ルツ記4・22 オベデからエッサイが生れ、エッサイからダビデが生れた。
ルツはボアズと結婚しオベデ(オベド)を生みました。このオベデの子がエッサイ。エッサイの子がダビデ。このダビデが後のイスラエルの王です。つまり、ルツはダビデ王の曾祖母になるわけです。
このルツ記は、ダビデが王として就任するにあたって記された文書です。王の家系と成り立ちを記すことによって、そこにあらわされた神の恵みを記録した文書です。
古今東西をとわず、王となる人物は、自分の王としての正当性を主張するために、自分の家系を美化するものです。いかに純血で由緒ある家系であるかを誇示するのが世の常です。
しかし、ダビデは自分の先祖に異邦人の血が流れていることを隠そうとしないばかりか、異邦人を通しても神の恵みが施された歴史を証しするかのように、このルツ記は記されています。
ルツがオベデを生んだとき、人々は次のように祝福しました。
「どうぞ、主がこの若い女によってあなたに賜わる子供により、あなたの家が、かのタマルがユダに産んだペレヅの家のようになりますように。」(4・12)
ルツはボアズと結婚しオベデ(オベド)を生みました。このオベデの子がエッサイ。エッサイの子がダビデ。このダビデが後のイスラエルの王です。つまり、ルツはダビデ王の曾祖母になるわけです。
このルツ記は、ダビデが王として就任するにあたって記された文書です。王の家系と成り立ちを記すことによって、そこにあらわされた神の恵みを記録した文書です。
古今東西をとわず、王となる人物は、自分の王としての正当性を主張するために、自分の家系を美化するものです。いかに純血で由緒ある家系であるかを誇示するのが世の常です。
しかし、ダビデは自分の先祖に異邦人の血が流れていることを隠そうとしないばかりか、異邦人を通しても神の恵みが施された歴史を証しするかのように、このルツ記は記されています。
ルツがオベデを生んだとき、人々は次のように祝福しました。
「どうぞ、主がこの若い女によってあなたに賜わる子供により、あなたの家が、かのタマルがユダに産んだペレヅの家のようになりますように。」(4・12)
ユダの子ペレヅもオベデとよく似た境遇に生まれました。ペレヅの母タマルは、ルツと同じように異邦人でした。しかもタマルはユダの息子の妻でした。詳しくは創世記38章をお読みください。
ユダ族の始まりは、異邦人タマルとの間に生まれたペレヅから始まりました。恥ずかしく、かつ受け入れがたいことからユダ族は始まりましたが、今日に至るまで祝福されています。
実はルツ記には記されていませんが、ルツをめとったボアズ自身も、異邦人を母として生まれた人物です。彼の母はエリコの町で売春婦をしていたラハブです。
イスラエルがエリコの町を攻略するために、偵察隊を派遣しましたが、その兵士たちをかくまったのがこのラハブでした。彼女は異邦人でありましたが、イスラエルの神こそまことの神であると告白しました。エリコの人々からすれば裏切り者です。エリコの住民に殺されるのも承知の上で、イスラエルの兵士をかくまいました。
そのラハブとユダ族のサルモンとの間に生まれたのがボアズです。そのボアズがルツを受け入れた背景には、自分の母が異邦人であったことが深く影響していたことでしょう。
そのような家系にイスラエルの王ダビデは生まれました。ダビデ王は自分の家系に異邦人がいること、売春婦さえいたことを隠しませんでした。
人の目には格好の悪い家系ですが、神は祝福されました。信仰ある者に恵みを注がれる神を賛美せずにはいられないダビデの意向が、このルツ記には表れています。
世俗の王たちは自分の家系を美化し、純血性や正当性を誇示します。しかし、聖書は霊的な純粋性を主張します。
私たちが神の子とされたのは、血筋の良い家系だったからでしょうか。何の汚点もない家系だったので、神の子とされたのでしょうか。そうではありませんでした。聖書はこう告げています。
「それらの人は、血すじによらず、肉の欲によらず、また、人の欲にもよらず、ただ神によって生れたのである。」(ヨハネ1・13)
私の家系も血筋も関係ありません。ただ、イエスを信じる者は神の子として生まれるのです。イエスを信じる信仰によって、神の家系に生まれることができます。
ルツも異邦人でしたが、主なる神を信じてその家系に加えられました。
ボアズの母ラハブもそうでした。
それと同じように、私たちはイエスを信じて、神の子どもとして、神の家系に生まれました。それは人間的な血筋を超越しています。私の過去がいかなるものであれ、それを超越しています。
クリスチャンは、神の子どもとして生まれた者です。神の御国の王の家系に生まれた者です。
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