突然けたたましい声を発して笑うのだがその笑いが、狂笑というより、(狂笑ならまだいいのだが。狂笑なら凄味があるだろう)莫迦笑いで、何かの時にもう一度、その笑いを遣ったが、私は黒薔薇の女が突然、けたたましい笑いを発するたびに、何が起きたのかと、ギョッとしたのである。
この莫迦笑いの根元は、というと、美○明○という人物というのが調子の外れたところがあって、まだ若くて、ジャアナリズムの世界に現れたばかりの頃、そうして三島由紀夫の知遇を得て、幸運の光の中にいた頃は、その欠点も、人々の目にわかる程ではなかったのだが、この頃稀に、ドラマの中なぞでその顔を見ると、彼のそういうところが、なんとなく底の方から薄々ならいいが大分顕著に現れて来ているのは困るし又、彼の為にも困ったことだと、思わないわけには行かない。
狂笑を演じてるだけなんだろうと思ってる。
狂気ってのに対してあこがれの域を超えられてないの、実は。
だから誰か有名な知識人とか見識人の助けを得てる時は、その人らの日頃のごもっともな(高尚な)言論によって、自分まで「あの子もきっとそのような人なのね」と大衆に対して演出がきいても、それが外れた時は、「あら?おいおいおい。」ってなるヤツ。
いろんな苦労はしてきているとは思うが、(ホントの意味で)狂気の域までは達してないの。
「想像が足りないのだろう」と思ってる。
「想像の行き過ぎも狂気の域に達するらしい」から。
「見えないものが見えちゃうから想像がおざなりになってきた」のでは・・・
この莫迦笑いの根元は、というと、美○明○という人物というのが調子の外れたところがあって、まだ若くて、ジャアナリズムの世界に現れたばかりの頃、そうして三島由紀夫の知遇を得て、幸運の光の中にいた頃は、その欠点も、人々の目にわかる程ではなかったのだが、この頃稀に、ドラマの中なぞでその顔を見ると、彼のそういうところが、なんとなく底の方から薄々ならいいが大分顕著に現れて来ているのは困るし又、彼の為にも困ったことだと、思わないわけには行かない。
狂笑を演じてるだけなんだろうと思ってる。
狂気ってのに対してあこがれの域を超えられてないの、実は。
だから誰か有名な知識人とか見識人の助けを得てる時は、その人らの日頃のごもっともな(高尚な)言論によって、自分まで「あの子もきっとそのような人なのね」と大衆に対して演出がきいても、それが外れた時は、「あら?おいおいおい。」ってなるヤツ。
いろんな苦労はしてきているとは思うが、(ホントの意味で)狂気の域までは達してないの。
「想像が足りないのだろう」と思ってる。
「想像の行き過ぎも狂気の域に達するらしい」から。
「見えないものが見えちゃうから想像がおざなりになってきた」のでは・・・