6月18日はAさんの命日である。
Aさんは、20年ほど前に山岳救助活動中の事故で亡くなられた。
捜索の結果、遭難者は沢ですでに死亡しているのが確認された。
このため、遺体を収容するためヘリコプターが現場に到着した。
この時Aさんは、救助活動中の人達から離れた場所で、一人待機していたそうだ。
雪深い山域なので6月でも沢筋には沢山の残雪が残っていた。
収容作業を見守っていたAさんは、作業による雪崩発生の危険を察知した。
Aさんは、すぐさま救助活動中の人達に向かって大声で危険を知らせたが、
ヘリコプターのホバーリングの音にかき消されて自分の声が届かない。
とっさにAさんは、みなに駆け寄り危険をしらせようとしたそうだ。
ところが、雪崩はAさんの予想通り発生してしまい、自身も雪崩に巻き込まれ、救助隊の人達とともに亡くなってしまった。
まことに残念極まりない話である。
遭難者の救助活動に、民間人にも関わらず参加し、なおかつ救助活動中の人を助けようとして命を落としてしまったAさん。
Aさんは、私達のクラブの山小屋近くで旅館を経営されていた方だった。
クラブの活動を現地で支えてくれていた恩人であった。
クラブでは、Aさんが亡くなられたの報に、衝撃が走った。
そして翌日の新聞で私は詳細を知った。
やはりAさんだった。
自らの危険を顧みず仲間を助けようとしたAさん。
Aさんの徳が偲ばれる。
遭難事故が発生すると多くの人達を巻き込む事態となる。
家族や仲間、中でも救助活動に参加する人達は命を懸けて遭難者救助に当たっている。
最近携帯電話の普及のせいか、安直に救助依頼をする登山者が増えたことはまことに残念なことだ。
「山靴を履いたお巡りさん」
登山者には一度読んでもらいたい本だ。
本書は北アルプスの遭難救助活動の記録なので、
エキスパートな警察官の方が遭難救助に当たっている。
ところが他の山域ではAさんのように、
善意のボランティアの人が救助に当たることもあるということを
忘れてはならないだろう。
Aさんは、20年ほど前に山岳救助活動中の事故で亡くなられた。
捜索の結果、遭難者は沢ですでに死亡しているのが確認された。
このため、遺体を収容するためヘリコプターが現場に到着した。
この時Aさんは、救助活動中の人達から離れた場所で、一人待機していたそうだ。
雪深い山域なので6月でも沢筋には沢山の残雪が残っていた。
収容作業を見守っていたAさんは、作業による雪崩発生の危険を察知した。
Aさんは、すぐさま救助活動中の人達に向かって大声で危険を知らせたが、
ヘリコプターのホバーリングの音にかき消されて自分の声が届かない。
とっさにAさんは、みなに駆け寄り危険をしらせようとしたそうだ。
ところが、雪崩はAさんの予想通り発生してしまい、自身も雪崩に巻き込まれ、救助隊の人達とともに亡くなってしまった。
まことに残念極まりない話である。
遭難者の救助活動に、民間人にも関わらず参加し、なおかつ救助活動中の人を助けようとして命を落としてしまったAさん。
Aさんは、私達のクラブの山小屋近くで旅館を経営されていた方だった。
クラブの活動を現地で支えてくれていた恩人であった。
クラブでは、Aさんが亡くなられたの報に、衝撃が走った。
そして翌日の新聞で私は詳細を知った。
やはりAさんだった。
自らの危険を顧みず仲間を助けようとしたAさん。
Aさんの徳が偲ばれる。
遭難事故が発生すると多くの人達を巻き込む事態となる。
家族や仲間、中でも救助活動に参加する人達は命を懸けて遭難者救助に当たっている。
最近携帯電話の普及のせいか、安直に救助依頼をする登山者が増えたことはまことに残念なことだ。
「山靴を履いたお巡りさん」
登山者には一度読んでもらいたい本だ。
本書は北アルプスの遭難救助活動の記録なので、
エキスパートな警察官の方が遭難救助に当たっている。
ところが他の山域ではAさんのように、
善意のボランティアの人が救助に当たることもあるということを
忘れてはならないだろう。