八王子城を50年ぶりに再訪する。
今はずいぶん観光地化されているが、昔は御主殿跡もなかった。
その代わりに麓には東京造形大学があった。
どうでもよいことだが、当時城から下山してきたらモミジの木の枝にナナフシ(昆虫)がいた。(初めてナナフシを見たのが八王子城址だった。)
古地図だとこんな感じ。
城址入口にあるパネル。(全体像がわかりやすい。)
昔は本丸まで一気に駆け上がったが、今はヨタヨタと登る。
本丸まで、まあまあの標高差がある。
ところが本丸は狭い。全体の曲輪自体が小さいので、たいした人数の兵は動かせない。
これで大藩である前田利家と上杉景勝の連合軍に攻められては、ひとたまりもない。
いくら規模の割には堅牢な城と言っても多勢に無勢、一日で落城というのもしかたのないことだ。
詰めの城は落ち延びる時のための非常用物資の貯蔵庫があったものか?
城を後に高尾山へ向かうと、途中猿がいた。
猿なんて普通にいる野生動物になってしまった気がする。
一時期、東京の都心でも猿が頻繁に目撃されニュースになっていたが、そのころ、うちの母も近所で猿が横断歩道を渡っているのを見たと言っていた。
野生動物と人間との共存とはいっても、野生動物と人間の暮らしには一定の境がないといけない。
中央線を渡り日影沢から高尾山へ。
高尾山に着いたらさすがに人の波。
山頂からは丹沢連峰も見える。(左の三角が大山、右の連山の中で突き出ているのが蛭が岳、右端の三角が大群山)
山桜をはじめ紅枝垂れなんかも満開。わりとみんな平気で車座になって弁当を食べている。お店も盛況。
ほら貝に太鼓も鳴ったかと思ったらお坊さんのお勤めの時間だ。
いい演出。観光客は喜ぶ