ねーさんとバンビーナの毎日

「静」→ 「淡」→ 「戻」→ 「無」→「休」→「解・涛」→「涛・停」→「抜」→24年「歩」 最終章序章スタート!

あ・うん

2008年12月07日 23時45分00秒 | 観たぞねーさん
あ・うん [DVD]

レントラックジャパン

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出演: 田中裕子, 小林薫, 池脇千鶴, 森繁久彌, 樋口可南子, 竹中尚人, 窪塚洋介
監督: 久世光彦

ねーさん的評価:★★★★☆


向田邦子さんの作品を初めて見ました。
いや、いいです。人と人の繋がりの描き方が。

中小企業を営む羽振りの良い社長に小林薫。
羽振りの良い社長に嫉妬している(という風に(ね)は感じる。外に囲う女に嫉妬してるんじゃなくて旦那に嫉妬している。)奥様に樋口可南子。
社長の友人はサラリーマンに就いていて、つつましい奥様役に田中裕子。
その娘役が池脇千鶴、その見合い相手にデビュー間もない窪塚君。
サラリーマンの父は山師の森繁久彌。
山師にたかる竹中尚人。

これらの人間のやりとりが非常にいいんだなぁ。

「あ・うんの呼吸」って今分かるのかな。

「あ・うんの呼吸」は感じてないとダメなんですよ。
で、あんまり分かりやすい言葉にして確認しまくっちゃダメなんですよ。
「あ・うんの呼吸」には言葉での確認は無いんだよねぇ。
観ていて感じてるから、言葉にしなくてもさりげな~い行動が出来るんですよね。

「相手はあくまでもこういう人なんだ。」っていうのをみんなちゃんと分かっていて許容して関わってるっていうかね。
あんまり心には必要以上に立ち入らないで、顔を合わせる機会は常にあるみたいなね。

「渡る世間は鬼ばかり」は粋な演出はなく、「日常そのまんま。」を延々とドラマにしてあって、
それはそれだから分かりやすくてウケるんだと思う。

この向田邦子さんのは、セリフひとつひとつ、場面ひとつひとつに、
「ん~~、どういうことなんだろう?もっと具体的な言葉を!!」っていう、見せすぎない粋な感じがあって。


時たま見返したくなるような作品ですわ。

窪塚君もなんちゅ~初々しさ。
その後にIWGPのキングをやるとは思えない初々しさ。(笑)
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