シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

エロキレイ・・「哀しみのベラドンナ」

2006-01-14 18:49:25 | Weblog
73年山本瑛一監督作「哀しみのベラドンナ」

手塚治虫さんの虫プロとヘラルドが共同で製作した「アニメラマ」というジャンルの作品。

これ、実は未見なんだけど、今はレンタルで出ているらしく、いつか見てみたい1本。

挿絵画家の深井国さんという人の原画を使って、アニメーションというより静止画を少し動かしてセリフなどをつけているようだ。

絵がすごくきれいそうだよ~~~

当時映画雑誌「ロードショー」でカラーぺージに特集が組まれて絵を見たとき、「おひょ~~~!」
エロくて、キレイだ~~と感動!中学生のくせに生意気だ!

中世ヨーロッパで魔女狩りが盛んだったころのお話し・・

恋人がいる主人公ジャンヌは美しい女性、この頃領主様ってのは悪辣で結婚しようとする女性の初夜権ってのを勝手に行使していたみたいだ。

このへんのことは「ブレイブ・ハート」にも出てきますね。

まったく男ってのはひどいもんだ。地位を利用して今まさに結婚しようっていう花嫁を花婿よりも先に「パクッ」・・なんだから・・

ジャンヌも領主様に手篭めにされちゃう。(古い表現ですみません)

やがてジャンヌに魔女の嫌疑がかけられ・・

何せ見ていないので、詳しいお話はわからないんですが、きっと「かわいそう」なお話しなんだろうと思います。

でも映像は面白そうなんで、ぜひ見たいですね!

虫プロはエロティック路線で「千夜一夜物語」など製作したけど、興行的には難しかったようです。この「哀しみのベラドンナ」も今なら単館ロードショーなどでマニアックにヒットしたのかも・・時代より先に生まれてしまった作品のひとつ・・かもしれませんな。

どなたか見た方、コメントしてね~~

またまたガキんちょのときに見た映画を・・「黒衣の花嫁」

2006-01-13 22:37:55 | Weblog
68年フランソワ・トリュフォー監督作「黒衣の花嫁」

これも日曜洋画劇場で見た・・と記憶しています。

こうしてみると、子供の頃、かなりテレビの洋画劇場にお世話になっているんですね。今のようにレンタルもないし、映画と出会うには劇場に行くか、テレビで見るか・・

春と秋の番組改正時やお正月には各洋画劇場がたっぷりお金をかけて名作・大作を放映するので、それにワクワクしたもんだ。

この作品は名女優ジャンヌ・モロー主演。

彼女は様々な男に近づいては殺害していく。近づけば魅力的な彼女のことなので、男は恋に落ちるのだが(確かそうだったぞ)気を許した瞬間に・・

なぜ彼女は連続殺人を犯すのか?

それは愛する男が命を落とすきっかけを作った男たちへの復讐だったのだ。
確かこれって殺意をもって殺したのではなく、どちらかというと偶発的なことだったように記憶していますが・・

ヒッチコック好きのトリュフォー、「サスペンスをあんな風に撮りたいぜ」って思ったんだろうね。
見たとき、子供だったせいかわからないが、私は面白かったな。結構ハラハラしましたよ。

ジャンヌ・モローは魅力的だな~子供の頃より、今見るほうが彼女の魅力がわかるね。

子供のころは何かちょっとむっつりしていて怖く見えたし・・だいたい口角が下がっている人って無愛想に見えるのよね。

以前koukinobaabaさんのブログにも書かせていただいたことがあるけど、なぜかフランスの女優さんって口角が下がっている人が人気があったりします。

ブリジッド・バルドー、ジャンヌ・モロー、イザベル・アジャーニもちょい下がり・・

アメリカではあまり考えられないな~~ほとんどの女優さんが口角上がっています。ハッピーそうに見える顔のほうがアメリカ受けするんでしょうね。

お国によって好きな女性の顔には違いがあるってことですね。

PS アンジェリーナ・ジョリーがブラピとの子供を妊娠したらしいですね。何かやたらと濃い話だな~きっとかわいいんだろうけど、とにかく濃厚だ。
ブラピの義父がジョン・ボイド?
何か濃いよな~~








30年以上前に見たきりなのに・・「十二人の怒れる男たち」

2006-01-12 23:52:09 | Weblog
57年シドニー・ルメット監督作「十二人の怒れる男たち」

これはテレビの日曜洋画劇場で観賞。たぶん小学生でしたね。

ちびっこだった私が見ても「ガ~~ン」って思うくらい感動しました。

17歳の黒人の少年が容疑者になっている殺人事件、12人の陪審員が「有罪」か「無罪」を審議する、その過程のみを描いた室内劇。

陪審員はお互いに番号で呼び合う。従ってこの映画に「役名」がついている人はひとりもいない。

陪審員制度ってのは全員一致での「有罪」か「無罪」しか採択されない。

審議をとっとと終わらせたいほとんどの陪審員は、断然怪しいこの少年を「有罪」と決めそうになるのだが、たったひとり疑いをもった陪審員が・・それがヘンリー・フォンダだ。

彼が投げかける疑問は最初は他の陪審員にとって「は~~~??」

でも少しづつ「言われてみると・・」

このプロセスがすごい!

暑く湿気を帯びた室内、この蒸し暑い密閉感も迫力のひとつ。

だからこそ、みんなイライラするし、さらに緊迫してくる。

たったひとつの部屋でのみ展開する世界を描いて、ここまでの手に汗握る迫力を感じさせる映画はそうざらにないですよ。

アクションのひとつもないのにね~~~

審議の過程であぶり出される想いこみ・・偏見・・

裁いている相手が黒人の少年なのに、実は自分の息子を投影していたりする。

小学生の私が見ても大興奮でした!映画ファンで未見の方、ぜひ見てくださいね~






美しすぎる・・「ブラザー・サン シスター・ムーン」

2006-01-11 23:24:29 | Weblog
72年フランコ・ゼフィレッリ監督作「ブラザー・サン シスター・ムーン」

「ロミオとジュリエット」に続いてこの監督さんは純度の高い若者を描いています。

この映画評で忘れらないのが、今は亡き荻昌弘さんが

「素晴しい映画はファーストシーンでわかる、この作品は最初のシーンを見てだけで涙が出る。胸が痛くなるほどの美しい映画だ」

と書いていらしたこと。

実在の人物、アッシジの聖フランチェスコを描いている。

世に言う聖人で、彼が通ると森から動物がやってきて、池の魚は彼をひと目見るためにジャンプしたという逸話の持ち主。

裕福な商人の息子に生まれた若者、フランチェスコだが戦争から帰って以来、体調が悪く床に伏している。

ある朝、彼は何かに導かれたかのように家の屋根に立ち、小鳥に指を差し出す。

その時、何かが起こっちまったらしい!この小鳥のシーン、屋根のシーン、もう信じられない美しさ!大好きなシーンだ!

以来、彼は「物欲の世界」に別れをつげ、出家して貧しい人のために生きる。

彼を支える金髪のグレアム・フォークナーが、これまた美しい!

これは、言ってみれば「ヒッピー」の話だ。

自分たちがこの映画を愛するのは、ヒッピー共通項ゆえだ。(聖人つながりではもちろんない。酒を愛し物欲にまみれている)

でも20代で一度世間からドロップアウトし、ヒッピー系列の人生を経験している人には、「わかるわかる」てな世界ですね。

細かいストーリーは忘れちゃったけど、昨年秋、DVDで出ているので、必ずまた見たい1本。

汚れなきものに出会いたいと思ったら、ぜひ見てみてね~~

そうだ「汚れなき悪戯」も見てみなきゃね!








泣いちゃった・・「スウィート・ノーヴェンバー」

2006-01-10 21:10:36 | Weblog
01年パット・オコナー監督作「スウィート・ノーヴェンバー」
キアヌ・リーブスとシャーリーズ・セロンというご贔屓のふたりの主演作。

昨日鑑賞。ラスト10分、私は涙がおさえてもおさえても出てしまい、ティッシュでチ~~ン、「あかん!明日目がはれる!我慢だ、我慢」

相方は横で黙って見ている。

終わってから「どうだった?」と聞いたら「やっぱれ~~~(鼻声)ひゃられるでひょ~これじゃ~」と涙が表面張力いっぱいになった目で、お恥ずかしい状態。

恋愛ものでめったに泣くことはないのだが、これはダメでした。

シャーリーズ・セロン、もう素晴しくかわいい!ファッションも楽しめますね!
彼女のようなスタイルの人にしか着こなせい服のオンパレードなので参考にはできないけどね。

オレンジのドレスなどを着ていて、日本人にはオレンジは難しいので、うらやましいな~と思いました。あの金髪と肌の色なら濃いオレンジも映えますね~

キアヌは猛烈広告マン、仕事オンリーの彼とふとしたことで出会ったシャーリーズが「あなたはさびしい人間、あなたに尽くしてあなたの心を満たしたい」と言い、11月の一月だけの恋人になるように申し出ます。

なんで、「尽くしたい」のか最初彼女の動機が今ひとつわからなかったけど、最後に近づくにつれてわかってきます。

脇役でいい味出しているのが、ジェイソン・アイザックス。

広告業界のやり手なのに、女装趣味でゲイの役。シャーリーズにとっては、「優しいお姉さんかおばさん」のような存在。

この人、映画ごとに顔がカメレオンのように変わる。先月アップした「ピーターパン」ではパパ役とセクシーで怪しいフック船長の2役をこなしていた。

実はこの方、かなりセクシーなのかもしれません。うまくいくと第二のケビン・スペイシーあたりになるかも・・

「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」の子役の少年も出ていて、ちっちゃくてかわいかった~~

実はこの作品、映画ファンサイトではかなりの酷評。ラストがひどいとか最後なぜ結婚しなかったのか?などいろいろ・・でもいいの、こんな選択もあると思う。

最後のふたりの会話
「ぼくは君が欲しいんだ」

「もうあなたは私を手に入れているわ。私はずっとあなただけのものよ。あなたの中でずっと生き続けるわ。そして約束して、あなたは生きて。美しい人生を生きてね」

あ~~、もうあまりにも切ない!あとはビデオで見てね~
書いていても「泣いちゃいました」





昨日書いた記事がふっとんじゃた!

2006-01-09 19:36:10 | Weblog
昨日「ドライビング・ミス・デイジー」を書いて投稿しようとした瞬間、うちのサーバーがヘンなことになり、書いた記事が消滅しちまった!くっそ~~

しかし今日も同じことを書く気にはまったくなれず・・「ドライビング・~」はいつの日かまた書かせていただくこととします。

今日は昔のお正月映画はこんなでしたって記事です。

今も昔もお正月は映画館にとってカキイレドキでしたね~

昔は今のようなシネコンは存在しないし、拡大ロードショーも存在しないので、それぞれ単館ロードショーみたいなもんでした。みゆき座は女性文芸路線の大作をかけるとか、渋谷のパンテオンは娯楽大作とか、日比谷映画が男性アクション路線とかね・・

この映画館ってみんななくなっちゃったのね~

テアトル東京も当時から全館入れ替え制で超大作を延々と長期に渡ってかけましたね。

お正月っていうと、新しいワクワクするような作品と、必ず1~2本リバイバルっていう名の元に過去の名作をもってきていたな。

「十戒」「ベン・ハー」とかお決まりのお正月リバイバル作品。

「ニュープリントです」とか宣伝してましたっけ。

そうだ、「アマゾネス」なんていう映画もお正月映画だったぞ!あれはDVDで出ているのでしょうか?(画像は「アマゾネス」ですだ~)

「北国の帝王」「ビッグマン」とか超地味な映画(未見だが)もお正月にもってきたときがあって、「え~~~!!こんな映画正月から見るかよ~~」

当時は情報源は新聞がメインなので、元旦過ぎて劇場案内欄に「15日迄」とか出たタイトルを見つけると「ご愁傷様~~~チ~~ン」と思ったものだ。

一生懸命宣伝しただろうに、3週間で打ち切りっすか、お気の毒にね~と思いました。

そして逆に前も書いたが、「燃えよドラゴン」をお正月にもってきたときは「なんじゃ!このおかっぱ頭のお兄ちゃんは?絶対こんな映画あたらんわ」と思ったが、大大ヒットで、夏まで上映しました。

昔はかかっている上映館が少ないからさ、そりゃ、集中してたくさんの人が来ますわな。

「エマニエル夫人」はもちろんお正月からロングラン。みゆき座で鑑賞した私は高校1年生ってことで以前、十瑠さんに驚嘆されてしまいました。ヘラルドは大入り袋が出たそうな。

今年の1番はなんだろうな~~










パロもこれだけやれば認めてあげましょう・・「古畑任三郎」

2006-01-08 00:42:35 | Weblog
高校生のころ、「刑事コロンボ」が大好きで、ピーター・フォークの嫁になりたいと思ったこともある私。

最初テレビドラマ「古畑任三郎」のことを知ったときは「え~~~もろパクリじゃん!!」とムカついたものだ。

田村正和自体はキライじゃない。大昔はただの2枚目で「奥さん・・」と鼻水をフィルターにしたような声でメロドラマの主役をはっていたが、「あ~この人、お笑い路線も悪くないな」と思ってました。

普段連続もののテレビドラマを見ることがほとんどないので、「古畑~」もスペシャル版あたりから・・

「スマップ対古畑任三郎」をやってて、割と面白かったな。

そして今年のお正月はファイナルってことで3本がオンエア。

2本目のイチローの回が一番面白かった。イチローって役者になってもいいんじゃない?うまかった!下手な役者やタレントって言われている人たちより、お上手でした。

古畑は確かにスタイルとしてコロンボなんだけど、パロディもこれだけ長いことやり続ければ、それなりに独自のものとして見られるようになるんだよね!

昔のやつもDVDであればレンタルで見てみようかな~

昨日の最終話、松嶋奈々子のは、まあまあ・・視聴率は一番だったらしいけど、自分としてはイチローの時の方が面白かったです。

松嶋奈々子と田村正和がダンスを踊るシーンがあるんだけど、並ぶと松嶋奈々子の方が若干背が高いし、顔が思い切り小さい。田村君、すごくバランス悪く見えました。

それに恋の相手としては、ほとんど娘に近い年になるので、ちょっと無理があったような気がしますね。

でも、これからも寅さんのように盆暮れにスペシャル版を製作していただきたいな~本当にこれきりだと思う人、いますか~~??







罪のないかわいい映画・・「マウス・ハント」

2006-01-06 20:05:05 | Weblog
97年ゴア・ヴァービンスキー監督作「マウス・ハント」

この監督は「パイレーツ・オブ・カリビアン」も撮っています。

主演はネイサン・レイン、「バード・ケイジ」でどうしても小指が立っちゃうオカマの奥さん(旦那はロビン・ウィリアムズ)を演じてて本当のオカマさんかと思えるくらい巧みでした。

この映画は、古くて大きなお屋敷で繰り広げられる中年のおっさん兄弟と1匹の超利口なネズミとのいたずら合戦で、人間版「トムとジェリー」ですな。

たった1匹のネズミ・・でもこれがすごい賢くて、人間の方がやられっぱなし。
「スチュアート・リトル」のようなあまり擬人化したネズミの描写ではなく、私はこの方がすんなり見れました。

もちろんCGも使っているんだろうが、やりすぎではない範囲で、いい感じ。

今保険のCMでネコとネズミの追っかけゴッコをCGでやっていて、かわいいしオチが笑えますが、あれはネズミが2足歩行でしょ。

「マウス・ハント」はもっと素のネズミっぽいの。

この映画は確かオチもほほえましくて、軽いおやつ感覚で見れてよかったです!お子様も同伴でどうぞ!

今日は今年の干支の犬関係の映画を書こうと思ったんだけど、いざ書こうとするとあまり思い浮かばないな。「かたすみの映画館」さんがアップしたばかりの「わんわん物語」か「101匹わんちゃん」が一番かわいいかな。

今年はディズニーの大作「南極物語」のリメイクの公開が待っています。
あのタロとジロのお話しです。
予告編で見たかぎりでは、カメラはすごそうだったけど、氷の世界に残された犬同士が「がんばろうぜ!」みたいに肩に腕を回す・・みたいな描写があり・・

う~~~~ん、ちょっと苦しい!でも犬好きとしてはレンタルでは間違いなく見る1本でしょうな




高所恐怖症なんです・・「クリフハンガー」

2006-01-05 21:55:33 | Weblog
93年レニー・ハーリン監督作「クリフハンガー」

ロッキー山中で山岳救助隊みたいな活動をしているシルベスター・スタローンが怪我のため山頂で動けなくなった友人とその恋人を救出しようとするシーンから始まる。

以前にも書いたが、この「クリフハンガー」は「ジュラシック・パーク」よりも先のロードショーを予定されていた。でも実際は「ジュラシック・・」を先に封切り、その予告編として「クリフハンガー」がずっと流れたため、お正月というタイミングにうまくなだれこんだこともあって、すごいヒットとなりました。

なんせ予告編だけで完結していたくらい良く出来ていたからな~
手に汗を握ります!

スタローンは猛烈な高所恐怖症だったらしいが、レニーが実際の山でのロケで「こんな風に飛べよ」とお手本を示したので、やらざる得なかったようだ。

友人のガールフレンドの救出に失敗、死なせてしまったことから、スタローンは山を降りる(実際は彼の失敗ではなく、ザイルが切れたからだったのだが)

しかし、その山に強盗団が入り、スタローンは悪者退治のため再び山へ!

スタローンは「ロッキー」のときは、とっても好きでしたが、それ以後はあまり魅力を感じませんでした。「ランボー」など「俺って強いだろ!かっこいいだろ!マッチョだろ!」と言い続けているようで、「あ~~もう結構。うるさい!」

でも、この「クリフハンガー」ではまずまずでしたね。主役が「山」だったからかな。

知人の旦那さんがアメリカ人で「クリフ」という名前でした。すごいいかり肩でハンガーみたいだったので、「クリフハンガー」と呼んでいた。

話は変わるが、さっきNHKでマレーシアのジャングルの珍しい虫がいっぱい出てきた。すごいカラフルなやつ、そして強そうなクワガタやカブトムシが出てきて、虫同士の戦いを見せてくれました。

めちゃ強そうなの!今年の大晦日は曙対マレーシア最大のカブトムシ・・ってのはいかが?結構見ものになると思います!




つらい・・でも役者の火花が散るすごい映画「レニー・ブルース」

2006-01-04 19:58:01 | Weblog
74年ボブ・フォッシー監督作「レニー・ブルース」

これは2番館で鑑賞。白黒の強烈な作品でしたね~~
実在のスタンドアップ・コメディアン、レニー・ブルースの生涯を描いています。

スタンドアップはいわゆるピン芸人で、ひとりでマイクに向かってトークで笑わせる。

アメリカでは、こういうスタンドアップの芸人がものすごくたくさんいるんでしょう。これを披露するバーというかクラブのようなところもあるようだ。トム・ハンクス主演の「パンチライン」などはこういう舞台を描いています。

テレビ番組「サタデー・ナイトライブ」でも、たくさんのコメディ系役者さんたちがスタンドアップっぽいトークを展開していました。

ロビン・ウィリアムズが「もしもシェイクスピア俳優のような演技力のあるポルノ俳優がいたら・・」とかコンドームのことを「愛の水泳帽」と言っていたのは笑えました。

さてこの映画にお話しを戻して・・
レニー・ブルースを演じるのはダスティン・ホフマン。
自らがユダヤ人であることを皮肉ったりして辛らつ系の笑いだ。

見たのが大学生の頃で、正直「これで笑えるの?」といささかとまどった覚えがある。

「ブルックリンではガキの性の目覚めは早い。朝5時だ」

とかさ・・

こう考えると日本の笑いって、やっぱり「かわいい」というか「子供向け」なのかもね~

レニーはコメディアンだったが、ご他聞にもれずドラッグに溺れ、最後はほぼ「自殺」に近い死を迎える。ラストのショットはホフマンの全裸の静止画で、もちろんボカシ入り。

きっつい人生だな~~
奥さん役のヴァレリー・ぺリン(ストリッパー)がいい味だしていて、役者の演技がすごいだけに、ボロボロ人生のレニーがリアル、本当につらい映画だ。見終わって「がる~~~~」

将来俳優さんになりたい方・・などは演技の勉強をかねてご覧になるといい、そんな1本ですね

ジャングル系映画の佳作 「ザ・スタンド」

2006-01-03 19:45:33 | Weblog
91年「ダイ・ハード」のジョン・マクティアナン監督作「ザ・スタンド」

これはロードショーで鑑賞。舞台はアマゾンのジャングル。

アマゾンの奥地でガンの特効薬になる幻の花を発見する頑固な科学者、ショーン・コネリー。自身がプロデューサーでもあるので、人物像がかっこ良く描かれています。(この科学者は実在の人物を元に描かれているようだ)

地味な作品なので、あまりヒットにもならなかったが、しっかりした作りのなかなか良い映画ですよ。

一番印象に残ったのはショーン・コネリー演じる科学者のセリフ

「あなた方、都会から来る人間は、この未開の地が不衛生で自分たちが病気に感染するんじゃないかと思っているだろうが、とんでもないことだ!あなた方が文明の地から運んできた菌が、ここでひとつの村を全滅させたことがあるのを知っているのか?!」

そうか~~これは当時初めて聞いたことだったので、結構ショックだったな~

私たちが持っていて、アマゾンの先住民族の方たちは持っていない菌やウィルスは当然あるわけで、それが彼らを死滅させることだってあるわけだ。

もう一度見てみたい作品です。

昨日は「コンスタンティン」(キアヌ主演)を見ました。う~~ん、これは日本人にはちょっと難しいかな~~天国と地獄、罪に関する感覚ってキリスト教徒でないとちょいとね~~キアヌはかっこいいし悪くないが、「マトリックス」のネオ役とかぶる感じもあって「お!!ネオ君、救世主からエクソシストに転職したんすか?」って感じです。

こちらは近いうちに記事にアップしようっと・・






儀式のシーンがすんごい!「エメラルド・フォレスト」

2006-01-02 20:10:36 | Weblog
84年ジョン・ブアマン監督作「エメラルド・フォレスト」

実際にあった話をもとに作られたお話しらしいが、南米アマゾンでインディオに息子をさらわれた男性が10年にも渡って探すお話。

息子は自分の出処は忘れ、で10代の少年に成長しており、今やインディオの戦士のひとりだ。

この息子役を監督の息子であるチャーリー・ブアマンが演じています。

もう何年も前に見たきりで細かい物語は忘れたが、強烈な印象を残す1本だ。

何と言っても、映画の中で描かれているインディオの儀式がすごい!!
鼻から吸入する強烈な薬物(もちろん自然栽培のものだろうね、たぶんコカインでしょ)で幻覚をバンバン見るんだよね。

少年はその幻覚の中で、イーグルになったり、ピューマのような肉食獣になったりする。特にイーグルになるシーンは見事でね~映像もとても美しかったよな~~

ジャングル系やワイルドな自然系の映画は結構好きで「スタンド」(ショーン・コネリー主演)などは劇場に見に行った。

虫がダメで実際のジャングルにはたぶん行けないので、映画で疑似体験ですね。

「エメラルド・フォレスト」はビデオのみが発売になっているだけ。早くDVDにならないかな~

今もくろんでいるのは、昔の作品でビデオ化されていないもので自分が見たいものをどこかからかフィルムで借りてきて上映会をやりたいなってこと。

もし可能なら真っ先に見たいのは「みどりの壁」ですね!

皆さんにはそんな映画、ありますか?




今頃TDLはすごかんべ~新年初記事は「ファンタジア」

2006-01-01 12:03:11 | Weblog
皆みな様!あけましておめでとうございます!
本年も独断と思いつきの記事となるに違いありませんが、よろしゅ~おたの申します!

さて新年1発目は、さすがにへタレな映画ってわけにはいかんので、美しく縁起の良い作品でスタートしましょう!

40年ディズニー作品「ファンタジア」

これは淀川さんがおっしゃっていたが、「こんな映画を作る国(アメリカ)に日本は戦争で勝てっこない」

確かにすごい映画です!8曲のクラシックを下敷きにアニメを作り上げています。

動画監督のウォード・キンボールさん(数年前に死去)はウォルトのアニメーション・チームの重要人物。彼の自宅の庭にある納屋が以前テレビで放映されたが、引退後の楽しみとして、その納屋でSLのものすごいミニチュアを走らせていました。

規模もでかく、すごい精巧に出来ているもので、細部もすごい、すごい!!

そこで「ポッポ~~」とラジコンで走らせてお楽しみになられていたようだ。

やっぱり「オタク」魂です!

私が好きなのはミッキーの魔法使いのシーン、ホウキが動いて水汲みをジャンジャンするシーン。このホウキがね、うちの相方に雰囲気似てて何度見ても笑える。顔はないけど、あの体型のシルエットがね、そっくりなんです。

あとは半人半馬の連中と色っぽい姉ちゃんが出てくるシーン、天使が赤い実を使って姉ちゃんの唇にリップを塗ってあげるところなんか、最高!

優雅な動き、夢見るようなリズム、何度見てもうっとり感がある。(ちょっと何かキメテいるんですかっていうくらい)

これは数年前に新作が作られたようですね、見ようかな~と思ったけど、きっとこの旧作を越えることはないように思われたので、未見です。どなたか見た方、どうだったか教えてね!!