死刑制度が復活したばかりのNY州。1人の男が殺される。
男の名はキャシディ。チンピラだ。
しかし、正体は潜入捜査官のボビー・クロフト。
クロフトは、骨董商のクインランを捜査していた。
クインランは、ヘロインを売買している疑いがあった。
クインランはキャシディ=クロフトを知っていたが、単なるチンピラの1人と思っていた。
クインランの会計士サンディグの話も聞くが、何も得ることはできない。
ブリスコー&カーティス、お食事作戦会議。
「家に帰るのは気が重い」「警官が死ぬと離婚率は倍に」
「妻が不安がってる」「犯人が捕まれば安心だ」「犯人が葬られたらね」
「奥さんは血が見たい?」「犯人は警官殺しだ。同情してます?」
「・・・・A・グラッゾ、22歳。顔に傷がある。
3年前、奴は韓国料理の店で、141ドルの現金と飲み物を盗み
去り際にリー夫妻を撃ったんだ」
「要点は?」
「奴は98丁目の恋人の家へ行き、ローガンと俺が追うと銃を向けた」
「それで?」「奴は銃を捨てた」
「警官殺しはマズいと踏んだか」
「もし奴が、夫妻殺しで死刑を覚悟してたら迷わず撃った。
俺はただ撃たれるのが、嫌なんだ」
クロフトは撃たれる1時間前にクインランに電話をかけていた。
27分署。クインランを取り調べる刑事コンビ。
のらりくらり、とかわすクインラン。
クロフトの電話を、PCを売りさばいて欲しいということだったという。
クロフトは、警察に10万ドル以上要請し、クインランから薬を買う計画だった。
しかしクロフトの家には、金も薬もない。
小馬鹿にするような様子を見せるクインラン。
その態度にブチ切れたカーティス。クインランに掴みかかる。
その行動を取調室の外から見ているヴァン・ビューレン&ブリスコー。
「彼はやりすぎよ」「俺は見ていない」
「息ができねぇ」カーティスの暴行で苦しくなるクインラン。
「俺とお前しかいない。お前が死んでも俺は正当防衛で表彰される」
「連れ出して」カーティスを連れ出すブリスコー。
警察トリオ。殺伐とした作戦会議、じゃなくて言い争い。
「・・・奴は人をナメてます」苛立つカーティス。
「修正第4条は?」「奴が犯人です」「権利がある」
「紅茶と菓子でも用意して謝ります?」「態度を改めて」
「バカにされて平気ですか?」「このままじゃ訴えられる」
「怖いのか?」「ええ、あなたが相棒に参考人を脅させることがね」
「下手に出ても適用しない相手だ」
「カーティスにも暴れさせる気なの?ローガンはどうなった?クインランを帰して」
「何て?」
「誰かを逮捕したいのなら、証拠を掴んでらっしゃい!彼を帰して」
・・・・・・・・納得できないブリスコー&カーティス。
クインランの財務記録を押収して調べることに。
調べながら、警察コンビ、作戦会議。
警官殺しは死刑に値する、とカーティス。
しかし、その為にはクインランがクロフトを警官だと認識していた証拠が要る。
財務記録から、クインランには別会社があることが分かる。
別会社の口座がある銀行を調べる。
資金洗浄の疑いが・・・銀行内に協力者がいるのか?
協力者の女性社員を追及する刑事コンビ。
「・・・・クインランからの報酬は?」「・・・クインランって誰なの?」
「誰の話をしてる?」「サンディグよ」「奴の会計士です」
「クインランは知らない」「クロフトは・・・?キャシディは・・・?」「知らない」
クロフトの写真を見せる。
「(頷いて)
・・・一昨日、サンディグ氏の使いだと名乗り、彼と同じ便宜を図れ、と言ってきた」
「取引したのか?」
「何の話か分からないと、答えた。
サンディグ氏に連絡したら、男の特徴を聞かれたわ」
電話の録音テープが欲しい。サンディグの事務所を捜査する。
私物の中から録音テープを発見する。
銀行の協力者、そしてプリンスという保険査定員との会も・・・。
「プリンスがキャシディの情報を得た」「なぜ査定員が情報を得られるの?」
「俺の2番目の妻の恋人も調べ上げた。彼らは何でも調べられる」
「サンディグはクロフトの正体を知った」
「第1級殺人になるわ。確認して」
プリンスの元を訪れる刑事コンビ。
プリンスはキャシディを、警官だと見抜いていた。
キャシディはNY市警に押収された車を運転していた。
転売されていない車だ。
市警が貸し出すわけないから・・・彼は警官に違いないと(お見事ッ!)
「殺された警官だ」「合法的な調査だ」「証言してもらうぞ」
サンディグの家を捜査する。
銃と麻薬の入った封筒が見つかる・・・サンディグ逮捕。
そして、クインランも資金洗浄の疑いで逮捕・・・。
罪状認否の段階から、死刑という言葉が飛び交う・・・当惑を隠せないサンディグ。
検察トリオ、作戦会議。
「公判前なのに、マスコミは死刑だと騒いでる」
「それが世間の声です。パタキ知事が大々的に呼びかけた影響だ」
「有権者は政治宣伝に乗せられている」
「クレア、君は死刑制度に反対か?」
「ええ、ジャック。
殺人発生率が過去25年で最も低いと言う事実に、知事は遊説で触れてない」
「世間は犯罪にウンザリなだけさ」
「隣人は、犬が吠えただけで飼い主の死刑を望みそうだ」
「死刑制度が適用されるのは、警官の殺害、拷問殺人、重罪謀殺、証人の殺害です。
サンディグが犯人だという証拠はそろってる。
麻薬入りの封筒には、彼とクロフトの指紋が付着。弾も凶器と一致。
彼は自分を追うクロフトが、警官だと知っていた。
死刑制度の今後を考えれば、サンディグはいい見本になります。
裕福な白人が警官を殺害した。激情からではなく、平然とだ」
「彼は慌てて、冷静さを失ったかもしれない。妻子もいます」
・・・・・・・・・・
「君たちの熱意は伝わったよ」「重い決断になりますね」
判事のクラブ。先輩判事(?)と話すシフ。
・・・・・・・・・・・・
「質問。“皆に平等ではない法律は道徳的か?”
ブロンクスなら死刑を免れ、マンハッタンでは死刑。
答え。“刑事訴訟制度において道徳性は、今も昔も重要ではない”」
「いい演説です」
「アダム、演説するのも雑誌の表紙を飾るのも君だ。時の人になる」
検察トリオ、作戦会議。
「死刑を求刑する予定だと告知しろ」「正しい選択です」
「法に従った」「他に方法はある」
「あいにく私は、賢いソロモンとは違う。3日間寝てない公選の役職者にすぎん」
「まさか死刑が・・・」
「本件で極刑を求めないのなら、警官殺しをどう処理しろと言うんだ」
「サンディグの犯行は卑劣ですが、今後は弁護人のせいで死刑になる者も出てきますよ」
「サンディグの弁護人は別だ。ブローリンが付いた」
判事の執務室。
録音テープについて異議を申し立てるブローリン弁護士。
令状で認められた場所とは、異なる場所にあったのだ。
令状に含まれなくても、サンディグのビジネス・パートナーが警察を案内した、と検察。
パートナーとは契約書によると、共有していたのは事務所だけ。
顧客や損益は共有していないので、ビジネス・パートナーとは言えない。
だからパートナーには同意する権限がないと主張する弁護士。
判事、弁護士に同意。テープは証拠から排除。プリンスの証言も排除。
その結果、サンディグがクロフトを警官だと認識していたという証拠がなくなる。
判事、第1級殺人を棄却。
マッコイとクレア。殺伐としたデート。マッコイ。御立腹中。
「惨めな姿をさらした」
「少なくとも25年の刑は問える・・・
縛りつけて毒薬を注射するのは、残酷な殺し方だわ」
「彼に同情はしない」「復讐ね」
「弁解はしない。人は本能的に復讐を求めるんだ」
「法的には認められない」
「刑事訴訟制度が、私的訴権を認めてないから。検察の義務として適切な罰を下す」
「仮釈放なしの終身刑で、刑務所に入れれば十分よ」
「なぁ、クレア・・・
なぜ38州の連邦政府と軍において、死刑制度が導入されたり復活したと思う?」
「世間が犯罪にウンザリで・・・」
「死刑は社会が求める統制力を感じさせる。
人は頼りない制度に不満で、凶悪犯が街に戻らないという保証が欲しいのさ」
「殺す以外の方法があるでしょ?」
「いや、ないね。死刑にしないと世間が手を下す。
銃を持って裁判所に乗り込んでくるぞ。それに警察は警官殺しを許さない。
死刑執行は復讐を妨げる手段でもある」
「判事の決定から考えて、死刑は・・・・ないわ」
「どうかな。犯罪の目撃者の殺害も、死刑に値する罪だ」
「だから?」「考えてみろ。クロフトは犯罪を多数目撃した」
「証明できない」「できるとも」
ライカーズ島。取引を持ちかけるためクインランと面会する検察コンビ。
検察が、警官殺しを死刑にしたいと言う意図を見抜くクインラン。
キャシディ=クロフトに麻薬を売ったと証言させたい検察。
資金洗浄の件を取り下げ、自分に不利な証言でも全面的な免責を要求するクインラン。
承知するマッコイ。戸惑うクレアを横に・・・。
判事の執務室。マッコイの主張。
サンディグはクロフトが追っていた売人クインランの会計士だ。
サンディグがクロフトを殺したのは、クインランに不利な証言をさせないためだと。
マッコイの申し立てが認められ、サンディグに対する第1級殺人が復活する。
法廷。サンディグは有罪に。次は量刑審理に。
しかしブローリン弁護士、上訴部へ申し立て。
上訴部。
州は生命、自由。財産を奪うような法律を制定したり実施してはならない。
生きる自由が基本的権利なら、それを制限する法律は厳格に審査すべきでは?
死刑は州にとって非常手段であり、必要不可欠であるという根拠が必要である。
こう述べ立てるブローリン。
上訴部の判断。
誰かが死刑を宣告されるまで、制度の合憲性を論ずるのは早い。
量刑審理まで事件を差し戻す。
・・・・・マッコイ、「責任転嫁しやがって」勿論、自室で。
法廷。マッコイ、サンディグへの質問。
「・・・あなたは人を殺した。警官と知りながら構わず殺した」
「私のしたことは最低だ。私だって悪事を働く自分がイヤだった。
だがやめれば人生が壊される・・・捜査官に対し卑劣だった。
殺した銃で死のうとした」
「やめた理由は?」
「死にたくなくて・・・すまなかった・・・・申し訳ない・・・過ちを犯した・・・
お願いだ・・・・死にたくない」泣きだすサンディグ・・・・
陪審員全員一致の評決。死刑を求めると。
動揺するブローリン。口元を引き締めるマッコイ。
「薬物注射による死刑に賛成ですか?」判事の問いに、陪審員が答える。
「賛成」「賛成」「賛成」・・・・・
その声を聴きながら、法廷を立ち去るブリスコー&カーティス。
そしてシフも・・・
もう言い訳はしない・・・感想は次で!!(ペコリ)
男の名はキャシディ。チンピラだ。
しかし、正体は潜入捜査官のボビー・クロフト。
クロフトは、骨董商のクインランを捜査していた。
クインランは、ヘロインを売買している疑いがあった。
クインランはキャシディ=クロフトを知っていたが、単なるチンピラの1人と思っていた。
クインランの会計士サンディグの話も聞くが、何も得ることはできない。
ブリスコー&カーティス、お食事作戦会議。
「家に帰るのは気が重い」「警官が死ぬと離婚率は倍に」
「妻が不安がってる」「犯人が捕まれば安心だ」「犯人が葬られたらね」
「奥さんは血が見たい?」「犯人は警官殺しだ。同情してます?」
「・・・・A・グラッゾ、22歳。顔に傷がある。
3年前、奴は韓国料理の店で、141ドルの現金と飲み物を盗み
去り際にリー夫妻を撃ったんだ」
「要点は?」
「奴は98丁目の恋人の家へ行き、ローガンと俺が追うと銃を向けた」
「それで?」「奴は銃を捨てた」
「警官殺しはマズいと踏んだか」
「もし奴が、夫妻殺しで死刑を覚悟してたら迷わず撃った。
俺はただ撃たれるのが、嫌なんだ」
クロフトは撃たれる1時間前にクインランに電話をかけていた。
27分署。クインランを取り調べる刑事コンビ。
のらりくらり、とかわすクインラン。
クロフトの電話を、PCを売りさばいて欲しいということだったという。
クロフトは、警察に10万ドル以上要請し、クインランから薬を買う計画だった。
しかしクロフトの家には、金も薬もない。
小馬鹿にするような様子を見せるクインラン。
その態度にブチ切れたカーティス。クインランに掴みかかる。
その行動を取調室の外から見ているヴァン・ビューレン&ブリスコー。
「彼はやりすぎよ」「俺は見ていない」
「息ができねぇ」カーティスの暴行で苦しくなるクインラン。
「俺とお前しかいない。お前が死んでも俺は正当防衛で表彰される」
「連れ出して」カーティスを連れ出すブリスコー。
警察トリオ。殺伐とした作戦会議、じゃなくて言い争い。
「・・・奴は人をナメてます」苛立つカーティス。
「修正第4条は?」「奴が犯人です」「権利がある」
「紅茶と菓子でも用意して謝ります?」「態度を改めて」
「バカにされて平気ですか?」「このままじゃ訴えられる」
「怖いのか?」「ええ、あなたが相棒に参考人を脅させることがね」
「下手に出ても適用しない相手だ」
「カーティスにも暴れさせる気なの?ローガンはどうなった?クインランを帰して」
「何て?」
「誰かを逮捕したいのなら、証拠を掴んでらっしゃい!彼を帰して」
・・・・・・・・納得できないブリスコー&カーティス。
クインランの財務記録を押収して調べることに。
調べながら、警察コンビ、作戦会議。
警官殺しは死刑に値する、とカーティス。
しかし、その為にはクインランがクロフトを警官だと認識していた証拠が要る。
財務記録から、クインランには別会社があることが分かる。
別会社の口座がある銀行を調べる。
資金洗浄の疑いが・・・銀行内に協力者がいるのか?
協力者の女性社員を追及する刑事コンビ。
「・・・・クインランからの報酬は?」「・・・クインランって誰なの?」
「誰の話をしてる?」「サンディグよ」「奴の会計士です」
「クインランは知らない」「クロフトは・・・?キャシディは・・・?」「知らない」
クロフトの写真を見せる。
「(頷いて)
・・・一昨日、サンディグ氏の使いだと名乗り、彼と同じ便宜を図れ、と言ってきた」
「取引したのか?」
「何の話か分からないと、答えた。
サンディグ氏に連絡したら、男の特徴を聞かれたわ」
電話の録音テープが欲しい。サンディグの事務所を捜査する。
私物の中から録音テープを発見する。
銀行の協力者、そしてプリンスという保険査定員との会も・・・。
「プリンスがキャシディの情報を得た」「なぜ査定員が情報を得られるの?」
「俺の2番目の妻の恋人も調べ上げた。彼らは何でも調べられる」
「サンディグはクロフトの正体を知った」
「第1級殺人になるわ。確認して」
プリンスの元を訪れる刑事コンビ。
プリンスはキャシディを、警官だと見抜いていた。
キャシディはNY市警に押収された車を運転していた。
転売されていない車だ。
市警が貸し出すわけないから・・・彼は警官に違いないと(お見事ッ!)
「殺された警官だ」「合法的な調査だ」「証言してもらうぞ」
サンディグの家を捜査する。
銃と麻薬の入った封筒が見つかる・・・サンディグ逮捕。
そして、クインランも資金洗浄の疑いで逮捕・・・。
罪状認否の段階から、死刑という言葉が飛び交う・・・当惑を隠せないサンディグ。
検察トリオ、作戦会議。
「公判前なのに、マスコミは死刑だと騒いでる」
「それが世間の声です。パタキ知事が大々的に呼びかけた影響だ」
「有権者は政治宣伝に乗せられている」
「クレア、君は死刑制度に反対か?」
「ええ、ジャック。
殺人発生率が過去25年で最も低いと言う事実に、知事は遊説で触れてない」
「世間は犯罪にウンザリなだけさ」
「隣人は、犬が吠えただけで飼い主の死刑を望みそうだ」
「死刑制度が適用されるのは、警官の殺害、拷問殺人、重罪謀殺、証人の殺害です。
サンディグが犯人だという証拠はそろってる。
麻薬入りの封筒には、彼とクロフトの指紋が付着。弾も凶器と一致。
彼は自分を追うクロフトが、警官だと知っていた。
死刑制度の今後を考えれば、サンディグはいい見本になります。
裕福な白人が警官を殺害した。激情からではなく、平然とだ」
「彼は慌てて、冷静さを失ったかもしれない。妻子もいます」
・・・・・・・・・・
「君たちの熱意は伝わったよ」「重い決断になりますね」
判事のクラブ。先輩判事(?)と話すシフ。
・・・・・・・・・・・・
「質問。“皆に平等ではない法律は道徳的か?”
ブロンクスなら死刑を免れ、マンハッタンでは死刑。
答え。“刑事訴訟制度において道徳性は、今も昔も重要ではない”」
「いい演説です」
「アダム、演説するのも雑誌の表紙を飾るのも君だ。時の人になる」
検察トリオ、作戦会議。
「死刑を求刑する予定だと告知しろ」「正しい選択です」
「法に従った」「他に方法はある」
「あいにく私は、賢いソロモンとは違う。3日間寝てない公選の役職者にすぎん」
「まさか死刑が・・・」
「本件で極刑を求めないのなら、警官殺しをどう処理しろと言うんだ」
「サンディグの犯行は卑劣ですが、今後は弁護人のせいで死刑になる者も出てきますよ」
「サンディグの弁護人は別だ。ブローリンが付いた」
判事の執務室。
録音テープについて異議を申し立てるブローリン弁護士。
令状で認められた場所とは、異なる場所にあったのだ。
令状に含まれなくても、サンディグのビジネス・パートナーが警察を案内した、と検察。
パートナーとは契約書によると、共有していたのは事務所だけ。
顧客や損益は共有していないので、ビジネス・パートナーとは言えない。
だからパートナーには同意する権限がないと主張する弁護士。
判事、弁護士に同意。テープは証拠から排除。プリンスの証言も排除。
その結果、サンディグがクロフトを警官だと認識していたという証拠がなくなる。
判事、第1級殺人を棄却。
マッコイとクレア。殺伐としたデート。マッコイ。御立腹中。
「惨めな姿をさらした」
「少なくとも25年の刑は問える・・・
縛りつけて毒薬を注射するのは、残酷な殺し方だわ」
「彼に同情はしない」「復讐ね」
「弁解はしない。人は本能的に復讐を求めるんだ」
「法的には認められない」
「刑事訴訟制度が、私的訴権を認めてないから。検察の義務として適切な罰を下す」
「仮釈放なしの終身刑で、刑務所に入れれば十分よ」
「なぁ、クレア・・・
なぜ38州の連邦政府と軍において、死刑制度が導入されたり復活したと思う?」
「世間が犯罪にウンザリで・・・」
「死刑は社会が求める統制力を感じさせる。
人は頼りない制度に不満で、凶悪犯が街に戻らないという保証が欲しいのさ」
「殺す以外の方法があるでしょ?」
「いや、ないね。死刑にしないと世間が手を下す。
銃を持って裁判所に乗り込んでくるぞ。それに警察は警官殺しを許さない。
死刑執行は復讐を妨げる手段でもある」
「判事の決定から考えて、死刑は・・・・ないわ」
「どうかな。犯罪の目撃者の殺害も、死刑に値する罪だ」
「だから?」「考えてみろ。クロフトは犯罪を多数目撃した」
「証明できない」「できるとも」
ライカーズ島。取引を持ちかけるためクインランと面会する検察コンビ。
検察が、警官殺しを死刑にしたいと言う意図を見抜くクインラン。
キャシディ=クロフトに麻薬を売ったと証言させたい検察。
資金洗浄の件を取り下げ、自分に不利な証言でも全面的な免責を要求するクインラン。
承知するマッコイ。戸惑うクレアを横に・・・。
判事の執務室。マッコイの主張。
サンディグはクロフトが追っていた売人クインランの会計士だ。
サンディグがクロフトを殺したのは、クインランに不利な証言をさせないためだと。
マッコイの申し立てが認められ、サンディグに対する第1級殺人が復活する。
法廷。サンディグは有罪に。次は量刑審理に。
しかしブローリン弁護士、上訴部へ申し立て。
上訴部。
州は生命、自由。財産を奪うような法律を制定したり実施してはならない。
生きる自由が基本的権利なら、それを制限する法律は厳格に審査すべきでは?
死刑は州にとって非常手段であり、必要不可欠であるという根拠が必要である。
こう述べ立てるブローリン。
上訴部の判断。
誰かが死刑を宣告されるまで、制度の合憲性を論ずるのは早い。
量刑審理まで事件を差し戻す。
・・・・・マッコイ、「責任転嫁しやがって」勿論、自室で。
法廷。マッコイ、サンディグへの質問。
「・・・あなたは人を殺した。警官と知りながら構わず殺した」
「私のしたことは最低だ。私だって悪事を働く自分がイヤだった。
だがやめれば人生が壊される・・・捜査官に対し卑劣だった。
殺した銃で死のうとした」
「やめた理由は?」
「死にたくなくて・・・すまなかった・・・・申し訳ない・・・過ちを犯した・・・
お願いだ・・・・死にたくない」泣きだすサンディグ・・・・
陪審員全員一致の評決。死刑を求めると。
動揺するブローリン。口元を引き締めるマッコイ。
「薬物注射による死刑に賛成ですか?」判事の問いに、陪審員が答える。
「賛成」「賛成」「賛成」・・・・・
その声を聴きながら、法廷を立ち去るブリスコー&カーティス。
そしてシフも・・・
もう言い訳はしない・・・感想は次で!!(ペコリ)