とうちゃんのぷらぷら日記

アウトドア系の日記及びうんちく

少子化問題がトレンドになる

2023-01-08 16:45:58 | 主張 感想
年寄りばかりが多い社会は活力がなくなる。
高度成長期というのは若い世代が多い時代だった。
人口もどんどん増えていた。
昭和の時代を懐かしむのは、明日への活力を感じる若者の時代だったからだろうと思う。



人口問題を考えると、社会を理解するための一助になる。
そこでマルサスの人口論などは学生のころ関心があって読んだ。
内容はあらかた忘れたが、
マルサスは食料問題と人口との関係を重視している。
食料が足りなくなれば、食料価格が高騰し、それに比べて労働者の賃金は増えないので貧乏人は結婚できなくなる。それで人口も増えなくなる。そういったループが存在するとした。
今の世界では食べ物だけではなく、家賃や教育など、もう少し多くの要素が加わっているだろう。

一時期、結婚出来た人達のことを勝ち組と称していた。
どうも結婚出来たことが、その人が安定した収入を得ていることを暗示しているからのようだ。
男からすれば、世間並の生活に自信がなければ結婚しないというのも最もな考え方だ。
若い世代は生真面目なので、なおさらだ。(実際、生活保護世帯が増える世の中ではそう考えてしまうだろう。)
ましてや子供を持つことは、勝ち組の中の勝ち組ということになるらしい。
少子化問題の原点はここにある。

労働者の実質賃金が減少していることについて、ようやく騒ぎだしたが、
特にそれは若い世代で顕著なのである。
子育て世代が安心して暮らせる世の中になるよう、所得の再配分でもなんでもやる必要があるだろう。
コロナウイルスで職を失い困窮した一人親世帯があったようだが、本来それは社会が全面的にバックアップして守るべき存在なのだ。
集団で生活する動物は、危機を感じるとまっ先に子供やその母親を守ろうとする。
猿でも像でもキリンでも同じだ。
人間だけが出来ないというのでは情けない。

それでは高所得者はどうなのかというと、この本「負け犬の遠吠え」が象徴的だ。

高学歴で高度な仕事をこなす女性は、常に前向きだ。
前向きであるから目の前の課題や関心事に真摯に向き合うので、婚期を逃しがちとなる。
それを動物としては負け犬と表現したのは、すばらしいユーモア精神だが、
女性の社会進出が重要課題となる今、負け犬を少しでも減らす社会システムや、社会通念を作り上げる必要があるだろう。

今後の労働力の流動化は、一助になるのではないかと思う。
同じ会社に勤めていると、何歳までに何々にならなければ、とかいった暗黙の流れが存在するかもしれないが、人の出入りが激しい組織ならば、どのポイントからもまた始められる組織となる。その中でも結婚しないなら、それはそれで仕方がない。


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