馬鹿の一つ覚え

今日も壁打ちに行ってきた。

コートでは高校生たちが試合していた。

若いから渾身の力で打ち合っている。

「うおー」

打つたび叫ぶやつがいる。

あれって、だれかの真似なのか。

あれって、効果があるって、指導員の講習を受けた時、
先生がいっていた。

火事場の馬鹿力だそうだ。

だから、いつも声出しっぱなしの効果については、どう
なんだろう。

うるさいだけだから。
シャラポア。

あれほどの美人がいつも火事の馬鹿力出すもんだから、
興覚めだ。


で、壁打ちの効果はどうなんだ？

いいよ。壁に穴を穿つが如しで、これも馬鹿の一つ覚え
さ。

大体高いボールも低いボールも同じ所へ打ち返すことが
出来るようになった。

ここからが、幼稚園卒業でやっとラケットを持てるよう
になったのだ。

スクールで、ラケットの持ち方について、随分初歩的質
問をしていた。

えっ　教わっていなかったの？よくそれでボールが飛ん
で行くもんだ。

打つ瞬間まで、右指と薬指でしっかり持つ。人差し指で
ラケットを持つんじゃないよ。それじゃ鷲掴みだ。


フルートも楽器を組み立て、ぴたっと指が収まるところに
収まった時が一段階だ。

楽器の穴をふさいで行くと、音が転がっていく。
運指というんだが、この間横着したところ、先生にたちま
ち見破られてしまった。

音が出るからと近道はだめということ。




フルートも、テニスもまだ１年生。８１歳に登りしか道はない。