フィリピンのミンダナオ島に、またまたジュゴンを見に行ってきた。今回は、前回と同じように2ヶ所の町へ行き、3ヶ所の海を見てきた。今回は、まったく幸運なことに、どの場所でもすぐにジュゴンを見ることが出来た。最初の場所のニューアルガオでは、到着して塔にのぼって見始めていると、地元の人たちが、やあいらっしゃいと挨拶に来た。彼らと笑顔で話していると、村長がやってきて、やあやあと挨拶を交わした。その直後、村長がジュゴンがいる、と指さす方を見ると、なるほどジュゴンが現れた。しばらくみんなでそのジュゴンを見ていると、やがて右の方にもジュゴンがいることに気がついた。さっそく2頭のジュゴンを見ることが出来た。それもすぐ近くの海だ。いっしょにいった3人とも今回初めて見たというので、興奮気味。こんなに近くで見えると思わなかったという。
もう一つの町、マティにでかけた。ここではプハダ湾とマヨ湾という海があり、どちらもジュゴンが現れるという。プハダ湾は大きい湾だ。マヨ湾は小さな湾。マヨ湾では砂浜で大きな波が打ち寄せていて、若者たちがサーフィンを楽しんでいる。ここからもしょっちゅうジュゴンが見られるという。ジュンとよばれるサーフィングループの頭が、ジュゴンの姿を見つけてくれた。けれどもここは波が荒くて潜水するのが大変だ。近くに桟橋がないので、沖にボートを浮かべて、そこまで潜水道具などを運ばねばならない。海岸からエントリーするのは、波が荒くてとてもじゃないが無理だ。みんなシュノーケリングでボートまで泳いでいき、現地の海人にタンクやウエイトをボートまで泳いで運んでもらうしかない。かれらは大波の中をフィンも付けないで、ウエイトやタンクを運んでいく。すごいなあと眺めるしか、われわれにはできない。
帰る日に、朝から雨が降っていた。テレビも新聞も読んでいないので、まさかその雨が台風の雨だとは思いもしなかった。空港に来ると、台風がやって来ているという。早朝にダバオ空港を飛び立ち、マニラに向かう。接続の悪さからマニラ空港で5時間待たされて、日本へ飛び立った。マニラの国際空港(ニノイ・アキノ国際空港)は、比較的新しい空港なのだが、チェックインしたあとは、まともなレストランもない。ちょっとした免税店があるだけで、あとはコーヒーを飲む店が一軒あるだけである。こんなところで5時間過ごすのは、もう退屈の一言。日本はもちろん、東南アジアでもどこの国の国際空港でも、いろんな豪華な店がところせましと並んで、観光客に最後の財布の紐を緩めさそうと、競っているのに、マニラの空港はあまりにそっけない。商売気はまったくないのである。
さんざん待たされて、日本へ帰ってきた。そしてテレビのニュースを見て驚いた。ミンダナオを台風が襲って、1000人を超える人が洪水にあって死んでいると言うじゃないか。いやあ、びっくりびっくり。ちょっとの差で、大変なことになるところだった。もっとも被害の多くはミンダナオの西側、カガヤン・デ・オロやイリガンなどの地方のようだ。私が行っていた南ダバオ州、ダバオ州、東ダバオ州などは、雨は多かったようだが、洪水の被害が出るほどではなかったようだ。それにしても、もうとっくに雨季が終わっているミンダナオで毎日のように雨に遭うとは思わなかった。そして、台風。ミンダナオに台風が来るのは、4-5年に1回程度。非常に稀なことだ。地元に人の話によると、今年は異常な天候だという。日本でも津波だけでなく、西日本では異常な大雨があり、タイではバンコクまでも未曾有の洪水に逢っている。どうも気候がおかしくなってきている。原発のせいとは言わないが、あらゆる異常な現象がつながっていると感じるのは私だけではないように思う。真剣に考えると恐怖だが、そういって考えないようにしていた原発の事故が、やっぱり起こってしまったように、考えないことはその場しのぎでしかないのだ。もっとみんな真剣にその恐怖を考える必要があるのではないだろうか。
もう一つの町、マティにでかけた。ここではプハダ湾とマヨ湾という海があり、どちらもジュゴンが現れるという。プハダ湾は大きい湾だ。マヨ湾は小さな湾。マヨ湾では砂浜で大きな波が打ち寄せていて、若者たちがサーフィンを楽しんでいる。ここからもしょっちゅうジュゴンが見られるという。ジュンとよばれるサーフィングループの頭が、ジュゴンの姿を見つけてくれた。けれどもここは波が荒くて潜水するのが大変だ。近くに桟橋がないので、沖にボートを浮かべて、そこまで潜水道具などを運ばねばならない。海岸からエントリーするのは、波が荒くてとてもじゃないが無理だ。みんなシュノーケリングでボートまで泳いでいき、現地の海人にタンクやウエイトをボートまで泳いで運んでもらうしかない。かれらは大波の中をフィンも付けないで、ウエイトやタンクを運んでいく。すごいなあと眺めるしか、われわれにはできない。
帰る日に、朝から雨が降っていた。テレビも新聞も読んでいないので、まさかその雨が台風の雨だとは思いもしなかった。空港に来ると、台風がやって来ているという。早朝にダバオ空港を飛び立ち、マニラに向かう。接続の悪さからマニラ空港で5時間待たされて、日本へ飛び立った。マニラの国際空港(ニノイ・アキノ国際空港)は、比較的新しい空港なのだが、チェックインしたあとは、まともなレストランもない。ちょっとした免税店があるだけで、あとはコーヒーを飲む店が一軒あるだけである。こんなところで5時間過ごすのは、もう退屈の一言。日本はもちろん、東南アジアでもどこの国の国際空港でも、いろんな豪華な店がところせましと並んで、観光客に最後の財布の紐を緩めさそうと、競っているのに、マニラの空港はあまりにそっけない。商売気はまったくないのである。
さんざん待たされて、日本へ帰ってきた。そしてテレビのニュースを見て驚いた。ミンダナオを台風が襲って、1000人を超える人が洪水にあって死んでいると言うじゃないか。いやあ、びっくりびっくり。ちょっとの差で、大変なことになるところだった。もっとも被害の多くはミンダナオの西側、カガヤン・デ・オロやイリガンなどの地方のようだ。私が行っていた南ダバオ州、ダバオ州、東ダバオ州などは、雨は多かったようだが、洪水の被害が出るほどではなかったようだ。それにしても、もうとっくに雨季が終わっているミンダナオで毎日のように雨に遭うとは思わなかった。そして、台風。ミンダナオに台風が来るのは、4-5年に1回程度。非常に稀なことだ。地元に人の話によると、今年は異常な天候だという。日本でも津波だけでなく、西日本では異常な大雨があり、タイではバンコクまでも未曾有の洪水に逢っている。どうも気候がおかしくなってきている。原発のせいとは言わないが、あらゆる異常な現象がつながっていると感じるのは私だけではないように思う。真剣に考えると恐怖だが、そういって考えないようにしていた原発の事故が、やっぱり起こってしまったように、考えないことはその場しのぎでしかないのだ。もっとみんな真剣にその恐怖を考える必要があるのではないだろうか。