マクドナルドやコンビニもなかったころ
駅の立ち食い蕎麦は、
唯一小学生でも入れる食べ物屋だった。
席に座らなくてもいいので、気が楽だったからだ。
旅へ行くと
列車の待ち時間には、とりあえず食べた。
高校生のころは学校帰りに食べた。
ともすると、乗った駅と降りた駅とで、2度食べた。
むろん今でも食べている。
私の人生、立ち食いそばがなくては生きていけなかった。
20歳ぐらいまでは、汁の一滴まで飲み干していた。
それでは、塩分の取りすぎになるというので、
今は、やむなく残すようにしている。
食べ物を残すのは、どこか罪悪感がある。
少しうしろめたい。
忘れられない駅そばは、青森県のかわべ駅。
駅のホームに小さな店があって
地元のおばちゃんが一人でやっていた。
閉店間近で売り切れ直前
おばちゃんは、切れ切れになった半端のそばまでかき集め
一杯のかけそばを作ってくれた。
雪の降る寒い晩であった。
すきっ腹にそばの温かさが身にしみた。
13歳の冬の旅
少し冒険のような、少し心細かった若いころの旅の思い出だ。
駅の立ち食い蕎麦は、
唯一小学生でも入れる食べ物屋だった。
席に座らなくてもいいので、気が楽だったからだ。
旅へ行くと
列車の待ち時間には、とりあえず食べた。
高校生のころは学校帰りに食べた。
ともすると、乗った駅と降りた駅とで、2度食べた。
むろん今でも食べている。
私の人生、立ち食いそばがなくては生きていけなかった。
20歳ぐらいまでは、汁の一滴まで飲み干していた。
それでは、塩分の取りすぎになるというので、
今は、やむなく残すようにしている。
食べ物を残すのは、どこか罪悪感がある。
少しうしろめたい。
忘れられない駅そばは、青森県のかわべ駅。
駅のホームに小さな店があって
地元のおばちゃんが一人でやっていた。
閉店間近で売り切れ直前
おばちゃんは、切れ切れになった半端のそばまでかき集め
一杯のかけそばを作ってくれた。
雪の降る寒い晩であった。
すきっ腹にそばの温かさが身にしみた。
13歳の冬の旅
少し冒険のような、少し心細かった若いころの旅の思い出だ。