11月になると山は本格的な雪景色となる。
私のいた大学のクラブでは、11月の中旬になると山荘ワークを行い、冬合宿に備えた。
小屋の雪囲いをして、ストーブ用の薪を集め大掃除をする。(小屋の中は冬眠の為に集まったカメムシで一杯だった)
日持ちのする食料や酒などは、山荘ワークの時に持ち込んでおく。
仕事が終わった夜は、その酒で一杯やった。
それで酒を飲みながら、みんなで山の歌を歌ったものだ。
このごろは、まず歌うこともないが
山の愛唱歌(現在は「山の音楽(MIDY)アルバム」とうい名前に変更)
というサイトでは、こうしたマニアックな山の歌を聴くことが出来る。
今ぐらいの季節に聴くとしみじみとしてしまう。
歌というのは時間を超えるものだ。
当時歌っていた曲は、次のようなものだった。
エーデルワイスの歌(法政大学山岳部部歌)
岳人の歌(アルプスの恋歌)
蔵王の山男
シーハイルの歌(シーハイル)
信濃の恋唄
なため
放浪の歌
山の一日
山の四季(北大山岳部部歌)
このサイトには残念ながらないが、次のような歌もよく歌っていた。
山の友(立大山岳部部歌)
今日は野を越え(日大山岳部部歌)
古びし我が山の小屋
故郷の山
山への祈り
海女の子供
冬の恋
蒙古放浪歌
街を離れて
他国の風
満州里小唄
越後の話
狼の歌
人生賛歌
おどろくなかれ私のクラブの部歌もこのサイトで聴くことが出来る。
いつの時代のOBが持ってきたものか、山小屋には、深田久弥さんと串田孫一さんの色紙がある。
深田久弥さんの色紙を画鋲なんかでと思われるかもしれないが、大切にしまいこんでいるよりは、こうして山小屋に飾った方が深田さんも喜んでくださることだろう。