無病息災のとびら

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ゴマと健康

2013年11月07日 09時00分55秒 | 栄養と健康

小学生の頃、学校でやっていた映写会は楽しみでした。

そのころ見た、アラビアン・ナイトにでてくる「開けゴマ!」の呪文は、今でもすごい印象が残っています。

そんな印象があるからか、何か不思議なパワーが秘められているようで、私はカッピングをされる方に、「ゴマ」を摂るようによく勧めます。

 

ゴマの良さを改めて調べてみると、スーパー食品にさらにウルトラが付くようです。

ゴマのたんぱく質は約20%。これは、肉や魚にも負けません。

カルシウムは牛乳の12倍。ゴマ大さじ2杯(15g)で、植物繊維は中人参1/2本分。鉄分はほうれんそうの1/3束分。

ゴマの50%は油で、しかもその油はリノール酸などの不飽和脂肪酸です。

これは、血管にこびりついたコレステロールを溶かして脳卒中や心筋梗塞を予防します。

それに、太りすぎの脂肪も溶かしますから、ゴマはダイエットにも効果絶大なのです。

 

セサミンなど坑酸化物質が含まれ、癌をはじめ生活習慣病の原因となる活性酸素を抑えます。

活性酸素の7割は「肝臓」で発生するといわれます。

ビタミンCやアントシアニンなど多くの抗酸化物質が水溶性のため、肝臓まで届くことができないのに対し、セサミンは肝臓まで届き肝臓を強化します。

漢方で、肝臓は筋肉と関連します。

ですから、セサミンはロコモティブ症候群による要介護予防にもつながる貴重な成分かもしれません。

私がカッピングをされる方にゴマを勧める最大のわけは、ビタミンB1を摂るためです。

私達が活動をするためにはエネルギーが必要です。その基本である糖の代謝にビタミンB1は不可欠なのです。

体が弱っている方は、ここの基本がおかしくないか。

つまり、生活が豊かになる先進国ほど、白米や白砂糖などビタミンやミネラルをそぎ落とした加工食品に偏ります。

ですから、手軽にビタミンB1を摂るためにゴマを勧めるわけです。

上の写真のように、炒りゴマを小瓶に入れて食卓の上に置いておきます。

次の写真のように、手のひらに取り、口に放り込んでよく噛んで食べます。

毎日1~3回、食後に、大さじ1杯くらい食べるといいかもしれません