とうちゃんのぷらぷら日記

アウトドア系の日記及びうんちく

6月に思うこと「山靴を履いたお巡りさん」

2019-06-22 12:06:01 | 本、作家
6月18日はAさんの命日である。
Aさんは、20年ほど前に山岳救助活動中の事故で亡くなられた。

捜索の結果、遭難者は沢ですでに死亡しているのが確認された。
このため、遺体を収容するためヘリコプターが現場に到着した。

この時Aさんは、救助活動中の人達から離れた場所で、一人待機していたそうだ。
雪深い山域なので6月でも沢筋には沢山の残雪が残っていた。
収容作業を見守っていたAさんは、作業による雪崩発生の危険を察知した。
Aさんは、すぐさま救助活動中の人達に向かって大声で危険を知らせたが、
ヘリコプターのホバーリングの音にかき消されて自分の声が届かない。
とっさにAさんは、みなに駆け寄り危険をしらせようとしたそうだ。
ところが、雪崩はAさんの予想通り発生してしまい、自身も雪崩に巻き込まれ、救助隊の人達とともに亡くなってしまった。

まことに残念極まりない話である。
遭難者の救助活動に、民間人にも関わらず参加し、なおかつ救助活動中の人を助けようとして命を落としてしまったAさん。


Aさんは、私達のクラブの山小屋近くで旅館を経営されていた方だった。
クラブの活動を現地で支えてくれていた恩人であった。

クラブでは、Aさんが亡くなられたの報に、衝撃が走った。
そして翌日の新聞で私は詳細を知った。

やはりAさんだった。
自らの危険を顧みず仲間を助けようとしたAさん。
Aさんの徳が偲ばれる。

遭難事故が発生すると多くの人達を巻き込む事態となる。
家族や仲間、中でも救助活動に参加する人達は命を懸けて遭難者救助に当たっている。
最近携帯電話の普及のせいか、安直に救助依頼をする登山者が増えたことはまことに残念なことだ。



「山靴を履いたお巡りさん」
登山者には一度読んでもらいたい本だ。
本書は北アルプスの遭難救助活動の記録なので、
エキスパートな警察官の方が遭難救助に当たっている。
ところが他の山域ではAさんのように、
善意のボランティアの人が救助に当たることもあるということを
忘れてはならないだろう。

ビワ取ったどー

2019-06-16 18:37:06 | 日記
今年はビワが食べ放題

いつもはカラスとの争奪戦となるが
今年にかぎってカラスがやってこない
そこで人間様の食べ放題。

このビワもまた、私が小学生のころに種をまいたものだ。
子供のころは、野イチゴ、あけび、ぐみ、桑の実など、
野山に自生している食べられる実に非常に執着した。

食べられないどんぐりでも集めた。
なんだか縄文人の本能が先祖返りで現れていたかのようだった。

黄色いビワなんか、宝石のように見えた。
それで将来このビワが食べられるようにと種から育てたものだった。

まあ一様、夢は叶ったということか。

梅酒を泡盛で作る

2019-06-09 12:31:34 | 日記
今年は遅霜があって梅の実付きはあまりよくなかった。
梅干しや梅ミツを仕込んだ後、取り損ないの実が枝にあったのをかき集めて
梅酒にした。
約2kg
ホワイトリカーと泡盛に漬ける。
泡盛は沖縄、神谷酒造の「南光」(梅が南高梅だからという不純な動機で選んだ)
マイルドで美味しい泡盛だ。度数30°

梅酒にするのに全部は控えて、普通に飲む分も残しておいた。

八ッ場ダムから草津温泉 軽井沢

2019-06-08 13:43:57 | 旅行
八ッ場ダムの完成で吾妻線の一部も水没となる。
そのギリギリの時に見に行く。



ダム湖の橋から見下ろすと、吾妻線の荒廃した線路と、かつての国道が埋もれて見える。
あそこを電車で通り、車で走っていたんだと、なんだか寂しい気持ちになる。
地元の人はなおさらだろう。




スキーは、万座、鹿沢、草津へとよく行った。
鹿沢スキー場は粉雪の雪質で歴史あるスキー場だったが(雪山賛歌誕生の地)
今では閉鎖されてしまった。

草津温泉の方は、うまく時代に適合していると思うが、温泉までのアプローチは未だに不便だ。吾妻線はローカル線だし、駅からバスやタクシーで行かなければならない。高速道路からも離れている。






おまけに昨年の本白根山の噴火でロープウエイは廃止、火山活動の活発化でメインの観光地の一つでもある草津白根山の湯釜への立ち入りも難しくなっている。
受難続きの草津温泉だ。

漫画家の応援




帰りは軽井沢から帰る。
軽井沢が発展するきっかけになったショーハウス記念館。




今の軽井沢は観光客であふれ、北軽井沢、南軽井沢、東軽井沢、西軽井沢とモンゴル帝国のように勢力を拡大している。奥軽井沢にいたっては、万座鹿沢口駅の近くまで軽井沢だと主張しており、嬬恋村はすでに軽井沢の領地となってしまったかのようだ。
なんだか戦国時代の国盗り物語のようで、ホイチョイプロダクションの見栄講座では、いずれ高崎のあたりが軽井沢下、浦和が軽井沢前、練馬が軽井沢入口と名前を変えるのではないかとジョークをとばしている。