シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

何人の人が物まねしたでしょ~~「刑事コロンボ」

2006-06-16 22:32:52 | Weblog
67年の「刑事コロンボ 殺人処方箋」が好評でシリーズ化されたテレビドラマです。これは高校生のころNHKで見ていました。

偶然初めて見たとき「なんじゃ?」

でも「今まで見たことない!面白いじゃん!」

高校時代、マジにピーター・フォークの嫁になりたいと思ったくらいファンでした。27年生まれだから母と同じ年、ファザコンだよね。

これは、よれよれのコート、ぼろい車、冴えないコロンボがセレブの容疑者をジワジワと追い詰めていくプロセスが面白かったですね、何度見ても飽きませんでした。

犯行は冒頭で行われ、観客はその一部始終を見る。謎解きゲームはなく、コロンボがアリバイを崩していく過程がね~~よかったです。

「いや、あなたがそれをできるわけないんです。だってね、・・・」

「あ、もう1点いいですか・・すいませんね~~いつだってこうだ、物忘れがひどくてね~~」

「お手間はとらせません、じつ言うとですね、ここんとこがどうしてもわからないんだ・・」

「あ~~~(額に手をあてる)そうか~~すっかり疑問が解けました。(犯人に対して)なるほど、さすがですな~~」

「じつは、うちのかみさんがね~~どうしてもサインがもらってこいって・・いや~~ほんと大したもんですな~~」

など、名セリフのオンパレード。

監督も若い才能のある人が担当しており、犯人役は一級の役者、歌手。
それも今までにない新しい刑事ドラマでした。

私としては「あぶない刑事」のようなドラマより、はるかに共感を覚えるものです。

シリーズ中、コロンボが犯人役にもろに怒りをぶつける珍しいシーンがあったのですが、どの作品だったかな?いつも冷静なコロンボが感情をむき出しにした珍しい作品だった・・です。知りたいな~~覚えている方、教えてね。

ちなみに初期作品で印象的なのは「ロンドンの傘」です。
あなたはどうですか?






奥ゆかしい時代のダブル不倫のお話・・「逢いびき」

2006-06-15 19:50:29 | Weblog
45年名匠デヴィッド・リーン監督作「逢いびき」

脚本にロナルド・ニームの名前があるのね。彼は「ポセイドン・アドベンチャー」(現在公開中の「ポセイドン」ではなくオリジナル版)の監督さんだ。

主演のセリア・ジョンソンとトレヴァー・ハワード、共にすでに故人。

これはNHKの映画劇場で小学生か中学生のころ、見たな。

セリアは週に1度、町にやってきて買い物をしたり映画を見たりすることが楽しみのごく普通の主婦。

いささか堅物だが優しい旦那さんと暖かい家庭がある。

彼女はある日、目に入ったゴミをひとりの男性にとってもらう、それがトレヴァー・ハワードで確かお医者さんだったように記憶している。

そんなささやかな出会いだったが、その後も偶然が重なり、ふたりは週1度セリアが町にやってくるときにデートするようになる。

彼も妻子もちなので、ダブル不倫ってことさね。

彼女は夫への罪悪感に苦しむ。ふたりは一線を越えようとする手前で、別れを決意。互いへの想いを一生胸に秘めて生きていくことを選択する。

この映画の素晴らしさは、主人公ふたりというより、セリアの夫。
少し「つまらない」男に思えていたけど、ラスト、セリアとの会話で「君は遠くに行っていたように思える。帰ってきてくれてうれしい、おかえり」と穏やかに語るのだ。

何という包容力ざましょ~~

このラストでもって、「逢いびき」は恋愛映画の古典的名作になっているんだと思いますよ。



あの人は今・・ジュリアーノ・ジェンマ

2006-06-14 19:48:02 | Weblog
昨日ミレーユ・ダルクのことを書きましたが、彼女は今でも映画監督をやったり、芝居に出たりと現役続行中。

今日のジュリアーノ・ジェンマはどうなんでしょう?

38年生まれなので、もう70歳近いのね~うひょ~~~

60年代にイタリアを原産国とする西部劇が作られた。ジェンマはそのジャンルの代表的なスターさん。この「マカロニ・ウエスタン」ってアメリカでは「スパゲッティ・ウエスタン」と蔑視されていたそうだ。

日本ではヒットしましたけどね。クリント・イーストウッドもフランコ・ネロも活躍してたな。

ジェンマは割と少年っぽい顔立ちだったせいか、毎年スターの人気ランキングの3位~5位くらいにいましたね。

ごく最近では04年のダリオ・アルジェント監督の「シャドー」ってのに出ているのだな。
流血大好きな残酷映画の巨匠の元、彼はどんな役をやっているんじゃろ?

どなたか見た方、教えてね。

昔、人気絶頂のころ、映画雑誌に今野雄二さんが「ジェンマの裸体」について書いていらして「彼の乳首が卑猥だ、男の体にあっても乳首はセックスアピールをもっていることを初めて知った」と・・そうですかね~~そんなもんですかね~

ただ、ジェンマが好みのタイプだったって~~だけじゃないすか?
女として40年以上生きているが、男の乳首を見て「ええな~~」と唾液をもらしたことはないざます





今なお魅力的なミレーユ・ダルク

2006-06-13 20:28:39 | Weblog
数日前に久々に「恋するガリア」を見た。

以前過去ログで記事にしたことがあるので、もう映画自体を書くことはないけど、このミレーユ・ダルクの魅力にはノックアウトされちゃう。

美人ではないし、どっか田舎っぽい感じがしてね~それがいいよね、また。

アラン・ドロンとは15年近く同棲したが、彼女の献身的な愛情は素晴らしいものだったらしく、関係が終わったとき、アランは「自分の人生は終わったような感じ」とまで言ったそうだ。まあ、その後も女性が入れ替わり立ちかわりだから、もてる男は違います。

最近ある女性誌のインタビューで「女性にとって中年以降絶対にNGなのは、太ること。太るとどんなにステキな服も古臭く見えてしまう」とはっきり、きっぱり言っていた。耳いた。

もともと体型が少年タイプでお尻も小さかったから、パンツルックがよく似合ってましたね。それを今もキープされていて、えらいな~~

アラン・ドロンって、あんまりムチムチした女性が好みではないようで、結婚したナタリー・ドロンもミレーユも中性的な女性でしたね。

ミレーユは40代以降、心臓を患ったり、交通事故にあったりととても苦労されたようだが、58才のときに8才年下の建築家と恋におち、結婚。今はとても幸せだそうだ。

「私のような女性(過去に波乱万丈だったという意味)と結婚しようなんて、彼は大したもの」とうれしそうに語っていたミレーユ。

アランのような男といたら、そりゃ、心臓にも負担かかるわな~~

ブロンドのヘアスタイルも昔とほとんど同じ、でも流行からはずれているわけでもなく、「自分のようなタイプはあまりネックレスのようなアクセは似合わない、でもブレスレットは大丈夫」など自分を知り尽くしていらっしゃる。

あっぱれ、もうすぐ還暦だけど、こんな風に年取れたらいいっすね~~

お約束感がちょっと残念だけど・・「サイモン・バーチ」

2006-06-11 19:26:41 | Weblog
98年マーク・スティーヴン・ジョンソン監督作「サイモン・バーチ」

ジョン・アーヴィングが原作、原作をご存知の方からするといささか不本意な出来・・なんだそうで。

私は映画のみしか知らないのですが、これは「親が子供に安心して見せられるいい映画」の手本というか、良く言えば・・
裏を返せば「破綻がなく予想できるラストにちょっとね」です。

よくいるでしょ、素直すぎて面白みのない人・・って。そんな感じ。
「いい人よ~~いい人なんだけどね」って、そんな感じ。

この映画の主人公は12歳で身長96センチ。生まれたときに「命は短い」と医者に言われたが、ここまで成長してみんながビックリ。

彼はハンディは背負っていても、明るくエロい話もして、普通の少年。

親友のママ、アシュレイ・ジャッドに憧れている。あ~~それなのに、何てこんなことになっちまうのか?ってな事故が起きたりする。

小さな彼はずっと考える「ボクの体の大きさには神様が意図した意味があるはず」「何かの役目があるはず」

私たちは生まれる前に自分の人生の予定を決めてくるのだそうで、身体に不自由をお持ちの方も「前もっての計画」に沿った人生なのだそうです。

難病もののかわいそうな少年の話ともとれるが、見事に天命のようなものを果たした少年の話とも言える。

少年の親友が大人になってからの役をジム・キャリーが演じている。出番は少ないが、良かったよ。「スタンド・バイ・ミー」で主人公が大人になったとき(作家)の役でリチャード・ドレファスが出ているのと同じ雰囲気で、どちらも短い出演シーンながら、良い印象を残していますな。





ぜって~~見ません!誓います!

2006-06-10 21:13:03 | Weblog
去年公開の「オープン・ウォーター」

何度かレンタルで手に取りそうになったけど、なぜか借りるまでは・・

でもね、でもね、いろいろな方のコメントなど読みまして~ぜって~~見ないことを心に誓いました。

だって、お金払って強烈に後味の悪いものなんか見たくない。「ブレア・ウィッチ」は嘘話なので、後味悪くても許すけど、これは実話なんでしょ?え!そうなんでしょ!!??

じゃ、やめた!

でも怖いもの見たさ・・はチラっとだけあるので、見た方の感想は聞いてみたい。
よろしくね!と甘える。


トム・ハンクス復活の1本だったらしい・・「プリティ・リーグ」

2006-06-10 20:55:55 | Weblog
92年ペニー・マーシャル監督作「プリティ・リーグ」

マーシャル監督はトム・ハンクスとは「ビッグ」でも素晴らしいコンビネーションを見せている。

主演はトム、ジーナ・デイヴィス、マドンナ。
第2次大戦中に実在したアメリカの女子プロ野球を描いている。

アメリカの野球映画では歴代ナンバー1の興行収入なんだって。

トムが「アクターズ・スタジオ」のインタビューで語っていたところによると、ずっとデビュー以来「かわいい青年」「ナイスな男」を演じていた彼にとって大きな転機となる作品だったそう。

一時期、少々停滞気味だったトムにとって、汚れ役とも言えるアル中っぽく見えるだらしない監督役は闘志をかきたてられる役だったらしい。

何となく体型もだらしなく、無精ひげもきたない。

良い子のトム・ハンクスから、大人の役者になれた作品だったんだね。

映画は大傑作とは言えないかも・・だけど、なかなかの爽快感もあって、いいんじゃないのかな?

でも私としては野球映画のナンバー1はやはり「フィールド・オブ・ドリームス」・・かな。

「メジャー・リーグ」は未見なので、どなたか見ていたらコメント・プリーズです

ちいさいけれどキラメク名作・・「トリュフォーの思春期」

2006-06-09 19:51:11 | Weblog
76年フランソワ・トリュフォー監督作「トリュフォーの思春期」

これは公開当時、東京みゆき座で見ました。スケッチ風の名作。

トリュフォーの作品はどこか上質なお菓子を感じさせる。
美しく、甘い・・けど、ほのかな甘さ。
「野生の少年」「アメリカの夜」など好きな映画ですね。

この作品は1回しか観ていないので、細かいところの記憶はないけど、かわいい女の子がメガフォンでアパルトメントの窓から「おなかがすいた~~」とがなったりするシーンが印象的。

小さな物語をつむいでいるこういう作品は結構好きですね。
ポスターの女の子と男の子が話している絵も、少女の髪が美しくなびいてキレイ。

確か、ラストは男の子と女の子の初キスだったような・・

最近DVDが出たらしいので、見てみなきゃ。


余計な話だが、高校生だったころ、「初キス」の体験をすませる子がまわりにチラホラ出始めて、あせりましたね~今から思えば、人生長いんだから、別にそんな子供のころにあせらなくてもいいのにさ。
「この前、キスされたの~~泣いちゃった~~」と友達から告白されて「初キス=泣く」らしいという固定観念が。

そんな体験、人それぞれなのに、おかしいよね。




映画のタイトル

2006-06-08 19:51:21 | Weblog
聞いてくださいよ~~今日はね、怖かった映画のこと、書こうと思って「ドラキュラ」で検索したんすよ、Allcinemaで。

そしたらね、肝心の映画を探すよりもそのタイトルのおかしさに目がいっちまって、それを書くことにしたんすよ。

以下があまりにもあまりのタイトル特集です、パフパフドンドン♪

「ドラキュラ対フランケンシュタイン」

フランケンシュタインを作ったドラキュラ博士。ラストは博士とフランケンの対決でフランケンの手足をパンパンもぎとっていく博士。一見勝ったかに見えたドラキュラ博士だったが、夢中で手足をもいでいる間に朝になり、朝日を浴びて死んじゃうのだそう・・

「ドラキュラ・吸血のデアボリカ」

もうね~こういう「デアボリカ」とか使うと大体製作年度が判明しますね。便乗タイトル丸出しです。

「ドラキュラ一家・地上げのえじき」

死霊のえじきのパロでしょうが、地上げというのがすごい。ぜひ見てみたい作品です。

「なぜかドラキュラ」

やる気のなさが丸出し

「みんなドラキュラ」

さらにやる気がないことがわかります


てな感じで、もうお分かりでしょうけど、ほとんどが未公開です。しかしね~~
すごいもんです。

画像は「恐怖の生体実験」っていう映画のポスター。結構マジ怖いです。
わかりにくいかもしれないけど、結構大きく「こわさがちがう」と書いてある。
何か食べ物屋みたい、「うまさがちがう」とか。






タバコが似合う女優さん・・

2006-06-06 20:56:54 | Weblog
昨日はタバコの似合う男優さん特集でした。
今日は女優さんでいってみよう~~~

実生活で喫煙しているかどうかは別としてスクリーンでの喫煙がかっこいい女優さんは・・


フェイ・ダナウェイ(この人のレイバンのサングラスの似合い方はハンパね~)
アン・バンクロフト
ライザ・ミネリ(タバコっていうかパイプですね)
ジャンヌ・モロー

どう考えても似合わない女優さんは・・


メグ・ライアン
キャメロン・ディアス
チャン・ツィー
オドレイ・トゥトゥ

意外だけど、アンジェリーナ・ジョリーは似合いそうで似合わない感じ。

あれ?似合う人は古い人ばっかりだな。
でも古い人でも、キャサリン・ロスとかは似合わないよね。

男優さんと比べると女優さんの方が変幻自在で、一見似合わない人も似合うようにも見せられる感じだ。
「女は化ける」ってことかな?

昔はかっこよくタバコを吸っている女優さんに憧れて、10代で喫煙してましたが、20歳でやめました。手も髪もくさくなるし・・
でも今もかっこよくタバコを吸う女優さんは、憧れですね。


タバコのイメージがゼロの男優は?

2006-06-05 21:05:46 | Weblog
この前、「ユー・ガット・メール」を(何度目か)見ててふと思った。

トム・ハンクスがタバコを吸っているシーンって、どの映画でも見た記憶がないな~~って。

もともと喫煙しないからなのか、タバコを吸うシーンが様にならないタイプだからなのか・・
そう思って、いろいろな男優さんを思い浮かべるとタバコがお似合いの方とそうでない方にパッキリ分かれるな~~って思った。

<似合う男優>

 ミッキー・ローク
 ケヴィン・コスナー
 ゲイリー・オールドマン
 ジャン・レノ
 ブラッド・ピット
 ボビー・リー・ソーントン
 ジョージ・クルーニー
 ブルース・ウィルス
 
<似合わない男優>

 トム・ハンクス
 ロビン・ウィリアムス
 ユアン・マクレガー
 トム・クルーズ

昔の男優さんはほとんどタバコをかっこよく吸うシーンがあったけど、今は時代なんすかね、健康志向・・なんでしょうか。
ビッグ・ネームでも映画の中で喫煙シーンがない人も・・

でも似合う人って、やはりチョイ悪系・・かな。

今度女優さんでも考えてみよっと



 



素晴らしい音楽は素晴らしい!

2006-06-04 22:46:51 | Weblog
昨日はブルーノート東京でのゲイリー・バートン、パット・メセニー・アントニアオ・サンチェス、スティーブ・スワローのカルテットのライブを見た。

全体にソフトで、とんがった感じのない選曲。

でも全員が世界の一流品のテクニックゆえ、その素晴らしさは言葉では表現しきれない。

パットはゲイリーの生徒のようなもので、昨日はステージ上でのトークは一切なし、ひたすら楽しそうに演奏していた。あまりパットも口がまわるほうではないので、そういうことはしないですむ方がラクなのかもしれない。

ゲイリーとスティーブのデュオのときはパットはスポットライトからはずれて座り、暗闇の中で満足そうにふたりの奏でる音に首を振っていた。
その時、演奏しているパットよりも、もっと身近に彼を感じて、同じ空間を共有していることに感動。

ずっとパットを見ていました。

席もベストポジションで、ミュージシャンの花道沿い。

連れのひとりは戻っていくパットの二の腕に触ったって!!!!

筋肉のないポヨっとした腕だったんだって。その触った手に触ってもらった私はアホ?

超満員の最終ステージ、大人の空間で満たされた・・のだった。
個人的にはおととしのトリオでのライブよりも昨日の方が好みでしたね。

また、再来年ブルーノートに来てね~~
そして来年はでかいコンサートをお願いします!


今日はパットだ!ブルーノートだ!

2006-06-03 11:16:58 | Weblog
今日の夜は大好きなブルーノート東京で愛するパットのライブだ!

相方は朝9時から並んでいる。彼が着いたときには、すでに14組も並んでいたらしい。

相方が9時~12時並び、12時~15時、もう一組いっしょに行く友人夫婦の旦那さんが並んでくれる。ひゃっほ~~どんな席に座れるんかな~~(予約はしてあるんだけど、当日並んだ順から3時に整理券をもらえ、開場のとき、その順番で入場ができて好きな席に座れるのよ、あ~~ややこし)

今日のメンバーは
パット・メセニー、アントニオ・サンチェス、ゲイリー・バートン、スティーブ・スワロー

メインはゲイリー・バートンであとの3人を含めたカルテットなのよね。

どんな構成なんかな?またパットは佐川急便のお兄ちゃんのような横じまのTシャツなのかな?

明日、感想をアップするかもしれまへん。



大どんでん返しの古典・・「太陽がいっぱい」

2006-06-02 19:10:30 | Weblog
60年名匠ルネ・クレマン監督作「太陽がいっぱい」

主演はいわずと知れたアラン・ドロン。若い日の彼の美しさが爆発している名画です。

最近リメイク「リプリー」でマット・デイモンがアランが演じたトム・リプリーを演じてましたが、あまりの容姿の差に「なんで???」

でも、あれはあれでよかったですが・・

負け組み青年アランは勝ち組お金持ちの青年、モーリス・ロネの腰ぎんちゃく的な存在。モーリスへの憧れと嫉妬、羨望がいっしょくたになっていて、ほのかに同性愛の要素もちらちらする。

画像は、アランがモーリスの服をこっそり着て自分の姿を鏡に映し、キスするシーンだね。

「彼のようになりたい、金持ちになりたい、彼が好きだ、彼の彼女も好きだ。じゃ、彼になればいいじゃないか!」という結論に至ったアランはモーリスを手にかける。

そして彼になりすます。

すごく印象的なのは、アランが何度も何度もサインを練習するシーン。壁にスライドでサインを映して、何度も何度も書いてみる。

そのときのくわえタバコのアランの横顔の美しさ。

アラン・ドロンの美しさは品格のない美、不良の美、どんなに着飾っても、決して上流になれない美で、それがこの役にリアリティを与えているね。

ラストは思いっきり有名で、おそらく「映画史上印象に残るラスト」の上位に入るだろう。

テーマ曲もいまだにどこかしこで流れている名曲。カメラは「シベールの日曜日」など大好きな映画のアンリ・ドカエ。

製作側もオールスターな古典のホームラン王です!






お化け屋敷ムービー・・「TATARI たたり」

2006-06-01 23:43:51 | Weblog
99年ウィリアム・マローン監督作「TATARI」

ゼミキスが製作に名を連ねています。

これは相方が仕事先でこの映画のキャンペーンで予告編が上映されているのを見て、なかなか怖くて面白そうってんでレンタルで鑑賞。

なんかね~~一言で言いましょうか。

細木数子じゃないですが、ずばり言ってもいい?

「きもい」

怖いとか、ぞっとするとか・・そういうんじゃなく

「きもい」

廃墟となった病院、一晩無事に過ごせたら1億円あげる

そんなところにあなた、え~~そこのあなた、行きます??????

廃墟ですよ、しかも病院!!!行きます?????

でも1億円っていう数字に目がクラクラ

そういう方々の悲劇を描いた映画です。お化け屋敷ムービーですね。

ラストが、ものごっつ・・・「いや」

これ悪夢です。

後味100%悪いので、体調の良いときに見てね。良い子は部屋を明るくして見てね。