エラーメッセージがでてパソコンが起動しないそうです。
ふいに他部署から相談があった。
お客さんからトラブル発生の連絡。
操作しようとしているサービスの締切時間まであと半日。
会社名を聞くと長年サポートしてきたお客さんだ。
なんとかしなくては。
すぐに折り返し電話をする。
現在の状況の確認。
パソコンの復旧作業を行っているが直るのかまったくわからない。
できれば至急他のパソコンで操作したいとのこと。
再設定には複雑なコード設定が必要となる。
設定仕様書をお客さんに用意いただき、電話で一つ一つコード名称と暗証番号等を確認しながら設定作業を行う。
非常に神経を使う作業だ。
間違えると電話では何処を間違えているのか分からないので、もう一度始めからやり直すことになる。パソコン画面を確認しながら、全神経を集中させる。
テスト送信。
OKだ。
ほっとする。
続いて本チャンのデータ送信。
無事送ることができた。
やれやれ。
お客さんから感謝の言葉をいただく。
自分の所で提供しているサービスなので当然の対応なのだが、いろいろ問題がある。
こうしたサポートの後任がいないことだ。
今後どうするつもりなのだろうか。サービス自体も改善する必要があるだろうが、そうは言っても簡単なことではない。
もっとシンプルな設定に出来ないものかと思う。
たとえばパスワードの代わりに生態認証を取り入れるなどだが。
人手不足はあらゆる業界で広がりつつある。
基本的に中堅以下の若手の不足。人材育成が間に合っていない。
それでいまだに年寄りが対応することになる。
職人さんの世界では特に深刻なようだ。
いろいろな事故やトラブルに、数値の不正改ざんなどの裏には、人的対応が追い付かない現場のストレスが影響しているのではないかと思われる。
安善な社会を築くためには地道な人材育成が必要だ。(それに似合った待遇改善も必要だ。)
従来の営業偏重組織の在り方を変える必要がありそうだ。