだった。85年といえば私は、初めての育児に振り回されていたと思う。オムツを換えるため、歩き始めた長男の後をおいかけていた時。その年の9月16日に彼女が生まれたのだった。

彼女が生まれる前に墜落事故で亡くなった父への思慕は、はかりしれない。以前4月26日に「ラ・カンパネラ」というタイトルで日記を書いた。その時、JRの脱線事故が報道されたため、なんだかダイアナと日航機墜落事故との関係について色々と想いを綴る気になれなくなってしまっていた。いつかはもう少し触れたいなと思っていた。

今年は事故から20年。新聞、TVでは特集が。新たな検証が。でもそんな中で、私はあることで少しばかり疲れていて、今日は書かずにいようと思った。が、「ラ・カンパネラ」のほうにTBが来ていた。(関心のある方はそちらの方のTBをご覧下さい)そこからたどってまた、色々と知る事が出来たことを嬉しく思った。

彼女の演奏には、理想や希望や、愛情が感じられる。2作めのCDはまだ聴いていない。その演奏の成長が楽しみだが。

愛する人、大切な人を失う事を、日常的には考えにくい。しかしやはり、日常は実は危うさの上にあるのだと、いま一度書き添えておかなければ。

FM・弦楽八重奏

2005年08月09日 | 観たこと聴いたこと
今日は、長崎の・・・。
以前から聴きたかった新垣勉さんのCDを借りるため(思いのままに買いたいところだがそうもいかなくて)車でTUTAYAに出かけました。新垣さんと言えば沖縄。でもそうこだわらず、心の落ち着きそうな、この歌を、今日聴きたくなりました。

そのときカーラジオをつけたら、なんと弦楽八重奏が!
TUTAYAはそれほど遠くないので5分足らずで着いてしまい、駐車場でしばらく聴いていました。メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲・・・解説によると彼は弦四の曲を交響曲風にに弾くべく編曲したとか?綺麗なメロディーでした。弦四を倍にした編成だそうです。当然ながらやはり迫力ありますね。低弦すごい。負けずとVnが素敵!。曲名と演奏者を聞き逃したので、終了後の説明を聞こうと思いました
が、10分たってから、さては全楽章?聴いていたいけど、急いでいたのでさっさと借りに行き、戻ってまた聴きました。こういうコンサートに行ってみたいなあ。

メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲変ホ長調20?番。演奏は・・・待った甲斐なく聞き取れなかったのでした。(泣)
それにしても、よかったなあ。

借りたものは新垣さんのCD「さとうきび畑」と、マイルスの「ベスト・オブ・マイルス」と、ついでに、「セカチュー」のDVD。でもマイルスのは、同じCDを夫が持っていました。マイルスの「スマイル」(笑)を聞きたかったんだそうな。間違った。

新垣さんの歌を聴き、静かな気持ちに。でも少し涙も。

平和を願う日

2005年08月06日 | 観たこと聴いたこと
夜、息子から電話。
「今知ったんだけど、HHKの番組でこれから五嶋みどりの弟が出るよ。」
池袋の、HMVにいるらしい。これからCD買って帰るとのこと。(龍くんのではなく)

TVをつけた。今日は原爆の日。平和公園からの生中継だった。
この日のために世界各国の若い演奏者が広島交響楽団と共に演奏。大勢の合唱。有名な、あの詩の朗読。
今日も一日暑く、ああこんな日に、あの悲しい出来事が起きたのだと、布団を干し、洗濯物をかけながら昼間思っていた。改めて新聞の原爆に関する記事に目を通しながら、龍クンの登場はいつかなと思っていたら、新聞を読み込みすぎて、気がつくともう「愛の喜び」を演奏していた。
一生懸命演奏していた。緊張していたのかな。そんな風にも見えたが。
彼はたしか、NY生まれのNY育ちだ。その彼が今日という日広島で演奏している。
・・・。どんな気持ちだろうか。

オケの各国の若き演奏者達もこの度で広島の事を知り、いくつか、客観的で真摯な感想が披露されていた。ちょっと胸が熱くなる。イベントだけで終わってほしくはないと思う。世界各国で、あの事実が単なる日本人の感傷ではない事を理解する危機意識は、新聞で知る限りだが、低い。

音楽、バイオリン、龍クン、ヒロシマ。・・・。
・・・「愛の喜び」
思いはいろいろと。

後からまた息子から電話が。「どうだった?」
CDショップで、龍クンのCDを試聴したらしい。すごいねと言っていた。
ほど良く瑞々しいが乾いた感じ、な演奏だという。ハキハキと弾いていて好感を持ったとか。
「楽器のせいかな、1700年代のストラド使っているらしい。いや、もちろん表現力もあるんだろうが。模範的な演奏はよく聴くけどそうではなくて。シャコンヌには感激したよ。」
ほう、いつになくバイオリンの話題だわ。それに、誉めるなんて珍しいね。ちなみに彼が買ったCDは、ジェニファーロペスだそう。

五嶋龍流シャコンヌは。

2005年08月04日 | 観たこと聴いたこと
今朝のTV、7時半頃でしたか五嶋龍クンが映っていたので、しばし注目。
初CDの発売ということでした。インタビューがあり、

Q*「お姉さんは(このCDに関して)なんとおっしゃっていますか?」
いたずらっぽい笑顔で
龍*「いやぁ、音、全然あってないじゃん~とか言われてぇ~」
            (ねえじゃん、だったようにも)

  (@_@;)
  ジョ、ジョークですよね?龍クンの。
  いやはや。 

        「音、全然あってないじゃん」
                    ・・・・・・。(~_~;) 

演奏のVTRもすこしだけ。ヴィターリのシャコンヌでした。うわ。

シャコンヌ演奏、内にあるCDでは、オイストラフのは優美でしっとり(時代ですねー)、シェリングのは華麗。
龍クンは・・・・。あかるーい。ああ、そういうシャコンヌもあるんだなあ、と思いました。冒頭だけですぐ映像は切れましたが。先に進めば、哀愁も?(CDに入っているので、続きはお買い求めをという事ね・・・。)

ずいぶんまえ、TVの特集番組で五嶋節さんの談話を聞きました。
「みどりの演奏を聴くと、とても悲しく胸が苦しくなるの。龍のはねー、いつでも楽しくなるのよ。」(関西弁だったと思いますが)たしかそんなことを。
そのとおりですね。
(でもその時は正直いって、そうさせてしまったのは、あなたでは?と思いましたが・・・。色々ないきさつを考えると。)

もう、長い事シャコンヌの練習に付き合いすぎて、しばらくはCDも聴かないわねと
思っていましたが、龍クンの演奏に興味津々。
ちなみに、kaoの演奏は「ヒステリックシャコンヌ・悲愴!」かな。
「音全然・・・」kaoは・・・それはそれはたくさんはずしましたよ。・・・。





ラ・カンパネラ

2005年04月26日 | 観たこと聴いたこと
実のところ、クラシック通ではない私。BGMで聴く事が多い。自分でCDを買うこともあまりない。忙しい夫がどんどん買うも、聞く暇が無い。ちょっと聴いては他のを買ってくるので、私がせっせと聴いている。

ところで、そのなかで若い演奏家のデビュー盤、2枚。
どんなすごい演奏家も「デビューの時」があったろう。まあそれはCDではなくて、演奏会をもって言うことだと思うが、私などはCDで知るのがせきのやまだ。

右のCDタイトル★ラ・カンパネラ/ビリアナ・バチコバ・デビュー★クラウン
<ビリアナ・バチコバ>
1972.3 ブルガリアで生まれる。昔、ヨーグルトのCMで、ラ・カンパネラを弾く姿が映っていたらしい。(私は見ていないが。)とっても元気のいい弾き方で、多少あらいかな、と思わせるほど。あまり歌いこまないで、さーっと嵐のように弾ききっていた。16歳の時の演奏。爽やかだ。今はもう30歳をこえている。演奏の雰囲気はどんなふうになっているだろう。

左のCDタイトル★ラ・カンパネラ*ダイアナ湯川・ナイジェルクレイトン★BMG
<ダイアナ湯川>
1985.9 東京・広尾で生まれる。の1ヶ月前、御巣鷹山520人の犠牲者を出した日航機墜落事故で、まだ見ぬ父を失っている。その後すぐに、イギリス人の母と、姉と共にイギリスへ。15歳の時の演奏。暖かく、優しい響き。でも、すっきりとしていて潔い。

偶然なのか、そういうものなのか、両方とも、CDのタイトルがラ・カンパネラである。(特に、聴き比べようと思ったわけではないけれど。)ポピュラーな曲だからということか。
ラ・カンパネラは、ピアノの曲で有名らしい。フジコ・ヘミングが好んで弾いていたような気がする。(彼女のラ・カンパネラは、物悲しい感じに聴こえる。)私はバイオリン演奏から知った。

これを昨日書こうとしていて、JRの脱線事故が報道された。私は前から思っていた事で、、ダイアナ湯川の事についても、もう少し書くつもりだったが、おりしも昨日の大惨事に気持ちが重なり、辛くなってしまった。
気軽に乗っている電車が、こんなことになろうとは。この事故にかかわりのある方々の事を思うととても胸が痛む。・・・日常は、実は危うさの上にあるようだ。