コンプレックス

私にはコンプレックスがあります。
それは、太った体なんです。
そのことを言われると、なぜか心が折れてしまいます。

少々のことを言われても笑って返せるんですが、体のことになると、もう嫌で嫌でたまらないんです。
ある太った人が、自分の太った体を自虐的に笑い話をするのを見るのも嫌だったんです。
たぶん、まだ、細かった昔の体に未練があるからではないでしょうか。
私の友人は、決して太った体や、体重の話はしなくなりました。
きっと、私に気を使っているような感じです。
そのことも、なんか悪いなぁ。と、思うんです。

昔、会社に勤めていたとき、ぽっちゃりした女性がいました。
私は、普通に接していたんですが、それをあまり好んでいなかったようです。
あとから聞いた話によると、「あなた、太っているわよ。」と、ズバッと言って欲しかったようです。
なんと、怖い話です。
人によって、こんなにも違うのか。と、感心しました。
私は、出来るだけ、太っている話題を避けて欲しい派なんです。

女性はみんな、綺麗に痩せて、素敵な服を着たいと思っています。
ただ、体質の違いで太ったり、痩せたりしてしまうのです。
「昔は、細かったのに。」と、今の私は言うのです。
そして、まだ、未練たらしく痩せることを夢見ています。
そんな私に、母が、「太ったなら、太った格好をしなさい。」と、心がズタズタになる言葉を吐きます。
「まだ、そんな気分じゃないのよ。」と、心の中でつぶやくのです。
それって、あきらめが悪いというのでしょうか。
私にはわからないことなんです。