ねーさんとバンビーナの毎日

「静」→ 「淡」→ 「戻」→ 「無」→「休」→「解・涛」→「涛・停」→「抜」→24年「歩」 最終章序章スタート!

3年B組~!「金八せんせーーー!!」第2シリーズの第二十三話(その1)(5/5)

2010年03月02日 23時25分06秒 | 観たぞねーさん
こちらにアクセスしてくる皆様へ。

心を病む子ども達」の回も色々と考えさせられましていい回ですので、ぜひご一読を。
今では大の社会人がこんな風。(苦笑)


(4/5からの続き)


(加藤優の自宅アパート。母親が家の中から出てくる。)

よせったらぁ。行く事ねぇんだよぅ。(母親を引き止める優)

そうはいかないよぅ。
警察なんかに引き取られた親御さんの身にもなってごらん。

しかたねぇだろ、サツの勝手の勇み足なんだからぁ。
謝りに行ったところで、どうせバイキン見るみたいな目で見られるのがオチなんだよぅ。

だからお前が「Z」に誘ったりしなければ・・・。

誘ったりしてねぇってばぁ。

どっちにしたってお前の就職祝いはしてくれようとしたんだろ?

あれはサツへの口実さぁ。

優っ!

みんなだってもうガキじゃねぇんだ。
あれでいいクスリになったはずだよ。

いいよ。そういうなら言ってなさい。
私は謝るだけ謝ってくる。
それが迷惑かけた人の道ってもんです。

母さぁん。
母さん、ちょっと待ってくれよ。

お前がちゃんと卒業できるのだって、みんなあのお友達のおかげじゃないかさぁ。
さぁ、そこどきなさいってば。(優の腕を払って行ってしまう母親)



(荒谷二中の生徒が加藤優のアパート前に現れる)

おい。

(加藤優の自宅の部屋の中)

悪かったなぁ。
お前の新しいダチにも迷惑かけちまってよぅ。

ちっ、きたねぇよ。
サツの野郎、ずっとオレ達のことつけてたんだぜ。

それでどうする気だ?

もちろんやるに決まってるさ。

本当にボイコットできんのかぁ。

だからお前やコウヅさんの力を借りれば、3年生の出席は絶対抑えてみせる。
もちろんみんな手を貸すヤツは揃ってるんだし。

けど、親のほうはどうなる?

親?

卒業式だぜ?親だって出かけてくるんだ。
その親が騒ぎ出したらこりゃ絶対警察が乗り出してくるよぅ。
サツが恐いか恐くないか、サワイに聞いてみろっ。
今度問題起こしたらお前は絶対少年院行きだ。

多分なぁ。

オレだって昔のこと考えたら荒谷二中に腹ん中が煮えくり返るさぁ。

そうだよぅ。そうこなくっちゃ。

だからって出来もしない事で全滅することはない。

おいっ、出来もしない事だと?

そうだよっ。出来る事をやりゃぁいいんだ。

何か考えあんのか?

校長とオトワと体育のシミズに謝らす。
徹底的に謝らすんだ。

どうやって・・・。

オレの今の担任はな、たとえ先公だって、
自分が間違ってたらちゃんとオレ達生徒に謝るよ。
それが筋だろう?

筋なら筋を通すのが、例え中学生だってやらなきゃいけない事なんだ。
けど関係ねぇヤツまで巻き込む事はねぇ。

おい、加藤。
関係ねぇヤツなんているもんかよぅ。

だったら勝手にやれよぅ。
オレは手を引く。

加藤っ。

確かにオレは就職も決まったよ。
子供相手も卒業した。
できりゃぁこのまま、一生懸命働いて、資格取る勉強もしたいさ。

他の奴らだってみんな高校が決まってんだ。
騒ぎを起こしたくないヤツはほっとけよ。
けど、あの3人に手ついて謝らせなければ中学は終わんないってヤツだけが、暴れりゃいいんだ。

但し、絶対に怪我をさせたらヤバイ。
すぐに傷害罪でもっていかれる。

そんなら一体どうすんだよっ。

要するに謝らせればいいんだろ?
オレが挨拶しに行くよ。

挨拶?

あぁ。後は向こうの出方次第さ。



(ひかる一平が入ってくる)

さっきの刑事が表でウロウロしてる・・・。



(松浦の自宅。松浦の部屋に3Bの生徒が集まっている)

マドカから相談されたんだけど、私はやっぱりあの子達が加藤君に言った事を坂本先生に話すべきだと思う。

どうしてだよぅ。

だってぇ、もしものことがあったら何で言わなかったっていうことになるじゃなぁい。

大丈夫だよぅ。
就職祝いだってことになってんだからよぅ。

それはなんとなくそういうことにしてしまっただけじゃないか。

そうよ。
それにあんな相談してること言ったら私たちまで仲間だって思われちゃうかもしれないのよ。

大丈夫だよっ。
大体今からそんなこと言ったら、かえって変な風に思われるだけじゃねぇか。

いや、ヒサユキだて心配していた。
後で言わなかったのがバレるほうが心証悪くするんじゃないかって。

優等生は気が小せぇんだよっ。

そんなことないわ。
私だって家でものすごくお灸据えられたんだからぁ。

ミヨコは信用あるから一緒に出てこられたようなもんでさ、
もー、マドカなんて、座敷牢もいいとこなのよ?

オーバーなんだよぅ。

真面目な話なんだよぅっ!

大丈夫だよぅっ!!
加藤はあんなのに巻き込まれるようなヤツじゃないんだよぅっ!!

絶対に?

あぁ。
もしもの時はオレが一緒に行動するよっ。

何言ってんのよぅ。松浦君はぁ。

オレはアイツに借りがあるんだよぅっ!!

ヤクザみたいなこと言わないでよぅ。

うるせぇなぁ。
オレが高校行くのだって、アイツのおかげなんだよぅ。
オレが実力で高校に入れたのだって、アイツがお袋を病院に運んでくれたからなんだよぅっ。
だから、アイツがオレの力を必要としてる時は、オレは何としたってアイツの為にならないことはしないよっ。
誓うよっ。



(スナックZ。金八と荒谷二中の大山先生。)

たまげたねぇ。
ったく、たまげたとしか言いようがねぇよ。(金八らにビールをつぐコウヅ先輩)

ったく、坂本先生のクラスにまで迷惑かけちまって、もう・・・。

いえいえ。

何てお詫びしたらいいのか。
いやぁ私たちもねぇ、精一杯取り組んでるつもりなんですけどねぇ。
ま、米倉先生に倒れられてからというもの、まぁ、っとにお恥ずかしい限りでして。

生徒達が軽卒だったんですよ。
ま、この店には僕もよく出入りしてるもんですからねぇ、
まさかこんなことになろうとは思ってもおりませんで。
その点で僕のほうも軽卒でした。

いやいや、そんなことおっしゃらないで下さいよ。
まぁ、このコウヅセイイチは、これで真面目にお店任されているようですし。
いや、本題はね、ま、ここに集まる子供達にとっては、私よりかコイツのほうが魅力があるってことなんでしょう。

おちょくっちゃ困るよ、大山先生。

いや、そんなこたぁないよ。
シイナハジメにしたってさぁ、心を開き始めたのはこの店に来てからだもんねぇ。
教師がいくらがんばったってさぁ、通じないもんはあるんだよぅ。

アイツの場合はさ、優に憧れてるからだろう?
で、その優はさ、金八っつぁん、あんたを信用してるんだからさ。

いやぁ。

結局はおんなじ事だよ。

なぁ、セイイチ君よぅ。

ん?

優さぁ、ホントにこのぅ、荒谷二中のヤツから、なんかこう、相談持ちかけられてなかったかなぁ。

あぁ。奴らが入ってくるとね、すぐサツが入って来たんだよ。

そっかぁ。

だから何も話をするヒマは無かった。

お願いだ。本当のことを言ってくれないか?

まだ信用してくれてないんだね。大山先生は。

いやいやいや、そう言う訳じゃないけどさぁ、何か起こってからじゃ遅いんだからさぁ。

そう言ったところで、起きる時は起きるんじゃないの?(ニヤッと笑うコウヅ先輩)



(朝の登校中)

おはよ~~~う!

(元気の無い男子二名と女子一名が登校している。(「Z」に行った生徒))

(加藤の自宅アパート前。松浦が加藤を待っている。)

なんだよぅっ。

ボクトウ工業行くのになんで学生服着てんだよ。

大きなお世話だ。

おいっ。お前、荒谷二中行く気だろ?

うるせーんだよ。

ちょっと待てよっ。
お前あと少しで卒業なんだよぅ。

それがどうしたぁ。

それまで桜中の生徒なんだ。

どけっ!!

(シイナハジメ(ひかる一平)がいる)

おいっ!ハジメっ!!
金八っつぁんに知らせんだよっ。

行くなぁっ!
行ったらお前と絶交だぁっ!!

ほら、早くしろよ、バカやろう!
モタモタしてんじゃねーよ。

放せっ、この野郎。

うっせーな。

(優と加藤、取っ組み合いの喧嘩になる)

この野郎っ。
行くなったら、行くなよぅっ!
お前を捨てた学校だろう? お前が行って何になるんだよぅっ!?

放せよ。
オレが行かなきゃサワイのヤツがもっとヒドイことになるんだ。

行って何をするんだ。

長い人生5分や10分急いで何になる、金八っつぁんもそう言った。
仮に少年院行きになったところで技術さえ身につければ食って行かれるんだ。
そのかわりオレはオトワって先公道連れにしてやるっ。

道連れ?

ツッパってんのは、みんな奴らの落ちこぼしよぅ。
バカだ、低能だ、貧乏人だと、あそこまで痛ぶる権利は先公にはねぇんだ。
金八っつぁんは、「許していい事、悪い事が人間にはある」とそう言った。
けどヤツは、オヤジやお袋のことまできたねぇこと言いやがったんだぁ。
オレは人間として絶対許さねぇ。
就職が決まったからと言って、今逃げ出したらオレはもう人間じゃねぇっ!

けどなぁっ!

どけぇっ!!

加藤っ! 加藤!!



(美術室で卒業制作中の3B生徒)

失礼します。
坂本先生、すいません。

あ、ちょっと待ってな。

あのぅ、ボクトウ工業の社長さんから今朝まだ加藤君が出社しないいってお電話がありました。

加藤行ってないんですか。

はい。



(職員室に向かう金八)

あ、金八っつぁん!
加藤達が暴れてるって、荒谷二中から電話なんだよ。

先生っ、加藤君と松浦君がっ。

どうしたんだよっ。



(荒谷二中の中で暴れまくるツッパリ達)

(職員室の中で教師に迫るツッパリ達)

謝れっ!
「すまなかった」と、「手をついて謝れ」って言ってんだよぅ!

バカもんっ!!
誰に向かって口きいてんだ!?
こんなことしたらどうなるのかわかってんのか!?



(荒谷二中に向かう金八や校長、上林先生、伊東先生・・・)



(荒谷二中職員室。続々集まるツッパリ軍団)

何をするーーっ!
出なさーーーーいっ!!
すぐに職員室から出なさいっ!
出ろというのがわからんのかぁっ!!



(荒谷二中に向かう金八達)


第二十三話(その1)終わり。(その2)に続く。




「許していいことと悪い事が人間にはある」っていうセリフ。
でも最後は「許すこと」が解決になる。
そのことから解き放たれる。

でも、こういうところまでくるのって、許してるんですよ、最初は。
許せないもなにも、そんなことすら考えてもない。
許して開いてるんですよ、心は、最初は。

でも、「人をはかる態度」に「人は許せなくなる」んですよねー。
「喧嘩売ってくる」んじゃなく「やらせ的仕込みしてくる」んじゃなく、
「人をはかる態度」に人は許せなくなるんですよねー。

「人としてどうなのよ?それ??」ってもんですよねー。
「許しちゃ悪いことだよ。」ってもんですよねー。

「喧嘩売ってくる」のを「人としてどうなの?」と言うなら、「人だから時に喧嘩も仕方無い」って思うし、
「やらせ仕込んでくる」のを「人としてどうなの?」と言うなら、「愛情だよ。作りより全然愛情だよ。」って思うし。

「はかってきてる態度の相手を許す」っていうのは、そうそう簡単じゃぁないですよ。
計算かがってますから、計算結果を出しながら計算してつき合って、「表態度で許してる風を装う」だけ。

これも一種の平和でしょうがね。なんだかイヤですよねーー。
人間同士じゃないみたい。

計算が出来るから大人の関係なんでしょうかぁ。
まったく違いますやねぇ。

大人ほどちゃんと計算無しで握手して目を見て関係作れますよぅ?
慮って感じあって、つかず離れずで関係が作れますよぅ?

今ってのはこういうの(計算関係)が行き着いちゃったって感じですか?

金八のこの回で暴れたツッパリ君達はそんなに間違ってますかねぇ?
今更ながら考え直したりしてるんですが。

人間らしくないですか。
理解する頭はよっぽど持ってるかと。
計算は苦手だけどね。そんなもんでいいんじゃないかと。

計算はコンピュータに任せればいいの。
人間はコンピュータみたいに計算高くならなくていいんだ。


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