自業自得

昔、後輩の結婚式に呼ばれたことがある。
当時は、仲人をたてないやり方で、「ほう。」と納得した覚えがある。
それはいい。
しかし、新郎のスピーチがよくなかった。
人前で話す時は、よく言葉を選ぶべきだ。
自分の言葉に酔って、上から目線で、お祝いにきてくださった人に、暴言を吐いた。
いつもいわれる会社の社長の言葉を、そのまま使っていた。
「自業自得」という言葉を例に挙げていた。結婚式には、禁句だ。
「いつも会社で、そう言われている人なんだ。」と、確信してしまった。
「自業自得とは、自分で犯した悪行によって、自分自身が悪い報いを受けることをである。」
よく、そんなことを、結婚式で、のうのうといえたものだ。
私の結婚式ではないので、聞き流したが、自分の馬鹿さ加減を披露してしまった、愚かなやつである。
雛壇で、バカな二人の顔を、とくと見せ付けられてしまった。