あすなろ経絡指圧療院 鳳本通商店街

指圧とわかりやすい東洋医学の話

まず基本は人の見方かも?

2012-08-10 12:54:01 | Weblog
東洋医学の話題も含めたあすなろニュースレター最新号
9日発行しました。
今回のレターはこのブログの紹介も兼ねまして書いています。
あすなろのドアポケットからご自由にお取りください。


ところで第6回福・福寄席(8月25日(土)実施のチケットは
お多福寿司で発売されています。
1枚1500円です。
今回は3席の落語が聴けます。
{明日のために今日経絡指圧}


アクセスはおなかいっぱい~
おおとり、福・福寄席などの各種イベントは-
http://blog.goo.ne.jp/hondoori_2005



諸君オッス!くそああっついのう!!
人気ブロガーは ほんまにつらいのうの-
:【少し気温が下がったみたいですね】


   ≪東洋哲学と医学から見た人間≫


「鍼灸や指圧」の話に入ってますが
“辨証と治療”というお話です。


   8. 違った視点で病気を診る

東洋医学の診察法から診断、治療に至るまでの
現代医学的発想にはまったくない
独特なプロセスを辿る辨証論治(べんしょうろんじ)のお話です。

さて“臓腑辨証”に入っています。
この項目では今回経絡や治療に関する話はしていません。

ちょっと一休み。
聞くところによりますと夏の太平洋高気圧ですが
あいつもどうやら夏ばてするそうですね。
今がちょうどその時期だといいます。
そこで院長も、ちとばて気味ですのでヨタ話を。

ところで東洋医学と現代医学との最も大きな違いって何なのか?
それよりも人間の見方の違いって?
このように考えたほうが分かりやすいかも?

この件に関してはいろんなことが言われています。
東洋医学は大きな視点でとか
現代医学は細かく見るとか。
外れてはいませんね。

私は東洋医学の人間の味方については
絵画の鑑賞法に似ているのではないかと思っています。

昔若かった頃美術館で絵を見てましたら
いっしょに行った先輩が
「絵というものは少し離れて見るもんやぞ。」と教えてくれたものでした。

確かに彼女の顔が好きだからといって
鼻の穴ばかり見るようなことはしないですよね。
顔全体、そして体全体を俯瞰的に見る。
全体を一人の人間として、愛するがゆえに見ますね。
東洋医学もそういうところがあるような気がします。

勿論これまでにもお話してきましたが
東洋医学は実にきめ細かな医学であることも
このブログを長く飽きずにご覧いただいている皆さんには
ご理解いただけているのではないかなとも思います。

全体的に少し離れて絵画を見る。
ですが専門的に見る場合どうしても
デッサンは?絵の具の使い方は?
どうやって立体感を出そうとしているのか?
濃淡は?さて、どうやって奥行きを出そうとしているのか?
これもまた大事です。

では、ずばり東洋医学の人間観察の眼目はいったい何なのか?
それは人の盛衰だろうと思います。
細かく言うなら気血(きけつ)の状態です。

一人の患者さんが目の前におられる。
顔色は?体つきは?眼の輝きは??
見ながらお話をお聞きすることで
患者さんのお体の内外を知ろうとする医者の姿勢。

ここには検査がどうのこうのというようなことはまずありません。
人が人を見ようとする真剣なまなざしと
体全体でその気の盛衰を見ようとする
真剣な治療家としての姿勢です。

勿論ドクターであればそれらの所見で得られた事柄から判断して
各種の検査を試みます。
ですから手探りとか無駄というものはありません。
お薬は必ずしも漢方薬でなければいけないというようなこともありません。
新薬だって用います。

東洋医学は言い換えれば人間学であり思想医学でもあります。
要するにネズミを捕まえる猫であれば
白い猫であれ黒い猫であれ三毛猫であれ・何でもいい。
つまり治ればよろしいということです。

東洋医学を専門にされるお医者さんであれば
治療手段の選び方に関しては、まさに画家のような感覚で
各種絵の具などの画材を取り扱うような感じだと思ってください。

最も安全で最もその人に合った
最も効果がありそうなお薬や治療手段を選ぶわけですよね。
そういう意味では東洋医学は実にやさしい
人間医学そのものではないかなと思うんですが?
これこそが私たちが長く待望してきた
未来の医学であろうと思います。


あすなろ経絡指圧~電話:072-271-6551。
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