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サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

鳩山さんはもう辞めた方が良い

2010-06-01 | 政治
沖縄の人たちの気持ちを大事にすると言いながら、沖縄の人の気持ちよりもアメリカの気持ちを大事にした鳩山首相が、国民から反撃を食らっている。社民党の福島さんを罷免してまでアメリカの言うなりになった鳩山首相には、民主党の中からも批判が渦巻いている。それにくらべて福島みずほさんは、信念を通した。当然といえば当然なのだが、信念のない鳩山首相と比べるから、福島さんは立派だった。党首をクビにされたのだから、社民党の連立離脱は当然だろう。

 鳩山首相に不信任案が出される。社民党はそれにも賛成するとの態度を示している。不信任案がでたら、採決の前に鳩山さんは民主党議員から下ろされることになるだろう。せっかくの政権交代を鳩山さんの不誠実な態度だけで終わりにするわけにはいかない。もっと政権交代によってこれまでの自公政権作り上げてきた金持ち優遇、戦争政策から転換し、日本をもっと公平で正義のある社会にする必要がある。そのためには、鳩山さんのように不誠実な人を首相のままにしておくことはできない。そして官僚の筋書きの上を走るだけの平野官房長官、岡田外相や北沢防衛相を解任して、新人でもいい、もっと信念をもって改革ができる人を中心に政治をはじめて欲しい。そうすれば社民党も再び連立を組むこともできるだろう。

 このまま参議院選挙をすれば、民主党は過半数はとても確保できないのは当然だ。社民党がきっと票を伸ばすだろう。現在の5人(改選数3)の参議院議員数は7~8人くらいまで伸びるかもしれない。民主党がダメになっても自民党が伸びることもないだろう。もう自民党は終わった政党だから。小泉進次郎など戦犯コイズミの息子などに頼っているようでは、どこまでも懲りない自民党というシンボルみたいなものだ。みんなの党や有象無象の元自民党政党は、一時的には多少の票をとるかもしれないが、結局のところ泡のごとく歴史から消えていくだけだ。

 アメリカから独立し、欧米中心主義からアジア中心主義へ日本を導く首相と政党が必要だ。世界一危険だとアメリカ高官に言わしめた普天間基地は撤去し、アメリカ軍は日本から全面的に引き上げること。そして代わりに自衛隊が大きくなるのではなく、憲法九条の精神を元に、中国などアジアの国と日本は共同行動を取ることこそ、日本の進むべき道だ。

アメリカの属国から離脱せよ

2010-05-29 | 政治
署名を拒否する社民党の福島党首を罷免し、むりやり辺野古に基地を作るという政府方針を鳩山首相らは閣議決定した。「言葉に責任を持つ政治をやる」と、最後まで辺野古移転を拒否続けた福島さんには敬意を表したい。社民党もこの際、言行一致の姿勢をみせて、連立を解消すべきだろう。辻本清美国交副大臣は政権の椅子に未練があるようだが、政治はけじめが必要だ。たしかに民主党は政権交代によってそれまでの政治には考えられなかったような生活者重視の改革を始めており、それはそれで高く評価できる。社民党が連立に入って実現できた、もしくは実現できそうなことも多い。

 しかし、「国外、少なくとも県外」と言ってきた言葉を、いくら謝罪の言葉といっしょだといえども、「職を賭す」と言ってきたこととまったく異なる自公政権の辺野古基地建設に戻してしまうとは、鳩山首相は辞めるべきだろう。辺野古の海を埋め立てることは「自然への冒涜」と言っておきながら、辺野古の海を埋め立てて基地を作ることを決めるというなら、まずは自分が辞めるべきではないか。謝ればすむことではない。社民党は、鳩山首相の罷免を要求し、それが入れられない場合は、連立を離脱するべきだ。

 鳩山首相の思いはおそらく「善意」から出ている。できれば辺野古に基地を作りたくなかったのだろう。それでも官僚に負け、アメリカに負け、辺野古の基地建設を受け入れた以上、やはり申し訳なかったと謝って辞めるのが首相としての筋だ。それを福島さんを罷免し、自らの責任は軽く考えるのでは、首相の資格はない。

 自民党や公明党、みんなの党、その他有象無象の党も、鳩山首相の責任を追及しているが、これらの党が政権を取ったら、おそらく一番に辺野古に基地を作るだろう。鳩山首相の責任を追及することと、これまで自公政権を支えてきた諸政党に政治を任せることとはまったく異なる。鳩山首相に辞めていただき、ついでに岡田外相、北沢防衛相にも辞めていただき、もう一度普天間問題とアメリカ軍の日本駐留を考え直してもらいたい。それには外務省と防衛省の官僚は、ぜひとも外してもらいたい。彼らが口を出す以上、アメリカ一辺倒の政治から抜けることはできないからだ。

 今回の日米共同声明には、グアムへ移転する海兵隊の基地建設費を日本が負担することも書かれている。それと同時に、グアム基地の環境対策に日本がお金を出すことも容認するような文章がある。これはこれまで日本国内の米軍基地に対して出してきた「おもいやり予算」をアメリカの領土の中の米軍基地にまで拡げるという、およそ独立国とも思えないやり方だ。いつまでアメリカの属国に甘んじるつもりなのだろうか。なぜわれわれから集めた税金でアメリカ領土のアメリカ軍にまでお金を出すのだろうか。まったく納得できない。民主党といえども、対アメリカ政策は、まったくこれまでの自公政権と変わっていない。やはり、真にアメリカから独立できる政党をわれわれは育てなければいけないのではないか。
 

魚雷説と消えた米原潜コロンビアの謎 

2010-05-24 | 政治
消えたアメリカ原潜「コロンビア」の謎
 韓国軍部が哨戒艦「天安」の沈没した原因は、「北朝鮮」の魚雷によるものであると発表した。その証拠として、漁船の網に引っかかった魚雷のスクリューとそれに書いてあった「1号」という文字をあげた。日本のマスコミは、その発表を信じ込んで大々的に反北朝鮮のキャンペーンを始めた。そしてこともあろうに、鳩山首相は、「北朝鮮」への制裁を「先頭に立って」やるとう暴言まで吐いた。しかし、韓国の中では、この発表を一方的に受け入れる世論は作られていない。韓国のキリスト教団体など平和を求めてきた数十の団体が共同声明を出し、この軍部発表は信じられないと述べている。また、現在行われている地方選挙では、野党の有力候補は、この「北朝鮮」による魚雷攻撃説は、北風を利用する与党の欺瞞だと批判している。しかし、日本のマスコミは韓国のこの動きなど見向きもしなかった。

 韓国の哨戒艦が沈没した頃、このすぐ近くのペンニョン島海域で、日韓合同訓練が秘密裏に行われていた。この合同訓練は、表向きはもっと早く終了したはずだったが、「北朝鮮」の反発もあり、秘密裏に行われていたようだ。この海域は、「北朝鮮」は、南北境界線よりも北側であると主張している海域だが、ペンニョン島は韓国領で住民も居住しており、「北朝鮮」も住民のためのフェリー航路については、韓国の船の自由航行を認めている。もっとも韓国とアメリカは、ペンニョン島北側を境界線と主張しており、この海域は主張が重なっている海域でもある。いわば一触即発の海だ。そこで米韓が合同演習を行っていることに注意しなければならない。

 哨戒艦「天安」が沈没して46人の乗組員が死亡し、韓国には大きな衝撃が走ったが、実はほぼ同時に、アメリカの原子力潜水艦「コロンビア号」が、姿を消したことは日本のマスコミはまったく報じていない。NHKに相当する韓国テレビ局KBSは、「天安」の沈没救援に駆けつけたアメリカ軍のヘリコプターが「天安」の艦体が沈んでいるところではなく、ペンニョン島よりの地点に別のブイを浮かせ、そこで米国軍人の死体と思われるものを運び出したと報道した。どうやら、そこに何かが沈んでいるらしい。そして、この米韓合同訓練に参加していたはずの米原潜「コロンビア号」が、どこの港にも帰航していないことが明らかになっている。

 このペンニョン島近くの物体が米原潜「コロンビア号」だとすると、おそらく「平安」よりも多くの軍人が死んだ可能性があるが、米軍は「コロンビア号」の事故については、まったく発表していないし、どうやら完全に隠蔽しようとしているらしい。KBSの報道もそれ以後、いっさい報道しなくなった。WEBに掲載されていたこの番組の内容もただちに消された。米軍は「平安」救難活動を装って、「コロンビア号」に登載されていた核兵器を回収したのではないかと憶測されている。しかも原子力潜水艦であれば、原子炉も沈んでしまったわけで、放射能汚染が続く可能性もある。

 これらの情報をよく知りよく考えると、「北朝鮮」による魚雷攻撃という説は、どうやらきわめて怪しい。「北朝鮮」は、今回の発表に対して、ただちにまったくのウソだと言い、検問団を韓国に派遣したいと申し出たが、韓国はそれを拒否した。もし、「北朝鮮」が本当に魚雷攻撃をかけたなら、なぜ彼らは否定するのか。「北朝鮮」が本当に攻撃をする場合は、当然その成果を大々的に誇示し、国威発揚と宣伝に努めるはずだ。そうでなければ、攻撃するはずもない。

 韓国軍の高官の話(韓国の新聞「世界日報」)によると、使われた火薬の成分は、「北朝鮮」や中国・ロシアらが使っているものとは異なり、むしろ欧米や韓国の使っているものに一致するという。状況証拠は、コロンビア号と平安が間違って交戦し相打ちした可能性を示唆している。そもそも「平安」は、哨戒艦であり、「北朝鮮」との境界線付近の海で何もしないで航行しているはずはない。最新鋭のソナーやレーダーを駆使して常に警戒しながら遊弋しているはずだ。その「平安」が、「北朝鮮」の時代遅れの潜水艦を見つけることもできず、いきなり魚雷で攻撃され沈没するはずがない。おそらく、合同訓練でペンニョン島のごく近海に潜航していた「コロンビア号」を誤認して、お互いに攻撃しあった可能性がもっとも強い。「コロンビア号」がこの海域で合同訓練に参加していることは、「平安」には伝えられていなかったという。合同訓練がいかに機密で行われたかを示すものだ。

 それでは、韓国軍が発表した魚雷の破片というのは、何だろうか。それは確かに「北朝鮮」の潜水艦から発射されたものの残骸もしれない。しかし、その魚雷が今回の「平安」沈没に関わっていたという証拠はどこにもない。現場周辺はそのように常に軍事的な緊張のあるところであり、韓米の軍事訓練も、「北朝鮮」の軍事訓練も常に行われている海域であり、「北朝鮮」の魚雷の遺骸が沈んでいても何も不思議ではない。証拠として公開された魚雷の部品は最近のものにしては、あまりに古くさいし、付着生物が多く着いている。最近のものとは思えない。おそらく、中間選挙が近いこと、クリントン国務長官が来る予定だったことなどが、韓国軍があせって魚雷説を発表した理由であろう。アメリカの9.11謀略と同じ臭いがぷんぷん臭ってくる。

 韓国軍の魚雷説を、さも有り難そうに受け取って、それを沖縄に海兵隊がいなければいけない理由にして、辺野古に基地を作ろうなどとは、鳩山首相の軽さ・官僚頼みもここまで来たかと思う。しかも、どさくさにまぎれて、辺野古に自衛隊まで潜り込ませようとしている。東アジアの安定は米軍がなければできないのではなく、米軍がいる限りできないのだ。

鳩山さん、ごまかすな

2010-05-23 | 政治
 鳩山首相が沖縄県知事と会談し、辺野古に普天間基地の代替施設をお願いすることになったことで沖縄の人々にさらなる迷惑をかけることを謝罪したという。報道によるとそのときに、鳩山首相は「できるだけ県外にと言ってきたことがかなえられずに申し訳ない」と謝罪したという。ちょっとまってくれ。鳩山さん。あなたは、そう言ってはいない。貴方が言ったのは、「できるだけ国外、少なくとも県外」と言ったのだよ。ごまかしてはいけない。

 辺野古に戻ってきた理由を、安全保障上の議論がある、としか言わなかった。安全保障上の議論とはなんですか。「抑止力」ですか。冗談じゃない。アメリカにそう言われ、アメリカの意向に追随してきた官僚の言うままの議論で、「沖縄のみなさんのご理解を」得られるはずがないでしょう。こうなった以上、鳩山首相が何を決めても、どこにも代替基地は作らせない。作れない。

鳩山首相のふがいなさ

2010-05-23 | 政治
鳩山首相が沖縄を訪れ、最低でも県外へと言っていた普天間基地の移設先を辺野古に戻したことを謝罪したと報じられている。マスコミが正確に伝えているかどうかは分からないが、もしこれが事実なら、「なにをかいわんや」である。あきれかえってしまう。ましてや、その理由が「抑止力」が大事なことが分かった、とかいうものであるなら、鳩山首相は十分不信任に値する。普天間基地を撤去して、できれば国外、少なくとも県外、といって選挙で大勝したことを忘れてはいまい。これで普天間問題は決着とするようなら、少なくとも沖縄選出の民主党議員は全員辞表を出さねばなるまい。

 海兵隊が「抑止力」とは、いったい誰の入れ知恵なのだろう。おそらく防衛省、外務省の官僚たちの言うことを、そのまま信じたのだろう。官僚主導から政治か主導へという鳩山政権のおおもともおかしくなってしまったのだろう。沖縄駐留のアメリカ海兵隊は、一年の半分以上はイラク、アフガンを筆頭に世界各地に行って、戦争をしている部隊である。日本の防衛を行う部隊ではない。機動力があることを抑止力であるというなら、そもそも沖縄にいる必要もない。実際、主力部隊の8000人は、グアムに移転する計画が実行されつつある。鳩山首相がアメリカと交渉するなら、海兵隊は沖縄にいらないとはっきり言うことでしかない。それが言えなかったのがこれまでの自民党政権だった。だからこそ、民主党への政権交代に国民がこれほど期待したのだ。その民主党の首相が、自民党と同じように、やっぱり辺野古しかないというなら、民主党も自民党と同じアメリカの犬でしかない奴隷政党だと自ら証明して見せたことに他ならない。

 民主党が政権交代しても変わらなかったことはいくつかある。その一つが原発への対応だった。その大きい理由は、民主党の支持母体の一つである電気・電力労組が原発を推進していることであり、さらに経済界が原発推進で景気浮揚を狙っていることがある。ここでは、「コンクリートから人へ」という発想はけっして思い出されない。さらに事業仕分けでも、捕鯨を進める日本鯨類研究所への天下りと国の補助金にはいっさい口を出さないことにした。ここでもタテマエと本音があきらかに齟齬している。さらに防衛費にはまったく削減が行われなかった。予算が少し減額になったのは、けっして削減したためではなく、自然減や定員補充ができないことが理由であった。

 今度の参議院選挙では、「コンクリートから人へ」というスローガンも下ろすらしい。ついでに「生活第一」というスローガンも下ろしたらどうだろうか。羊頭狗肉であることがばれ始めているのだから。

 真に「コンクリートから人へ」「戦争から平和へ」「アメリカから独立へ」「利益偏重から環境重視へ」などのスローガンを掲げ、実行する政党を選びたい。

鳩山さん 支持率を上げるには

2010-05-10 | 政治
混迷を深めているような気がしていた鳩山首相の普天間移設問題。5月末までに決着が着くとはとても思えないような感じだった。新聞の報道はかなり偏った見方なので、あまり信用はしていないが、それでも鳩山さんはいったい何を考えているのだろうかとはなはだ心配であった。

 そしてようやく鳩山首相が考えていることが見えてきたような気がする。彼が「できれば国外、少なくとも県外」「沖縄の人たちの負担をできるだけ軽減する」「沖縄の人たちの声を十分に聞いて」と言ってきたことは、十分に評価できる。だが、それは口だけだったようだ。鳩山首相の口から漏れてきた5月中の決着とは、どうやら沖縄や徳之島の人たちの民意をどう受け入れて合意を図るかということではなく、アメリカが認める案を作ると言うことだったようだ。

 「海兵隊の抑止力の重要性に思い至った」などというのは、結局はアメリカの主張を認めざるを得ないということの裏返しでしかない。日米安保の抑止力の必要性を認めたら、あとはアメリカの言いなりになるしかない。これまでの自民党政権が良い例だ。沖縄の人たちの負担を軽減し、抑止力を維持するなら、日本中にアメリカ軍の基地をつくることになる。でも日本人の誰も自分のところに基地を欲しいと思う人はいない。アメリカ軍の基地は誰からも歓迎されないものなのだ。

 沖縄だけで昨年一年間で1000件を超える軍人による事件・事故が起こっている。毎日平均して3件もある。それもヘリコプターや軍用機からの部品の落下事故、自動車によるひき逃げ、レイプ事件、照明弾の誤発射、などなどどれも危険きわまりない。しかも責任者のほとんどは刑事責任を問われることなく、アメリカに帰国している。これが独立国であるはずの日本が実はアメリカの属国でしかなかったこれまでの事実だ。

 鳩山首相が決着をつけるべきは、アメリカの認める案を作ることではなく、基地はいらないという国民の「民意」をまとめてアメリカに普天間基地の撤去を要求することでしかない。アメリカは海兵隊の本部と8000人の兵士をグアムに移転することに決めている。それなら、平和を愛する日本国民の意思として、アメリカ軍に少しずつ国外に出て行って欲しいということこそ、政権交代した民主党連立政権が言うことではないか。そうでないなら、自民党政権といったいどこが違うのか。鳩山首相よ。落ち込んでしまった支持率を再び上げるには、はっきりと普天間基地はいらないとアメリカに突きつけることだ。そうすればきっと国民は圧倒的に鳩山内閣を支持するだろう。

鳩山首相の真意はどこに?

2010-04-30 | 政治
鳩山首相の真意が読めない。普天間基地を一部徳之島へ移し、辺野古の浅瀬に杭打ち方式で滑走路を造るという。国外、少なくとも県外と言ってきた鳩山首相が、こんなアホな腹案を出してくるとは思わなかった。徳之島は2万5000人の人口だが、先の反対集会には1万5000人が集まった。沖縄では県内にあらたな基地を作ることに反対して9万4000人が集まった。徳之島を1億2千万人の日本に例えれば、7200万人集まったことになる。沖縄の場合でも日本なら824万人が反対のために集まったことになる。これだけの人が反対で集まったら、まず政府は無理をすることはできない。昨年までの自公政権なら、アメリカの言うとおりに住民の意向など無視してやってきた。しかし、それを批判して政権交代した民主党連立政権は、それをやるわけにはいかない。

 それを承知で、こんなアホな案を出してきた鳩山首相はいったいどうしたんだろう。やはりボンボンはボンボンの甘えがあるのかもしれない。それとも自民党がやってきたことなのだから、自分もやれると思ったのだろうか。あのごり押しで沖縄県民に負担を押しつけてきた自民党のやり方でさえ、辺野古沖埋め立て案ができてから13年も工事をすることができなかったのだ。それを鳩山首相は・・・あまりに甘い。

辺野古の海を埋め立てるのは、自然への冒涜とまで言い切った鳩山首相。杭打ち方式なら冒涜ではないなんて言うのだろうか。それこそ自らの政治信念への冒涜ではないか。そんな詭弁を弄して、恥ずかしいと思わないのだろうか。

 しかし、ひょっとして鳩山首相の真意は別のところにあるのかもしれないとかすかな可能性を考えてみる。つまり、徳之島も辺野古もどうせ無理だ。無理筋を承知で鳩山案を作り、住民の反対でどちらもできないという既成事実を作って、アメリカにあきらめてもらおうという作戦かも。そうすると普天間基地はそのままになるぞとアメリカは脅している。しかし、辺野古に新基地をつくるという前提だが、アメリカは米軍再編の一環として海兵隊の大部分をグアムに移転させる計画を進めている。アメリカのグアム移転の予算も付いた。日本政府も、「おもいやり」で巨額の移転費用を負担しようとしている。これも本当はおかしな負担なのだが、手切れ金だと思えば少しは出してやってもいい。辺野古に滑走路を造ると言うことにしておいて、海兵隊のグアム移転をさっさとやってもらい、最後になってやっぱり辺野古には基地が作れませんでしたと尻をまくればいいのだ。

 日本の安全保障とはおよそ関係ない海兵隊なのだから、それでちっとも困らない。鳩山首相は安全保障上、海兵隊は日本にいてもらわねばならないと口で言っているが、本気なのかどうかはわからない。でも、憲法改正論者の鳩山首相なのだから、きっと軍事が日本の安全を守ってくれていると勘違いしているのだろう。やっぱりそうすると鳩山首相の真意は沖縄に海兵隊の基地を新しく作りたがっているのかもしれない。アメリカには逆らえないと。しかし、それなら「国外、少なくとも県外」と言って政権交代したのはどうなるのだ。やはりウソでしたでは通らない。

 社民党は、鳩山首相の腹案が政府案として確定するのは断固として阻止すると言っている。民主党がその案で固まれば、社民党は連立を離脱することを決めたらしい。それでこそ公約を果たす社民党だ。ここで踏みとどまるようでは、社民党の未来もなくなる。がんばれ、社民党。アメリカ海兵隊は日本にいらない。日本からたたき出そう。

「たちあがれ」だって、終わっているよ

2010-04-11 | 政治
立ち上がることも難しくなったお年寄りたちが集まって、「たちあがれ日本」だって!近年、驚くことも多くなったが、これくらいアホらしくて、おかしい話はない。平均年齢が70歳の老人たちが新党を作るという。新党を作るんではなくて、引退するんじゃないのか。平沼赳夫なんて、前世紀の遺物のような右翼ナショナリストが、新しい党をつくるなんて、おかしくておへそが茶を沸かす。どうみても新党ではなく、古党だろう。石原慎太郎なんて、税金を使って身内を優遇したり、遊び回るだけの人間と、ナベツネなんて自分を何様だと思っているのか知らない尊大じじいが仲を取り持ったというが、しょせん「終わり」の面々ばかりだ。

 与謝野馨も「みだれ髪」を振り乱して、いまさらの新党。たんに自民党が沈みそうなので逃げ出したネズミでしかない。自民党は莫大な借金があるそうで、与党にいる間は官房長官の機密費を横流ししてなんとでもごまかせたが、野党となると借金をどうするか、幹部は青息吐息だという。与謝野は経済には強いと言われているから、自民党の借金財政の責任を取らされるのがいやで、急いで逃げ出したんじゃないか。古代復古の平沼なんかといっしょになって日本を世界から孤立させるのでは、財政再建なんかやったって、無駄だろう。保守主義という名の反動主義とはっきり決別しなければ、与謝野たちものたれ死にするだけだ。

 とにかく思想的立場がまったく違う人たちが、政党助成金を欲しくて、5人を何とかそろえて新党を立ち上げたが、しょせん第二自民党でしかない。早くも自民党と一緒に沈んでいくだろうという予想がでている。あわよくば無党派層の票を獲得しようという思惑なんだろうが、結局自民党の票の奪い合いでしかない。無党派というのは、政治の素人とは限らない。むしろ冷めた見方で政治をちゃんと見守っている人が多い。無党派と行って甘く見ていたら大間違いだ。

 自治体の経験者も新党を立ち上げるという。それもいいだろう。政界再編という流動的な情勢も悪いことではない。しかし、政治家の軸ははっきりしていないといけない。利権のために動くか、自分のために動くか、金持ちのために動くか、それとも貧しく、虐げられた人のために動くか。そこが軸だ。続々できる新党は、どうも利権で動いている。もしくは自分の利益で動いている。民主党政権の中にも、そういう人はいっぱいいる。

 今度の参議院選挙では、民主党に過半数を取らせてはいけない。もちろん自民党に復活させてもいけない。社民党や共産党にもっと議席を与えて、民主党の単独政権を阻止しなければいけない。みんなの党も、少しは頑張ってもらいたいが、この党も軸は自民党と変わらない。期待しない方がいい。

平野官房長官は解任されるべき

2010-03-31 | 政治
沖縄の普天間飛行場の返還を進めるための鳩山政権の対応は、右往左往していたが、どうやら海兵隊の機能の一部を徳之島などに移し、勝連ホワイトビーチ沖を埋め立てて、新しい基地を作るという案で動いているらしい。どの程度沖縄県外に機能が移るのかまったく分からないが、鳩山首相は県外にこだわっているという噂も流れている。しかし、今日、平野官房長官は「今の北朝鮮の動向を含め、沖縄の皆さんの負担を頂きながら米海兵隊が沖縄にいることは、わが国の安全保障、抑止力、初動態勢を含めて必要だ」と述べたという。

 内閣の調整役の平野官房長官がはっきりと県内移設に踏み切ったという発言である。これは岡田外相とゲーツ国防長官との話し合いで、ゲーツ長官が海兵隊の機能を分断するのは受け入れがたいと述べたことに対する平野長官の反応なのだろう。平野官房長官は前から辺野古沖への移転現行案にこだわっていた。海兵隊が日本の安全保障に必要だと、アメリカが言うのは十分分かる。アメリカはそう言わないと日本に駐留する理由がないからだ。しかし、日本の民主党政府がそれを鵜呑みにするのでは、これまでの自民党政権とまったく同じではないか。鳩山首相は公約を守ろうとしない平野官房長官を解任すべきではないか。それができないのなら、解散してあらためてこの問題で信を問うべきだ。

海兵隊が日本の防衛のための部隊ではないことは、明白な事実だ。海兵隊は日本にはいらないもの。すぐに普天間飛行場を閉鎖してグアムでもアメリカ本土でもいいから帰って貰おう。日本からアメリカ軍のならず者部隊を追い払うことこそ、極東の平和に寄与するものだ。民主党政権は、アメリカと対等な関係を築くと言ったのではなかったか。ノーと言える政権が必要なのだ。沖縄からも、日本からも海兵隊に出て行って貰おう。

 もし、沖縄県内に移設先を決めると言うことになるなら、鳩山政権の公約違反は明らかになる。社民党はぜひとも連立政権から抜け出して、普天間基地の返還と海兵隊の国外移転を最後まで主張して貰いたい。それができなければ、社民党は大臣の椅子に未練を持つだけの政党になってしまうだろう。社民党の正念場が近い。

民主党政権は大丈夫なのか

2010-03-10 | 政治
政権交代が起こってから、6ヶ月が過ぎた。友愛政治を掲げた鳩山内閣は、政権発足後ただちにダムの建設を中止するなど、政権交代によるこれまでの政治の見直しが始まる予感があった。自民党にかわいがられてきた検察の国策捜査とマスコミのイジメによって、鳩山、小沢に代表される民主党のイメージはずいぶん落ちてきたが、それは検察とマスコミのイメージ操作なので、まったく気にしないで鳩山内閣をこれまで支持してきた。政権交代の真の効果が始まるまではと期待しながら。

 しかし、どうやらそろそろ見直しをしなければならないのは私の鳩山内閣支持そのものになってきたようだ。マニフェストに掲げていた労働者派遣法の改正は、骨を抜かれた状態で国会に上程されたが、それさえもまだ成立の見通しがない。高校の一律無償化は、いつのまにか朝鮮高校を除外するという民族差別に変質してきた。夫婦別姓のための民法改正は、鳩山首相のイニシアチブ放棄によって国会に法案を出す予定も立たない。予算の見直しや仕分け事業でも、航空母艦に相当する護衛艦建設の予算が無傷でそのまま通ってしまう。外国人参政権法案もいつのまにか反対の声に腰砕けになってしまった。どうやら民主党政権は、「歌を忘れたカナリア」になってしまったようだ。

 そして、私の民主党離れを決定づけたのは、普天間基地の問題。沖縄県民の声を聞いて最低でも「国外・県外への移設を実現しなければならない」と言ってきた民主党なのに、ここにきてその姿勢が怪しくなってきた。辺野古陸上案に決めたという情報もあり、名護市長が海も陸もダメだと言い、名護市議会が全会一致で反対決議をしても、平野官房長官は「地元の気持ちを斟酌する必要はない」とか「決議を超えてお願いすることもある」などと露骨に辺野古案をちらつかせている。それにしても鳩山首相の「県外か国外が望ましい」という発言がいよいよ軽くなった感が強い。本当にそう思うなら、アメリカを相手に堂々と主張すればいいのだが、アメリカからの圧力に腰が引けてしまっているのではないか。普天間基地の撤去に本気で乗り出そうとしているとは思えない。

 マスコミの世論調査で鳩山政権の支持率が40%を割ったと言われている。検察とマスコミによる意識的な民主党たたきによる支持率の低下には、私は眉唾だと思っているが、普天間基地問題の帰趨によっては、民主党への支持を撤回しなければならないだろう。その時期はもうすぐかもしれない。