シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

ベタな展開だけど見せてくれました・・「トゥルー・クライム」

2006-06-18 20:16:07 | Weblog
99年クリント・イーストウッド監督、主演の「トゥルー・クライム」

先日テレビ放映で鑑賞。全部見ていないので、えらそうなことは言えないけど、まずまずだったのではないでしょうかね。

オークランドでの白人女性射殺事件で死刑が確定している黒人男性に、クリント扮する新聞記者がインタビューをしようとする。彼は直感から、彼が犯人ではないことを確信。

証拠探しに奔走する。でも、刑の執行までに残された時間は12時間。
果たしてクリントは男性の無罪を証明することができるのか?
間に合わず、無実の彼は処刑されてしまうのか?

といった展開で、いささかドラマとして無理があるのだが、エンターテイメントじゃん、いいでしょってことになれば、一応ハラハラもできるので及第点かな。

母(70代後半)がひとりで見てもストーリーについていけたと言っていた(展開が早い映画はよくわからないらしい)ので、凝縮した時間を描きながらも、ちゃんと親切でわかりやすくしています。

私が一番印象に残ったのは、死刑囚の男性と家族のやりとり。

もうすぐ間違いなく死んでしまう彼。

愛する妻と娘に「ここよりもっといいところに行くんだ、神様のもとで、お前たちを待っているよ」と話す。

何てつらいんだ~~うるうる~~

日本では死刑か無期かは、殺した人数も基準になるらしい。私的には100%その人の犯行であるならば、ひとり殺しても、自分の命をもって償うべし、だと思うが、冤罪の問題もデリケートですね。

でも、この映画は死刑制度に対する何かを訴えかけているというより、推理サスペンスの要素の方が大きいです。

見てはいないけど「ミスティック・リバー」よりも救いのあるラストで後味は良いですよ。