「Law&Order」が好きだ!!(邪道にて)

海外ドラマ「Law&Order」が好きです。
とにかく叫びたいので、ブログに叫びます。

SVU S20-10「遅すぎた告白」

2019-07-22 11:15:55 | ~SVU S20
重たい物語でしたね。

原題『Alta Kockers』
これは・・・・探したら、意味が2つ出て来ました。
1つは、Aitaが高い、富、大きな等々の意味があり
Kockersには、俗語で「おっぱい」という意味があって、
まぁ、豊かなおっぱい、と意味することもできそうで。

これだと・・・・ボビーが、見かけは女性だが、男性で。
女装していたのは、作家として稼ぐため(話題性?)で女装を、
という説明もありましたが・・・・
執筆した本「青いバラクーダ」の内容では、
女装して売春をしていた頃の話、ということなので・・・・
このボビーのことを意味しているかナァって思いました。

しかし・・・・別の意味も見つけて
Alta Kockers・・・イディッシュ語を語源とした、
まぁ北米(アメリカだよね)で使用されている言葉。
しかし、まぁ昔使われていた~というような、今はあまり使用されない風で。
ここでは、老人という意味になるそうで。
ちょっと男性と女性に使われる単語などの謎な部分もあるそうですが
そこまで突き詰めなくても良いかと・・・・
だから、後半で登場してきた老兄弟を考えると、
「コッチの意味か!」という気にもなって・・・・コッチだ!(笑)

次から次へと・・・・どこまで転がるんだ?なエピでしたね。
キーワードは、身代わり、かな?
まぁ、本人=真実は隠されているって気がしたエピでした。

前半は、謎の人気作家ボビーは一体誰だ?ですね。
出版社も分からない・・・・しかし必要に迫られ代役を・・・ということで。
その代役のタミーが殺されてしまう。
しかしコレはボビーが狙われて~ではなく。
その前にタミーを路上で買ったウィリアムが、
「自分は女性を買ったのに、実は男だったとは・・・自分はゲイではない」
という思いから・・・・
つまりは・・・・自分はゲイではない、という切迫感と言うか・・・・なんというか・・・・
その気持ちが動機、だったと思います。
転じて、騙した=女性だと思わせたタミーへの恨み、で殺したと。

コレもね、私、今回はコレをテーマにするのかな?って思いました。
今回は、ちょっとした前座的な扱いになっていますが
SVUならば、このウィリアムをテーマにしても物語は成立するし。
これもなかなか興味深いドラマになるなぁと、思いましたが・・・・

今回は、「はい、オシマイ」でスルーされました(笑)

で、ボビーの正体はいったい・・・・・

ドーナツ選びで眉間に皺(笑)のカリシですが
その後は、うらぶれた埃だらけの(多分すごい臭いの)お屋敷探検も担当(笑)
ついでに・・・本棚?に潰されるというお笑い担当も(ゴメン・笑)
お疲れッ!なカリシで御座います。

そして、とうとう真相に迫る。
屋敷に住む老兄弟。ジョーとベン(ジャックとベンにしてくれたら~と思う私・笑)

互いにギャンギャン相手攻撃。
そしてもう長年引きこもり状態なので、時代錯誤状態でもある。
そういう部分は、店のことなども取り入れていましたが
差別的な言葉を発して、その都度「今はそれはNGです」と言われることで表現。

ボビーを隠しているのでは?ということで、まだ屋敷内を捜査するカリシ。
見つけたのは・・・・隠し部屋のPC。そして「青いダラクーダ」の続編の原稿。

さらに・・・・兄弟の母親が冷凍庫に・・・・凍って保存状態。当然死んでいる。

やっとボビーの正体が判明する。
弟ベンが、ボビーの正体だった。
昔馴染みのバーテンダーの名前を使い・・・・だから表に出てこなかったと。

しかし、ココからがSVUの本領発揮!
「青いバラクーダ」を読んだベンソンは、
そこに綴られている言葉を読んで確信する。
これは・・・・性犯罪被害者の告白である、と。

なんとか兄弟から話を聞こうとするベンソン&ロリンズ。
互いが兄弟ひとりひとりと対峙する。

母親殺しの罪状で起訴される兄弟。
確かに母親を殺したが・・・・末期ガンで苦しむ母親を見かねて・・・の犯行だったと。

ベンから話を聞くベンソン。
自分が子供の頃・・・・放課後の児童センターでビンセントという男から・・・
性被害を受けた、と告げられる。
そして兄ジョーも同様に・・・同じ男から性被害を受けていたことが分かる。

互いに被害者であった兄弟・・・・しかし誰にも言えなかった。
両親にも・・・・まだまだ社会の認知がなかった時代だ。
とうぜん親世代にも・・・・そして兄弟はお互い、言うことができなかったのだ・・・・

母親への殺人で裁かれる兄弟。
法廷でジョーは、「自分が殺した」と告げ倒れこんでしまう。
心臓発作・・・・そのまま死亡してしまう・・・・

残されたベン・・・・もう守るものがなくなってしまったのだ・・・・


どうでしょ?
私は・・・・つまり過去の性犯罪の被害者ですが・・・・
老人を被害者にするのは・・・・また女性ではなく男性にするのは・・・・
私は、強いメッセージ性を感じました。

男性だろうが女性だろうが。関係ない。
時間が経過したから、時が解決するだろう、など関係ない。
性犯罪の被害者は、一生苦しむ。人生が一変する。
人生が壊されるのだ・・・・

性犯罪の最も大きな特徴です。
加害者にとって、それほどリスクはない(ある場合も、とも思うけど)
ソレに対して被害者は、人生が壊れるほどの衝撃を受けてしまう。

今回の老兄弟の話は、そういうことを告げていると思えました。
これこそ・・・・
ある意味、SVUが描きたいメッセージであり、また醍醐味ではないでしょうか?


私は役者さんのことは疎いので・・・・分かりませんが
多分老兄弟を演じた方々は、大ベテランの方だと思います。
2人の表情・・・・見事だったと思います。
このエピに重厚さを与えてくれたかと。

辛いエピソードでした・・・・
でもでも・・・・それがSVUなんだから・・・・とも・・・・





コメント
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