シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

トム・ハンクスの彼はアントニオ・バンデラス!「フィラデルフィア」

2006-01-15 22:07:37 | Weblog
93年ジョナサン・デミ監督作「フィラデルフィア」

トム・ハンクスとデンゼル・ワシントン共演で、トムは2度目のオスカーを受賞している。

ゲイで男性の恋人と同棲しているトムは有能な弁護士なのだが、HIVつまりエイズに感染していることが事務所に知れてしまい、解雇される。

不当解雇だとして裁判を起こすトム。その弁護を引き受けることになるのが、トムのライバルでもあったデンゼル。

最初はエイズに感染しているトムにびびるのだが、少しづつ共感を覚え共に法廷で戦うことになる。

見たとき全然わからなかったんだけど、トムの恋人(当然オトコ)がアントニオ・バンデラスなんだって~~~あの「シュレック2」で私を射止めた長靴をはいたネコの声担当のあのアントニオ!!

もう1回見なきゃ!!

これは偏見に関する映画だが、テーマがダブル。同性愛と病気(しかも伝染性のほとんど不治の病)というふたつのことにからむ偏見だ。

トムが以前「アクターズ・スタジオ」というインタビュー番組で話していたけど、この映画には実際のエイズ患者が出演していたらしい。

その中の何人かが亡くなっていく様子を語りながら、トムはあふれる涙を我慢していた。「彼は工場で働いていてね。最後はとっても痩せてきた。しみがたくさん出てね。そして・・でも彼は確かに存在していたんだよ・・」

ここで私は思わずもらい泣き・・

大昔20代のころ、仕事でアメリカに行ったとき、あるイギリス人の男性と話す機会があった。とってもステキな人で(30代)美しく優しく身のこなしも優美だった。相方にもとてもよくしてくれた。

当時から噂で彼がゲイであることは知っていたので、自分としては安心して話せる「女友達」みたいな感覚だったと思う。

会わなくなって数年後、風の噂に彼がエイズに感染したことを聞いた。

あの美しく優雅な彼が・・何とも言えない気持ちだったな~。

この「フィラデルフィア」でトムは極限まで体重を落として本当に死ぬんじゃないかっていう鬼気迫るものを感じさせてくれる。

あんなに痩せられるのに・・なぜオフであそこまで体重が増加するの??トム!