地方の三文小説家「東義久」の独白

東義久のブログです。

映画「モリのいる場所」を観てきた。

2018-05-25 01:14:19 | ひとりごとの部屋

5月24日(木)久御山イオンで映画「モリのいる場所」を観てきた。これは画家で書家でもあった熊谷守一の日常を描いたもので、山崎努の演じる熊谷守一と樹木希林演じる奥さんのそんなにドラマチックな展開のない毎日が描かれている。熊谷は自分の森と化した屋敷から30年も外へは出ずに、日々、虫や魚や鳥、爬虫類を凝っと見つめ観察しながら暮らしている。監督の沖田修一が熊谷守一のフアンであることが映画を観ていてよく判る。かくいうぼくも熊谷の不安で封切を待ち構えていた。今から10年ほど前、彼の画と書をいただいた。それはともかくとして、映画のなかで守一と奥さんの会話がおもしろい。奥さんが、もう一度人生がやりなおせるとしたら「じゃまくさいからもういやだ」というのに対し守一は「生きるのが好きだから何度でも生きる」と、答える。熊谷守一の昆虫や猫、アリなどに見せる温かい眼差しを彷彿とさせてくれる。アリを寝転んで一日中見つめ「アリは左足の2番目から歩き出す」のを発見!いい映画だ。熊谷守一が一層好きになった。

 


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