朝一の飛行機で鹿児島へ飛び、午後から阿久根市にある地元のスーパー、マキオを視察しました。
このスーパーは、鹿児島県内最大のチェーン店で、年商140億円、取り扱い品目は30万点に及び、生鮮食品から自動車まで何でも揃うスーパーです。
12年前に阿久根市に一号店をオープン以来、消費者の支持を得て、順調に業績を伸ばしています。現在3店舗を展開しています。
社長の牧尾英二さんからいろいろとお話を聞きましたが、その考え方の素晴らしさに感心しました。
社内のモットーは次の7点。
1、人口の少ない、不便な過疎地に出店する
2、日々の生活のお手伝いがメーンテーマ
3、損得より生活者を常に優先する
4、日常生活必需品を効率を無視し、全て品揃えし、増やし続ける
5、年中無休、24時間営業、いつでも即対応
6、物質文明から精神文明へ
7、次世代へ向け、変化対応のため、前列否定
などを会社の方針にし、利用者に徹底的にサービスするという姿勢は素晴らしいものでした。
60歳以上の方を対象にしたAZカードは、買い物した額からレジで5%割り引き、買い物バスは電話一本でどこからでも100円で送迎、買い物品を当日か翌日に宅配するジェット急便、など実に多彩なサービスを損得抜きで行っています。
23年前に企画した時はきちがい扱いされましたが、今ではテレビにも度々登場し、著書も出版されています。
また、農業法人も所有しており、作った農産物はお店で販売しています。 赤字経営ですが、この会社は定年がなく、働けるは仕事していいので、農場も大事な働く場所とのこと。
社長曰く、これからの日本は農林漁業の振興に本腰を入れなければいけない、と強調していました。
お店の中も見ましたが、100メートル×200メートルの広い店内に商品が山のように積まれており、無いものは無い、ことを実感してきました。
店の玄関には猫の「ゴンタ」が座っており、お客さんのマスコットになっていました。