とうちゃんのぷらぷら日記

アウトドア系の日記及びうんちく

姉崎一馬の雑木林 別冊山と渓谷 1994年

2014-03-17 19:13:40 | 我が家に残したい本
姉崎一馬 の雑木林 別冊山と渓谷 1994年

これは私の郷愁の極致とも言える写真集なのだ。
武蔵野の
故郷の
自然そのものの世界なのだ。
肌に感じる空気や匂い、
移ろう日の光までも
その場すべての情景を感じ取れる写真集なのだ。

写真の力とはすごいものだ
自分が写真の風景の、
その場所に佇んで
周りを見回しているような錯覚をいだく。
そして写真には写っていないところまで
自分にははっきりと見えるのだ。

この写真集は普及版で、正編の「雑木林」の写真集もあるのだが
手にとって見るにはこちらの方が具合がよい。

ただし現在はいづれも絶版のようだ。
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田中冬二の詩集

2014-01-05 19:18:18 | 我が家に残したい本
ずいぶん昔のことですが代々木ゼミナールの石丸先生のテキストに
田中冬二の詩が載っていたことがありました。
こんな大学受験のテキストにと思い強く印象にのこっています。
それは冬二の「大根礼賛」という詩でした。

田中冬二の詩集で、
私が冬二の存命中に買って読んだのは「織女」という詩集だけです。
3500円という価格は当時の自分にとってかなり覚悟が必要な値段でしたが、
それでも購入したのは、
やはり田中冬二の詩集をどうしても手元に置いておきたかったからだと思います。


それにしても詩集というのは、発行部数が少ないですね。
「織女」にしても限定500部という冊数で、一冊一冊に通し番号がふられています。
まるで、版画かなにかの美術品のようです。
もっと多くの人に読んでもらいたいと思うのですが

田中冬二の作品は、
日本の自然の風情を歌った詩が多く、
多くの人が違和感なく受け入れられるものだと思います。
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辻まことの世界

2013-11-24 07:54:27 | 我が家に残したい本
辻まことの文章や絵は、知らずに昔から読んだり見たりしていたようなのですが、
辻まことという人物を意識して読むようになったのはここ20年くらいのことです。

特徴的なのは独自の自然観やものの見方です。
日本人は昔から山と深く関わって生きてきましたが
今は生活の場として山に関わる人が少なくなり、
それとともに最近は、
山と人との接点も少なくなっていると思います。
山に対する見方もおのずと一面的なものになっているのではないか、
辻まことは、そんなことを考えさせる作家です。

辻まことの大きな特徴は自ら狩猟を行ったことです。
狩猟をしたことのある人でないとわからない、
山の動物(けもの)と対峙し、
その息遣いまでも感じるような体験をしています。
山里の生活や自分が生きている意味までも
辻さんは作品の中で読者に語りかけます。

「ムササビ撃ちの夜」「けものみち」「イヌキのムグ」など
独特な作品世界です。

辻さんと同じ体験をするのはむずかしいのですが、
せめて辻まことの本を読んで、
そういう世界があったことを知るべきだと思います。

辻まことの本に登場する場所は、
自分にとっても馴染のある所が多いのです。

ところで理由はよくわからないのですが、
辻さんの本は出版された本ごとに重複する作品が多く
作品を読むためには非効率的に本を購入することになります。
いっそ全集を購入したほうが分かりやすくて便利だと思います。
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英語の勉強 「旅路の終わり」

2013-11-03 17:49:32 | 我が家に残したい本
旅路の終り シェリフ/バートレット


第一次世界大戦を題材にしたイギリスの小説です。
英語の勉強にと思い渋谷の宮益坂の古本屋で購入しましたが・・・
さっそく挫折してしまいました。


まったく奇跡的に訳本を早稲田の古本屋街の100円コーナーで発見。
英語の勉強の挫折記念にと現在でもペアで手元にあります。
この小説は自分の記憶が正しければ、太平洋戦争中の日本のプロパガンダ放送で
連合軍向けに朗読し、放送したことがあるのではないかと思います。

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フランス レジスタンス文学

2013-11-02 23:18:57 | 我が家に残したい本
フランス レジスタンス文学5冊 岩波叢書です。

「人間のしるし」 
「世界の重み」 
「羅針盤のない旅行者」
以上、クロード・モルガン
「海の沈黙・星への歩み」 バルコール
「アヴィニョンの恋人」 エルザ・トリオレ
 
海の沈黙では、思い出がります。
神田で有名なある古本屋さんでのことです。
とある女子大生・・・・・・・
バルコールの「海の沈黙」を探しているのですが、ありませんでしょうか。
店主(少し大きな声で)・・・・
それなら岩波文庫で出ているよ。もっとよく調べなくちゃだめだよ。
当時「海の沈黙」は文庫版で復刻されたばかりでした。

噂どおり、不勉強なお客は怒られてしまうおっかない店なのです。

でもです。
私が以前ある全集を買い求めたときのこと、それは同じ店とは思えないほど丁重な対応でした。
(念のため)

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ケニアの英雄

2013-11-02 22:50:46 | 我が家に残したい本
「ケニヤ山のふもと」 ジョモ・ケニヤッタ
「残酷なる草原」   ジョン・L・ブロム

ケニア建国の父ジョモ・ケニヤッタの著書と
ケニアの抵抗運動をチェコスロバキヤの作家であり映画監督でもあったブロムがレポートした本

「ケニヤ山のふもと」はキクュ族について文化人類学的な立場から書かれためずらしい本です。
それも、著者は今でもナイロビの国際空港にその名を刻むジョモ・ケニヤッタです。

「残酷なる草原」は、時代を感じさせる内容で
アフリカのほとんどがヨーロッパ諸国の植民地であったころの話です。
当時のヨーロッパ人はケニア独立につながる抵抗運動(マウ・マウ団)について
偏見に満ちた見方をしていました。
本レポートはそれでも白人としては中立的な立場のルポです。
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山之口貘の詩集

2013-11-02 22:02:56 | 我が家に残したい本
今回は、自分がどうにかなってしまった時に
これ幸いとダンボールや古紙の回収日に棄てられないよう、
特別な本については、少しばかり本のうんちくを書いておき、
家のものが捨てにくい雰囲気を作っておきたいと思います。


山之口貘の詩との出会いは渋谷の大盛堂書店でした。
高校生の時です。

なにげない立ち読みが縁でしたが、その後、貘さんの本を収集するまでに傾倒しました。

貘さんは生きる為に様々な仕事をしましたが、生涯詩人であることにこだわり続けた人でした。
あくまでも自分の本業は詩人であるというスタンスです。
それでも「定本山之口貘詩集」と「鮪に鰯」の二冊で全部の詩が収まってしまうのだから59歳まで生きた詩人としてはごく少ない詩の量です。当然詩人としての収入は少なく、貧乏だったそうです。
(「鮪に鰯」は亡くなった後に出版された遺稿集)

貘さんの詩は一見なんの変哲もない文章なのですが、実は単なる思い付きではなく、
考えぬかれた末に完成している詩なのです。
金子光晴をはじめ多くの人が貘さんの詩を賞賛していますが、
最近、貘さんの詩を学校の教科書でも取り上げるようになったそうで、たいへん嬉しく思います。


<山之口貘に関する評論など>


貘さんの娘さんの泉さんの文章もすてきです。

追伸
思潮社 新編山之口貘全集が9月に出版されたそうです。
ぜひ買わなくては
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