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イタリアより

滞在日記

ベネチアを後に

2013年01月02日 | ベネチア

2012年12月30日午前7時半/リアルトヴァポレット乗り場より


ホテルを出て空港に向かいます。帰りの飛行機便は、ベネチアのマルコポーロ空港から11時15分発の国内線でローマまで行き、国際線に乗り換えて関空です。朝が白々と明けていきますが、リアルトのヴァポレットの乗り場には私一人が船が来るのを待っています。ベネチアから空港まで行く手段は、ローマ広場からバスで行く方法とヴァポレットに乗って行く方法、そして水上タクシー利用の3つしかありません。一昨年はヴァポレット、昨年は水上タクシーを利用しましたが、ベネチア本島、特にサンマルコ広場やリアルト付近に宿泊したならば、やはりヴァポレットが便利だろうと思います。イタリアのことだから、船も時間通り来ない、遅れるのではないかと心配されるかも知れませんが、ほぼ時間通り、きちっと発着します。


午前7時30分、私が乗る空港行きのヴァポレットが時間通りやって来ました。


ベネチアのヴァポレットの運航会社は二つあって、一つがActv、これはベネチアのカナルグランデの一般の交通機関になる船、そしてもう一つがALILAGUNA(アッリラグーナ)と呼ばれる運航会社で、これが空港便になります。なので、一般の公共交通便のヴァポレットの切符では空港まで行けません。切符売り場でも、「空港まで」と言っても売ってくれない場合もあって、今回も駅前のHELLOVENEZIAという大きな券売所でも、ここにはないと断られました。リアルトやサンマルコ広場など、空港便の乗り場にある切符売り場で早めに購入しておくのがベストです。(昨年も記したかと思いますが、朝7時の時間帯では、この季節、切符売り場はまだ閉まっています)


ALILAGUNA(アッリラグーナ)社の空港までのヴァポレットの切符


切符の料金は、昨年までは14ユーロだったのが今年は15ユーロになっていました。一般のヴァポレットも1時間が6.5ユーロだったのが7ユーロに値上がりしていて、一体どこまでこの町の切符の値段は高騰するのだろうかと思います。そうそう、サンマルコ広場~リアルト~空港までの路線では「リネア・アランチャ」という路線名が付いていますので、これも切符の購入時に念の為に告げれば間違いがないと思います。


空港まで行くヴァポレット

この船に乗り込みました(*^_^*)


その路線名の通り、船体はアランチャ色(アランチャとはイタリア語で果物のオレンジの意味)をしています。



西の空には、まだお月様が出ていて、昨年、一昨年同様、名残の尽きない「名残月~」、私の心情そのままだと感慨深く眺めました。なお反対の方角、東の空からはお日様が昇りかけいます。船の行く方向左右に月と太陽を同時に見たのは初めての経験でした。ベネチアにはもう四度来ていますが、こうして来るたびに違う顔を見せてくれるのが何とも魅力的。又訪れたいと思わせられるのでした(^^)。


ヴァポレットの船内から


私の乗るこの船をものすごい勢いで追い越していった船がありました。そう、水上タクシーです。飛行機の時間に間に合わないのか、とても急いでいます。私も昨年、水上タクシーに乗った時のことを思い出しました。ホテルからヴァポレットの乗り場までが遠かったのとアックアアルタの心配があったから利用したのですが、やはりどんな町でも駅に近いホテルに滞在することが何よりのメリットかなとも思います。そうそう、海の上に打たれた杭、これが船のいわば道路、この杭と杭の間を船は走行する決まりになっています。このお話は、昨年乗った水上タクシーの運転手さんが聞かせてくれました。


アッリラグーナ社運航のヴァポレット「リネア・アランチャ」路線の空港船着き場

このヴァポレットは本来ならリアルトから幾つかの船着き場に立ち寄りながら空港まで行くのですが、今朝は私一人しか乗船客は居なくて、どの船着き場も素通りでした。なので、なんと20分も早く空港に到着しました。観光シーズンなら恐らく乗船する人がいっぱいで、皆大きな荷物があるので、時間は余分に掛かると思われますが、これもオフシーズンの良さですね。


マルコポーロ空港のロビーの窓に描かれたおっきな広告


昨年は確か12月の28日か29日だったかと思うのですが、この空港内は大変な混雑でした。今年はもっと人が多いかと思いましたが、意外に少なくて拍子抜け。きっとお正月の帰省や休暇のための移動のピークは過ぎていたのでしょうね。お陰でベネチア/マルコポーロ空港からローマまでの国内線は混乱もなく、予定通り発着してくれました。そして、国際線に乗り継いでローマから関空まで、機内では思いも掛けないことがあって、アリタリア航空の企業努力を垣間見ることになったのです。
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帰国へ-2012年イタリアの旅-

2012年12月30日 | ベネチア

2012年12月29日午後10時のサンマルコ広場

夜遅くまで観光客が散策しています。私もその一人(*^_^*)



サンマルコ広場の時計台の下をくぐり抜けメルチェリアを歩く

初めてベネチアの町を歩いたときは迷いに迷った通りでした。よそ道にそれさえしなければ、もう一人でリアルトまで抜けられる、それが妙に嬉しかった私です。ベネチアの迷宮を楽しむ私の第一歩はここから始まったのでした。

さて帰国の朝を迎えています。昨日は、又例のごとく「ちょっと行ってみよう」と、パドヴァという町に行って来ました。観光本には少し目を通しましたが、それでも、走りました走りました。「地球の歩き方」様、私に「地球にこけない為に」と題した別冊を書かせ下さい。


こんな質素な教会が…まさか…驚愕でした



パドヴァのゴールデンレトリーバー犬

飼い主さんが、長話をするので、彼(多分男の子だと思います)、とうとう座り込んでしまいました。この種類のワンコたちは、こんな時、みんな同じ表情をしますね。やれやれという声が聞こえてきそうでした。パドヴァの町を訪ねることが出来て良かった。ずっと気になっていたのです。迷ったことは実行する、私の旅の鉄則、守ってよかったです。


昨日、パドヴァに行くときに駅まで乗ったヴァポレットから


今、30日の朝、6時半です。7時半のヴァポレットに乗るのでもうすぐチェックアウトです。乗り場は目の前なので気分はとても楽です。こちらの夜明けはとても遅くて、外はまだ暗いですが、でもきっと今日も晴天、上記のような光景が今日も見られることでしょう。名残が付きませんが、来年も又来ることができるように毎日を精進したいと思います。記しておきたことはまだまだいっぱいあって、又帰国したら追記したいと思っています。


ホテルのロビー


もうすぐ、このフロントに立つ私です(^^)フロントの方は誰もとてもフレンドリーで感じがよかったです。私のことはすぐに覚えてくれて、外出から帰った時、鍵を貰うのに「チェントトレンタノーベ」と部屋の番号をイタリア語で伝えると、笑顔で「ペルフェット(完璧)」と褒めてくれました。このホテルの評価が分かれる理由も実際に宿泊してみて少し分かった気がするのですが、これも追々綴ってみたいと思います。

年末で空港は大変な混雑だと覚悟していますが、どうか、無事に時間通り、日本に着きますように。関空から広島へ帰る新幹線の時間が気になります。少し余裕を見て切符は取りましたが、掛けた旅行保険、6時間以上の遅延でないと保証されません。どうかアリタリア様…(^^)
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ベネチア2012の朝

2012年12月29日 | ベネチア

ホテルのテラスから


昨夜は満月が出ていましたが、一夜明けると期待通りの晴天。とびっきりのベネチアの朝を迎えています。先ほど朝食を済ませましたが、旅行に出るとお天気ほど有り難いものはないですよね。今頃はリグーリアのあの海岸も綺麗に晴れ渡って、旅れた人たちをを喜ばせていることと思います。


ホテルのテラス


私の居る部屋の横にテラスに出られるドアがあります。昨日、ベルボーイさんがここのドアを開けて私を案内しょうとしたので、私はびっくり仰天。えっーここが私の部屋なん?
んな訳はなく、見晴らしが良いことを教えてくれようとしたのですが、私がアジア人なので言葉に詰まったようでした。私が、ここが部屋かと思いました。びっくりしましたよ、と言うと、急に饒舌になって、君がイタリア語を話すとは思わなかった~∞∴♂℃¥$£とテラスの説明らしいことをべらべらと早口でまくしたててくれました。ハイっ何を言ってるか分かりません^^;


テラスに出られるドア

廊下にあるここからテラスに出るのですが、お友達やカップルやらでワインやスーパーで買ってきた食べ物を並べてパーティをするのも楽しいだろな。が、しかし…私には苦い思い出が…黙っていようかと思いましたがカモッリで…いや…やっぱり恥ずかしいから…又やったのかといわれそうだし…モジモジ…


朝食のレストラン


品数は少ないながら、気持ちの良いレストランでした。それは、指をさして失礼なのですが、黄色い矢印の彼女の振る舞いがとても優れていたからです。ニコニコと客を迎え入れ、きちっと客の確認をして、人数に最適なテーブルに案内しています。勿論食事中の客にも目配りしながら。

食後の片付けも素早く、テーブルのみならず、椅子にも汚れがないかチェックして次の食器を整える、なかなかこんなにてきぱきと仕事をする若い女性は少ないです。食事は食べ物の美味しさ云々もあるけれど、やはり人とのこうした関わり方も影響するのですよね。どんなに美味しいお料理でも、接してくれる人によってはとたんにまずく思えることもあって、このレストランは彼女抜きでは色あせるかもしれません。

さて、これからどうしようか…今29日の午前10時前です。のんびりしようか~それとも…迷っています。

そうそう


ベネチア・カッドーロのグロム

心当たりのある友人へ(*^_^*)どやっ
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ベネチア2012の夜

2012年12月28日 | ベネチア

霧のリアルト


ベネチアの夜空には綺麗なお月様が出ています。きっと明日もお天気になるちちがいありません。


リアルト橋のにぎわい

ホテルを出てリアルトの橋を渡りましたが、観光客でいっぱいです。昨年はこんなには人は居ませんでした。12月のクリスマス辺りからやはりハイシーズンに入るのだということを実感します。


私がフィレンツェから乗ったユーロスター「フレッチャルジェント」


そうそう、今日のモンテロッソからベネチアまでの移動で大変な目に遭いました(ってちょっと大げさか^^;)先の写真、ICの車中で、「にっ」と笑って写真を撮った後のことでした。この列車に遅れが発生したのです。ピサ駅に着いて15分の待ち時間で、フィレンツェ行きの普通列車に乗り換える予定でしたが、車内の案内では、マッサ駅で10分の遅れが出るということでした。ということは、5分でホーム間の移動をしなければなりません。こんな時に限ってホームの乗り換えは遠いのですよね…案の定、降りたホームならよかったのに、階段を下りて走って又階段を上がる…見れば、6番と8番乗り場に列車が止まっていて、そのどちらかがフィレンツェ行きはずです。そして降りた列車は2番ホームでした。


ユーロスターの車内は満席でした


大抵は、ホームの番号が電光掲示板に出ているので、それを確認して移動するのですが、そな時間的余裕はありません。その時、誰かが「ヌーメロ セイ(6番ホーム)」と叫んだのです。私を含めて乗り換えの乗客は、皆、その声にはじかれるように猛ダッシュしましたよー。あの重たいカバンをそれぞれが引きずって…

ところがなんとこれが間違い、8番乗り場だったのです。また全員階段を下りて走って上がって(^^;)それでもたどり着いたときは、なんとか乗られたと大喜びしましたが、まるで漫画にでもでてきそうな光景だったことでしょう。明らかに乗り継ぎ便だと分かっているのに、なぜ待ってくれいのでしょうね。いやそれどころか、この8番ホームの列車の運運転手さん、私たちの慌てぶりに、きっとニタっとしたに違いありません^^;。

成る程な~だからツアー旅行が移動するのに列車はつかわないんだ…うんうん妙に納得する出来事でした。

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ベネチア2012

2012年12月28日 | ベネチア

今年も来られた!!


28日午後2時。今年もベネチアに来ることが出来ました。それも晴天の水の都‐☆。もうすっかり嬉しくなっています。ジェノヴァを皮切りに回ったリグーリアの海岸はお天気がいまいちだったのでベネチアもこの時期だし、あまり期待はしていなかったのですが、こんなに晴れるとは思いもしませんでした。


ヴァポレットの中から大運河を撮る!


やっぱりお天気はいいなぁ。



ホテルの部屋


ホテルは結構早く予約をしましたが、昨年泊まったルッツィーニは既に満室で、そういえば、昨年とは日にちが違うことに気がつきました。たった3~4日のことなのにクリスマスあたりから極端に観光客が増えるのですね。このホテルはリアルトの真ん前にあるので、アックアアルタになっても大丈夫だし、帰国する明後日は朝一番のヴァポレットに乗るから少しでも便の良いところをと思って選んだのでした。


ここでパソコン開いてます(*^_^*)


このホテルへのネットの評価は様々で、良いやら悪いやら。ベルボーイさんが荷物を運んでくれましたが、エレベータと階段を使って部屋までたどり着くのに目がくらくらするほどグルグル回りました。建物を継ぎ足し継ぎ足しで広げてきた結果だと思いますが、外出すると私はまともに部屋へ戻れる自信がありません。火事にでもなったら、窓から飛び降りることに決めました。


部屋の窓からちょろっと見えるカナルグランデ(^^)


特別オファに、カナルグランデ(大運河)が見える部屋、とダメ元でメールしましたが、確かに、見える…はははっ(^o^)部屋は暖かいし使い勝手も良くて、まずまずだと安心したところです。実はモンテロッソの部屋が寒くて寒くて~。又、後日真実(笑)をお話したいと思います^^;。


ベネチアまでの列車の中で

カメラ相手に「にっ」

モンテロッソ→ピサ→フィレンツェ→ベネチアと乗り継いで来ましたが、IC(列車の種類インターシティ)のコンパートメント(6人掛の席のある部屋)の指定席には私が一人でした。なので窓際の小さなテーブルにカメラを置いて、またまたセルフで撮りましたが、このときはまだのんびり~、知らぬが仏とはまさにこの時の私です。

日本は、今、29日が明けたところでしょうか。こちらは28日の午後4時半、これから外出して食事もして来ようと思います。一年ぶりのベネチア~やっぱり素晴らしいです。
コメント (3)
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