ミュージカル「ジキル&ハイド」(日生劇場)を観てきました。
この作品は初鑑賞。
曲も「ディス・イズ・ザ・モーメント」しか知らない状況でしたので、
ハラハラドキドキ、驚きの連続でした。
善と悪という人間の二面性と、その間で苦しむ良心、
それを通して、人が「人」として「生きる」とはどういうことか、
を問いかける作品ですが、
主演の石丸さんはその両極と葛藤を見事に表現していました。
コーラスやダンスの質も高く、密度の濃い内容でした。
驚いたのは、吉野圭吾さん。
2003年に「レ・ミゼラブル」でアンジョルラスを演じていた頃と、
容姿が変わっていない!いや、むしろ若返っている!
経験に裏づけされた自信も加わり、好演が光りました。
笹本玲奈さんも、同じく「レミゼ」でエポニーヌ役で、初めて見たとき
「恐るべき18歳」が現れたと舌を巻きましたが、
今回も、チャーミングななかに貫録が備わり、
舞台を占めていました。
それにしても・・・。
「白鳥の湖」の悪魔ロットバルト、黒鳥オディールしかり、
「エリザベート」のトートしかり、ハイドしかり。
「悪」の部分には、魅力がありますな。
だから、誑(たぶら)かされたり、戻れなくなったり、
揺れ動いたりするんでしょうね。
そもそも「善」とは?「悪」とは???
・・・いろいろ考えさせられる作品でした。
明日もがんばるぞ!