とうちゃんのぷらぷら日記

アウトドア系の日記及びうんちく

広重ビビッド サントリー美術館

2016-05-29 22:00:47 | 音楽 美術

安藤広重(歌川広重)と葛飾北斎は、私が小学生のころにブームだったような気がします。永谷園のお茶漬けでは、東海道五十三次のカードをもらった人も多かったのではないでしょうか。
やはり本物は違うと今回あらためて感心した作品です。

歌川広重
「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」
川向こう、夕立の強い雨に霞む遠景がリアルです。
川岸をわざと斜めに描いているのも夕立の臨場感を高めています。

「名所江戸百景 四ツ谷内藤新宿」
馬の後ろ姿のドアップです。マニアな浮世絵です。
注目なのは、馬がわらじを履いていることです。
当時は、馬用のわらじがあったそうです。
馬は大切にされていたので、けがをしないようわらじを履かせていたんだそうです
江戸時代に日本にやってきた外国人も、このめずらしい馬の姿に注目しています。

「名所江戸百景 王子装束ゑの木大晦日の狐火」(水木しげるさんが喜びそうな浮世絵です)
「名所江戸百景 深川洲崎十万坪」(ご存じ鷹の目線で描いた俯瞰図の名作)
「浅草田浦酉の町詣」(元祖猫窓の家です)
「東海道五十三次 庄野 白雨」「六十余州名所絵図 美作 山伏谷」(風や雨の表現がいいですね)
「六十余州名所絵図 対馬 海岸 夕晴」(対馬なんかも描いてるんですね)

葛飾北斎
「千絵の海 総州銚子」 (神奈川沖浪裏よりもっと躍動感があります)

冨嶽三十六景 (ゴールデンな名作ばかりです)
「東海道吉田」
「神奈川沖浪裏」
「凱風快晴」
「山下白雨」
「遠江山中」

「諸国瀧廻り 木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」
これはすごい。
画狂老人の面目躍如の浮世絵です。
瀧の正面からと瀧を上から見た絵が同じ絵の中に描かれています。
和製キュビズムな作品です。

歌川国芳
「近江の国の勇婦お兼」
この絵を見て、はっと思い出したのは、ダリの「内乱の予感」です。
ヨーロッパの銅版画の影響だそうで、不思議な浮世絵です。

上野の森から谷中 根津へ

2016-05-25 21:44:06 | 東京散歩
ゴールデンウイークはどこへ行っても人でいっぱいだ。
せっかく若冲展を見ようかと上野までやって来たのに、東京都美術館は長蛇の列だった。
これでは入館しても、ろくに鑑賞することも出来ない。
しかたがないので若冲はあきらめて、谷中方面へ散歩することにした。

芸大前を通ると、バーミヤンの仏教美術展が無料で見れるようなので覗いてみた。


バーミヤンの磨崖仏が破壊されてしまったのは寂しい限りだ。
私が知っている唯一のアフガニスタンの遺跡だった。
アフガニスタンが平和な国になったら、日本人が沢山訪れる観光地となっていただろうに残念だ。


自国の文化を破壊する国に、国の未来はない。
文化財は国や民族の精神の源である。
とはいえ、日本でも明治時代には廃仏毀釈というのがあった。
今では日本人も大いに悔いているが、つまらぬ一時のイデオロギーの犠牲となった文化財は、二度と戻ってこない。



さて、憤りを感じたところで、谷中霊園方面へぷらぷら向かう、
駅から折り返し、今度は谷中銀座商店街方面へ
すると、ここもお祭りさわぎの賑わい。


岡倉天心記念公園から築地塀へ向かい


三崎坂を千駄木へ下る
途中寄り道で全生庵の三遊亭円朝さんのお墓と、山岡鉄舟、
弘田龍太郎さんのお墓にお参り。
ちょっと失礼してお墓の横にあった譜面を撮影


弘田龍太郎さんの曲は、この時期なら「鯉のぼり」が有名だ。
いらかのなみと
くものなみ
かさなるなみの
なかぞらを
たちばなかおる
あさかぜに
たかくおよぐやこいのぼり
合掌(合唱)

千駄木から不忍通りを北上し、狸坂から安田楠雄邸庭園に向かう。
せっかく今日は公開日だったのに、もう時間が遅すぎた。

次行きます。
森鴎外記念館到着


妙に立派な建物だ。入口の扉は近未来的大きさの自動ドア
いったいここはなんなのか。
展示は森家の女性達というテーマのようだ。
森茉莉さんの小説は一冊だけ読んだことがあるが、他の人は良く知らない。
今日は、鴎外先生に関する展示は少なかった。
留学時代の自筆のメモなどが展示されていたが、小さい文字で丹念に書かれており、
包帯の巻き方のスケッチなどが丁寧に描かれていた。

今日の展示の主役は
小金井喜美子(妹)森 志げ(奥さん)
森 茉莉(長女)森 杏奴(次女)
についてです。

ちなみに鴎外先生の子供たちの名前は
於菟(オト)
茉莉(マリ)
杏奴(アンヌ)
類 (ルイ)
不律(フリツ)
でちょっと変わっている。
明治時代にアンヌという名前には勇気がいる。
当時はウルトラ警備隊も知られていなかったので、アンヌさんは、名前のことでいじめられたのではないかと思う。
元祖キラキラネームの名づけ親は鴎外先生のようだ。

漱石先生のおにゃんこ邸跡を見学して


最後は根津神社へ、
つつじの花はもう終わりという感じだが、こちらも縁日の賑わいだった。


追伸
東京芸術大学のバーミヤン展の磨崖仏天井部分の壁画の複製は、伊勢志摩サミットの会場に展示されることになったそうだ。(バーミヤンの壁画は、異文化融合のシンボルだからだそうだ)

大船の観音さま、フラワーセンター 玉縄城

2016-05-14 23:20:42 | 横浜散歩
大船と言えば
次には、観音さま フラワーセンターと続くのが横浜市民
自分も、10年か20年に一回ぐらいかも知れないが、時折ふらっと出かける。
いつもは、観音さまも電車から眺めるだけだが、
大船あたりを電車が通過するときには、
つい観音さまの姿を探してしまう。
 

ひさしぶりなので、観音様の背中ものぞき込む。


そのままフラワーセンターへ向かう。
けっこうマニアックな植物が多い




中庭のあたりのイングリッシュガーデン


シャクヤクやバラも種類が豊富

山野草展




次は玉縄城の入口付近にある龍宝寺へ向かう

龍宝寺山門

龍宝寺は、シャクヤクの庭がすごい
普通なら蓮池なんかがありそうな場所だと思うが、見ごろを迎えています。




お寺の横には、重要文化財の古民家があります。


いよいよ玉縄城へ向かう

お城特有の七曲りを登ると、寄せ手の気分に


それいけ

たいこやぐらを落したぞ、次は本丸だ。


と思ったら、本丸は厳重な守りで突破できない。


この丸いのが、ここにあった大手門の礎石だそうです。(龍宝寺横にある民俗資料館に置いてありました)


城廻りから本丸を覗うが、守りは固い。


寄せ手は、諦めてここから大船駅へ引き上げました。











国立西洋美術館(カラヴァッジョ展)から不忍池 無縁坂 赤門前 神保町へ

2016-05-07 22:45:45 | 東京散歩
日比谷線のホームからJRの中央改札口へ抜ける通路は、懐かしい。

昔は、夜行列車に乗るために、よく歩いたものだ。

上野公園に着くと、カラヴァッジョ展の前に、
若冲展の方も様子を見に行った。
やはり今日も大盛況だった。
いったい伊藤若冲というのは、昔からそんなに人気の絵師だったか、不思議だ。


特別展は、正確にはカラヴァッジョの絵ばかりではなく、
そのシンパの画家たちの絵も含めた展覧会だった。

カラヴァッジョ派の人達の絵は躍動感に溢れている。
登場人物も多彩だ。
飲んで、歌って、騒いで、楽器をかき鳴らす。
横丁のおとっつあんや、ちょいワルねえちゃんも出てくる。
ベストショットのスナップ写真のようだ。
同時代の人達の絵に比べ、カラヴァッジョ派の人達の絵は痛快だ。

その足で、東照宮から不忍池へ向かう。


アヒルボートが狭い所でひしめき合っているのはなんだかユーモラスだ。

無縁坂を登り春日通りを歩くと、へぎそばの看板が目についた。



お昼ごはんがまだだったので、のれんをくぐる。

お約束の東大赤門前


この後、神保町まで歩きウォーキンググッズを買う。

東京都庭園美術館(朝香宮邸)メディチ家の至宝展

2016-05-05 18:44:34 | 東京散歩
ゴールデンウイークの最終日
午前中に家の雑用をしていたら、お昼になってしまった。
どうしよう、どうしよう。
考えている時間がない。近場で決めるしかない。
元町方面へはこの間行った。渋谷も行った。
ウーンそしたら目黒だ。
ということで、急遽、東京都庭園美術館(朝香宮邸)へ行くことにした。
旧朝香宮邸は、この間まで改修工事をしていた。
それで、このごろは行っていなかった。
1時出発。2時前には到着。






ここは、宮様の邸宅だけあって、格調が違う。
本当はメディチ家の至宝展に、それほど興味があったわけではないが(着いて、初めてそういう展覧会であったことを知った)
メディチ家の至宝を展示するには、この美術館以外にはない気がした。
(朝香宮邸自体が美術品のようなものだ)
展示室には、ゴージャスな展示品に一歩も引けを取らない品がある。
私は、展覧会の美術品と、展示室とを半々で鑑賞した。

庭園には、ザッキンの「住まい」という彫刻が展示されていた。


ウーン ザッキンは昔からファンだった。
「心臓のない町」(今は「破壊された都市」と呼ばれているようだ)は、驚きの作品だった。
やはり、ここはいい。

ついでに隣の自然教育園にも寄った。
こういった公園は、新緑のころが一番いいですな。






帰ってきてもまだ5時前だった。

浜離宮恩賜庭園から月島 佃島へ

2016-05-04 08:30:48 | 東京散歩
新橋-浜離宮恩賜庭園-築地本願寺-隅田川(河岸公園)-月島-佃島

今日は、新橋の駅から浜離宮へ行こうと思う。

汐留方向へ向かうと、日テレ前へ出た。
タコベルがある。なつかしい。
うちの奥さんが言った。
タコスの専門店だ。(TACO BELL)
なんでも昔、名古屋で行列が出来るほどの人気店だったそうだ。
日本から一時撤退していたのが再出店しているようだ。
今日は空いているのでさっそく食べてみることにした。


名前と写真だけでは、どんなタコスかよく分からないが
適当に注文する。
注文するとき、肉の種類と辛さを指定する必要がある。
私は、ポークで辛さ3の辛口にした。
なるほど、美味しかった。
辛さも丁度よい。

日テレ前にはこんなセクシーなイスがある。


浜離宮は松が美しい。


松は手間のかかる植木だ。
今の樹形にするまで、何代もの職人さんによって根気よく
手入れされてきたことだろう。
この季節は松の新芽のみどり摘みのころだ。


数多くある松の中でも枝ぶりのよい下がり松を見つけた。
こんな松は日本画で見るだけで、
本物には、めったにお目にかかれない。



さて、次は築地市場へ向かう。
と、すごい人。
 今日は築地祭りというおまつりだった。


ありゃ〜想定外
場外でなにか食べようと楽しみにしていたが
これでは場外乱踏の騒ぎ

どの店も人がいっぱい。
しかたがないので、パック売りのマグロのにぎりをつまんで退散する。

築地本願寺まで人の波は続き、
隅田川まで来て、ようやくホッとした。
この辺は海水も上がってくるので、ほとんど川が流れていないような感じだ。
隅田川の川べりの気持ちのよい散歩道を歩く。

一つ忘れたが、かちどき橋の資料館と
海軍経理学校の碑を見なかった。

聖路加病院は周りに負けない近代的なビルとなっている、
でもこの病院を見るとどうしても思い浮かべてしまうのが名誉医院長の日野原先生のお顔だ。

月島は下町だろうから、庶民的なお店があるんだろうと思い
商店街で夕飯のおかずを買っていこうと思っていた。
ところが来てびっくり、月島の商店街はもんじゃ焼きのお店ばかり
もんじゃ焼きの店の間にちらほらと普通の店があるような感じだ。


佃島はすぐそこだ。


 

はぜとあさりの佃煮をみやげにして、帰宅

いい天気なので、庭で焼き鳥を焼く

2016-05-01 18:14:37 | 独り言
昨日は、良い天気だった。

今日もいい天気だ。

それで、せっかくなので朝食を外で食べる。
ただし量が少し多すぎたか



しかたがないのでカロリーを消費するため午前中いっぱい一生懸命働く。

この流れで、お昼はバーべーキューといこう
肉の買い出しに行く。

肉の下ごしらえをし
炭火をおこし
準備万端


肉のトモエ焼


うまい、
すき焼きのわりしたにつけて食べてもいい感じ。
(塩、胡椒の下味は付けた)
なかなかよい。


ところがすぐにお腹いっぱいになってしまった。


反省点
一人だといっぺんに焼けたのを、慌ただしく食べるので
すぐにお腹いっぱいになってしまう。
せっかく時間をかけて準備したのに
あっけない。

今日は、お酒を飲まなかったが
シンプルな塩胡椒の味付けの肉には
焼酎がよく合う。








渋谷から神宮外苑 四谷 戸山公園 早稲田へ

2016-05-01 01:10:50 | 東京散歩
神宮外苑 ヒトツバタゴの花

渋谷駅-明治神宮外苑-四谷-戸山公園-早稲田-西早稲田駅


青山通りは、比較的馴染みのある場所だと思っていましたが、
このごろは、あまり歩いていませんでした。
渋谷から青山通りを歩いていくと、画材道具屋さん、古本屋さん、
そして、志賀昆虫普及社さんとなるのですが、
今日、もう一度確認すると、やはり志賀昆虫普及社さんの重厚な店舗がなくなっていました。
子供の城もすでに閉館となっています。

国連大学では、恒例?のマーケットが開催されていました。


神宮外苑のイチョウ並木の仕立ては面白い。
イチョウの先をひょろりと上へ伸ばして、独特の枝ぶりです。


絵画館を右からまわり、建設中の新国立競技場の前へ


神宮球場では、6大学リーグの早稲田-法政の試合中でした。
次の試合のチアリーダーのおねーさんたちやブラスバンドが
すでにゲート入口前にスタンバイしています。
いいですね。
青春ですね。
その前をどかどかと歩いていきます。

私が学生時代にいたクラブの部室は、
隣りがチアリーダーのおねーさん達の部室でした、
なんとかお近づきになりたいものだと思っていましたが、
当時、部室当番というのがあった私らと異なり、
彼女らは、めったに部室にやってくることがなく、
期待はずれな部室でした。(なんのこっちゃ)

千駄ヶ谷トンネルを抜け、北参道駅から千駄ヶ谷の駅方面へ
さらに新宿御苑の東側を四谷へ

四谷4丁目の交差点から蓬莱湯へ
この屋根の風格は見事、文化財級です。


成女高校のこの風情、いいですね。


総合芸術高校前の道路工事現場
大規模再開発が進んでいます。


富久さくら公園から抜弁天へ向かい
戸山公園へ
下は箱根山登頂証明書の発行を案内する看板


早稲田大学到着


このコースは東京のど真ん中を歩くコースですが、地名にも渋谷、千駄ヶ谷、四谷、戸山とあるように、山あり谷ありでけっこう起伏の激しいコースです。ウオーキングには向いているかもしれません。