ヨハネの黙示録 8章
香の煙は、御使の手から、聖徒たちの祈りと共に、神の御前に立ちのぼった。(8・4)
第7の封印が解かれると7つのラッパのさばきが現れるのですが、その前に「半時間ばかり天に静けさがあった」と記されています(8・1)。嵐の前の静けさを思わせる不気味な静けさです。
いよいよ、7つのラッパのさばきが現れます。そのラッパも次々と吹かれ、最後の7番目のラッパが吹き鳴らされると、7つの鉢のさばきが現れます。
先にも申し上げたように、封印ひとつが1年を表しているのではありません。従って、7つのラッパ預言も7番目の封印の後に起きるのではありません。時間的な順序ととらえるより、むしろ、7つの封印に啓示されている出来事の詳細が「ラッパの預言」で明らかにされると考えるべきでしょう。
「封印」および「ラッパ」が啓示するような疫病・異常気象・戦争などによって世界情勢は大きく変化するでしょう。
香の煙は、御使の手から、聖徒たちの祈りと共に、神の御前に立ちのぼった。(8・4)
第7の封印が解かれると7つのラッパのさばきが現れるのですが、その前に「半時間ばかり天に静けさがあった」と記されています(8・1)。嵐の前の静けさを思わせる不気味な静けさです。
いよいよ、7つのラッパのさばきが現れます。そのラッパも次々と吹かれ、最後の7番目のラッパが吹き鳴らされると、7つの鉢のさばきが現れます。
先にも申し上げたように、封印ひとつが1年を表しているのではありません。従って、7つのラッパ預言も7番目の封印の後に起きるのではありません。時間的な順序ととらえるより、むしろ、7つの封印に啓示されている出来事の詳細が「ラッパの預言」で明らかにされると考えるべきでしょう。
「封印」および「ラッパ」が啓示するような疫病・異常気象・戦争などによって世界情勢は大きく変化するでしょう。
第一のラッパが吹き鳴らされると……
「血のまじった雹と火とがあらわれて、地上に降ってきた。そして、地の3分の1が焼け、木の3分の1が焼け、また、すべての青草も焼けてしまった」と記されています。血のまじった雹が何なのかは分かりません。
第二のラッパが吹き鳴らされると……
「火の燃えさかっている大きな山のようなものが、海に投げ込まれた」とありますが、「山のようなもの」とは隕石なのでしょうか。
それが海に落下すれば大津波で船舶の被害があるでしょう。また、そうなれば海洋生物の死滅による赤潮が発生し、海が血のようになるのかも知れません。黙示録ではさらにこう預言されています。
「海の3分の1は血となり、海の中の造られた生き物の3分の1は死に、舟の3分の1がこわされてしまった。」(8・8~9)
第三のラッパが吹き鳴らされると……
「たいまつのように燃えている大きな星が、空から落ちてきた」と記されています。大きな星とは何でしょう。彗星が地球に衝突することなのか。もし、それが彗星であれば、その大きさによっては地球規模の大災害になるでしょう。
また、聖書では「星」は御使をあらわすことが多いので、何らかの使命を受けた天使、あるいは堕落した天使による働きだと解釈することもできます。具体的な解釈は断定できません。
いずれにせよ、その結果……、
「それは、川の3分の1とその水源との上に落ちた。この星の名は『苦よもぎ』と言い、水の3分の1が『苦よもぎ※』のように苦くなった。水が苦くなったので、そのために多くの人が死んだ」のです(8・10~11)。 ※1986年チェルノブイリ原発事故が起きた。チェルノブイリがロシア語で「苦よもぎ」を意味することから黙示録預言と関連づける解釈もあるが間違いだ。預言されている事象はチェルノブイリの規模をはるかに上まわる。
※世界中には多くの原発や原子力船や核弾頭が現存する。それを保守管理するだけの経済力と統率力がある国は安全に管理しているが、やがて、経済破綻や政変によって安全に管理できなくなった時代に、それが地球規模の危機を招くことになるだろう。
第四のラッパが吹き鳴らされると……
「太陽の3分の1と、月の3分の1と、星の3分の1とが打たれて、これらのものの3分の1は暗くなり、昼の3分の1は明るくなくなり、夜も同じようになった。」(8・12)
隕石とか彗星の衝突があれば、大規模な噴煙が発生し、それが太陽や月星の光をさえぎることで光の3分の1を失うでしょう。
さて、このような最終的なさばきに至るまでに、いかに沢山の「聖徒」と呼ばれる信者たちの祈りがささげられてきたことでしょう。
つらい出来事が預言される中でも、「香の煙は、御使の手から、聖徒たちの祈りと共に神の御前に立ちのぼった」という記録は希望の光です (8・4) 。
ここでは、御使(天使)が金の香炉をたずさえていますが、これは祈りをあらわしています。聖徒たちの祈りを御使が天へ持ち運ぶ姿です。旧約の神殿には、「金の香壇」が据えられていました。そこで祭司たちは香をたきましたが、それは祈りをあらわしていました。今や新約の聖徒たちの祈りは、祭司が香をたくようにして天に届けられるのです。
香をたくと、その煙が聖所に立ちのぼって満ちます。それと同じように、私たちの祈りは天使によって神の御前に立ちのぼり天に満ちます。どんな悲惨な状況の中でも、聖徒たちの祈りは天に届いています。ですから、あきらめずに忍耐強く祈りましょう。
暴虐が満ちる世界に終わりが来ますように。神の正しいさばきがなされて、神の義の支配する御国が来ますように。この地に神の御心が完全になされますように……。祈りの香が天に満ちるまで祈るのは、新約の祭司である私たちの務めです。
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