(3/4の続き)
はい、では、話題を変えます。
昨日の梅が枝餅、食べなかった者立ってくれ。
(誰も立たない・・・)
ほぅ、みんな食べてくれたのか。
はーーい、先生もう1回聞きます。
昨日のお餅食べなかった者立ちなさい。
(一人立つ、二人立つ・・・)
はい、マスダとヤマモトだけですか? 他は食べてくれたんだねー。
(半分くらい立つ・・・)
はい、わかった。ねぇ・・・。
誰が大森巡査に自主的に届け出をし、そして誰がゴミ箱に捨てたかも詮索するのはやめます。
でも・・・・どうして食べなかった?
俺、あんこもの好きじゃなかったから。
うん、はい、他の者は?
すみません、捨ててる人を見たらボクもついなんとなく・・・
はい、他の者。
ごめんなさい・・・・・
ヒサユキ、ヤスオ、先生情けないなぁ。
ん? 近頃の子供はね、まんじゅうもらったくらいで喜びやしない。
ましてね、ああいう風なこう田舎風の甘いもんていうのは、あんまり好きじゃない事も知っています。
だけどもね。
「お土産を買って来て下さい。」と言ったのは君たちのほうですよ?
先生は「うん。」と約束をしました。
博多にだってねぇ、もっと気の利いたものはいーーっぱい売ってます。
だけども先生は昨日の3時限目ギリギリに帰ってこなければなからなかった。
先生、時間がなかったんですよ。
だからおふくろがくれた「梅が枝餅」を君たちのお土産にしたんです。
そのいわれだってちゃんと君たちに話したでしょ?
にも関わらず捨てた奴がいる。しかもゴミ箱にだ。
先生はそんな失礼な奴を許すほど寛容な心は持ってない。
今から断じてお前たちを叱ーーーーーーるっ!!!
(あまりの本気の怒り様に泣き出す生徒たち・・・)
これはまんじゅう1個の問題じゃない、ねぇ。
立場をどうか反対にして考えてみて下さい。ね。
はい、はい、泣かなくていい、泣かなくて・・・・はい、はい・・・・
はい、泣くよりも先生の話を聞いて下さい。
先生?(親の再婚でグレてるヒロ君)
なんだ?
先生は誰が誰にやってどいつが捨てたか聞かないって言ったよなぁ。(親の再婚でグレてるヒロ君)
言ったよ?
うらぎんなよ?(親の再婚でグレてるヒロ君)
俺が今までお前たちを裏切った事があるか?
じゃぁ、俺も食わなかったよ。(親の再婚でグレてるヒロ君)
(一人立つ・・・・、二人立つ・・・・)
ヒドイ・・・・ヒドいわよっ、あなたたち。
うるっせーなー。お前に文句言われる為に立ったんじゃねーんだよ。(親の再婚でグレてるヒロ君)
よくもそんなことが言えたわねっ。
追求しないって約束を取り付けてから立つなんて、それじゃぁ、それじゃ先生のお土産捨てた事を何とも思ってないの?
サコタ? 君は食べなかったのかね?
私は食べました。
ん。そんじゃ座んなさい。座って先生の話、聞きなさい。ね。
はい、いいですかぁ。
立場を反対にして考えてみましょう。
今度は君たちが先生にお土産を買って来たんです。
あまーーーーいおまんじゅうでした。
でも先生はああまり甘いもんが好きじゃありません。
君たちの見ている前でおまんじゅうを捨てました。
君たちは先生のこと、どういう風に思うかね?
こっんな失礼なことないだろうがっ。
はい、次に、春のことです。
先生は諸君の家を家庭訪問しました。
行く家行く家で必ずお茶とお菓子が出ます。
最初のうちは珍しいさぁ。食べてます。
でも、何軒も何軒も回ってくるうちに腹はだんだん茶腹になってきます。
もうお菓子を見ただけでもゲップが出そうです。
「結構です。」とお断りすると、君たちのお母さん方はちり紙に包んでくれて、「どうぞ。」と渡してくれる。
その包んでくれたものを君たちの家の前に捨ててあったら君たちのうちの人は先生のこと何というかねぇ?えぇ??
「こんな失礼な男、見た事が無い。」
先生は君たちのお母さんから軽蔑されて口を聞いてもらえなくなります。
いいですか、そんなに食べたくなかったら、何で家に持って帰らなかった?君たちはっ!!?
うちに持って帰って、うちのゴミ箱に捨てなかったんだっ!?
それが先生に対する「思いやり」です。
そしてそれが「礼儀」なんです。
あなた方は中学3年生です。
もう子供じゃないんですよ?わかりますか。
あと半年たったら君たちは、この中でもう社会に出る人だってるんですよ。
社会に出たらそんな態度は許されませんよぅ?
甘ったれるんじゃなーーーーいっ!!! お前たちはっ!!
まぁ、まんじゅう1個でね、随分辛い話になったかもしれないけど、どうぞそのことはみんなもう1回考えてみて下さい。
はい、座りなさい、ね。
はい、これで学活を終わります。
はい、学級委員?
(沈んでる教室・・・)
はい、1日の始まりだしね、元気に・・・・ね、はい。
ま、まぁそんなに深刻に考えなくてもいいけども、ね。
はい、朝の始まりだから・・・、ね、元気いっぱい勉強しよう、ね。
(教室を出る金八)
先生ーーーー。
ごめんなさい、先生。
私もそんなに大事なことだと思わなくて、つい・・・
先生ーー。
ちょっと先生も言い過ぎたかもしんないけどね、うん。
教室戻りなさい。
(親の再婚でグレてるヒロ君に立ち向かう女子)
ひどいわよっ!金八先生に謝りなさいよっ!!
何とか言ったらどうなのっ!!
てめーぇ、誰に口きいてんだよぅ?(親の再婚でグレてるヒロ君)
どうして素直に謝れないのよぅ。
うっせーな、このやろーーーっ(親の再婚でグレてるヒロ君)
ぶっ飛ばされたくなかったら、黙れ、このやろーーー(親の再婚でグレてるヒロ君)
♪ それでも人しか愛せない~~~~ ( 海援隊の「人として」 )
第2話終わり。
今じゃ社会人がこんな風ですよ、案外。ヤレヤレ。(ドハハハハ・・・)
第3話へつづく
はい、では、話題を変えます。
昨日の梅が枝餅、食べなかった者立ってくれ。
(誰も立たない・・・)
ほぅ、みんな食べてくれたのか。
はーーい、先生もう1回聞きます。
昨日のお餅食べなかった者立ちなさい。
(一人立つ、二人立つ・・・)
はい、マスダとヤマモトだけですか? 他は食べてくれたんだねー。
(半分くらい立つ・・・)
はい、わかった。ねぇ・・・。
誰が大森巡査に自主的に届け出をし、そして誰がゴミ箱に捨てたかも詮索するのはやめます。
でも・・・・どうして食べなかった?
俺、あんこもの好きじゃなかったから。
うん、はい、他の者は?
すみません、捨ててる人を見たらボクもついなんとなく・・・
はい、他の者。
ごめんなさい・・・・・
ヒサユキ、ヤスオ、先生情けないなぁ。
ん? 近頃の子供はね、まんじゅうもらったくらいで喜びやしない。
ましてね、ああいう風なこう田舎風の甘いもんていうのは、あんまり好きじゃない事も知っています。
だけどもね。
「お土産を買って来て下さい。」と言ったのは君たちのほうですよ?
先生は「うん。」と約束をしました。
博多にだってねぇ、もっと気の利いたものはいーーっぱい売ってます。
だけども先生は昨日の3時限目ギリギリに帰ってこなければなからなかった。
先生、時間がなかったんですよ。
だからおふくろがくれた「梅が枝餅」を君たちのお土産にしたんです。
そのいわれだってちゃんと君たちに話したでしょ?
にも関わらず捨てた奴がいる。しかもゴミ箱にだ。
先生はそんな失礼な奴を許すほど寛容な心は持ってない。
今から断じてお前たちを叱ーーーーーーるっ!!!
(あまりの本気の怒り様に泣き出す生徒たち・・・)
これはまんじゅう1個の問題じゃない、ねぇ。
立場をどうか反対にして考えてみて下さい。ね。
はい、はい、泣かなくていい、泣かなくて・・・・はい、はい・・・・
はい、泣くよりも先生の話を聞いて下さい。
先生?(親の再婚でグレてるヒロ君)
なんだ?
先生は誰が誰にやってどいつが捨てたか聞かないって言ったよなぁ。(親の再婚でグレてるヒロ君)
言ったよ?
うらぎんなよ?(親の再婚でグレてるヒロ君)
俺が今までお前たちを裏切った事があるか?
じゃぁ、俺も食わなかったよ。(親の再婚でグレてるヒロ君)
(一人立つ・・・・、二人立つ・・・・)
ヒドイ・・・・ヒドいわよっ、あなたたち。
うるっせーなー。お前に文句言われる為に立ったんじゃねーんだよ。(親の再婚でグレてるヒロ君)
よくもそんなことが言えたわねっ。
追求しないって約束を取り付けてから立つなんて、それじゃぁ、それじゃ先生のお土産捨てた事を何とも思ってないの?
サコタ? 君は食べなかったのかね?
私は食べました。
ん。そんじゃ座んなさい。座って先生の話、聞きなさい。ね。
はい、いいですかぁ。
立場を反対にして考えてみましょう。
今度は君たちが先生にお土産を買って来たんです。
あまーーーーいおまんじゅうでした。
でも先生はああまり甘いもんが好きじゃありません。
君たちの見ている前でおまんじゅうを捨てました。
君たちは先生のこと、どういう風に思うかね?
こっんな失礼なことないだろうがっ。
はい、次に、春のことです。
先生は諸君の家を家庭訪問しました。
行く家行く家で必ずお茶とお菓子が出ます。
最初のうちは珍しいさぁ。食べてます。
でも、何軒も何軒も回ってくるうちに腹はだんだん茶腹になってきます。
もうお菓子を見ただけでもゲップが出そうです。
「結構です。」とお断りすると、君たちのお母さん方はちり紙に包んでくれて、「どうぞ。」と渡してくれる。
その包んでくれたものを君たちの家の前に捨ててあったら君たちのうちの人は先生のこと何というかねぇ?えぇ??
「こんな失礼な男、見た事が無い。」
先生は君たちのお母さんから軽蔑されて口を聞いてもらえなくなります。
いいですか、そんなに食べたくなかったら、何で家に持って帰らなかった?君たちはっ!!?
うちに持って帰って、うちのゴミ箱に捨てなかったんだっ!?
それが先生に対する「思いやり」です。
そしてそれが「礼儀」なんです。
あなた方は中学3年生です。
もう子供じゃないんですよ?わかりますか。
あと半年たったら君たちは、この中でもう社会に出る人だってるんですよ。
社会に出たらそんな態度は許されませんよぅ?
甘ったれるんじゃなーーーーいっ!!! お前たちはっ!!
まぁ、まんじゅう1個でね、随分辛い話になったかもしれないけど、どうぞそのことはみんなもう1回考えてみて下さい。
はい、座りなさい、ね。
はい、これで学活を終わります。
はい、学級委員?
(沈んでる教室・・・)
はい、1日の始まりだしね、元気に・・・・ね、はい。
ま、まぁそんなに深刻に考えなくてもいいけども、ね。
はい、朝の始まりだから・・・、ね、元気いっぱい勉強しよう、ね。
(教室を出る金八)
先生ーーーー。
ごめんなさい、先生。
私もそんなに大事なことだと思わなくて、つい・・・
先生ーー。
ちょっと先生も言い過ぎたかもしんないけどね、うん。
教室戻りなさい。
(親の再婚でグレてるヒロ君に立ち向かう女子)
ひどいわよっ!金八先生に謝りなさいよっ!!
何とか言ったらどうなのっ!!
てめーぇ、誰に口きいてんだよぅ?(親の再婚でグレてるヒロ君)
どうして素直に謝れないのよぅ。
うっせーな、このやろーーーっ(親の再婚でグレてるヒロ君)
ぶっ飛ばされたくなかったら、黙れ、このやろーーー(親の再婚でグレてるヒロ君)
♪ それでも人しか愛せない~~~~ ( 海援隊の「人として」 )
第2話終わり。
今じゃ社会人がこんな風ですよ、案外。ヤレヤレ。(ドハハハハ・・・)
第3話へつづく