聖フランチェスコ教会
晴天のアッシジです。朝、食事を済ませて聖フランチェスコ教会まで行きました。滞在しているホテルから坂道を上がっていくと、アッシジの象徴のこの教会に行き着きます。昨夜は余程冷えたのでしょう。石畳は凍っていて足下が滑りました。お天気はいいけれど、空気はほんとに冷たいです。教会内部は昨日ゆっくり見学しているので、今日は一日アッシジの町を歩き回りました。今足がピクピクけいれんしています^^;
オフシーズンだし朝も早いので観光客は誰も居ません。デジカメで教会を撮った後、携帯電話を自分に向けて撮ろうとしていたら、通りがかった二人連れの牧師さんが撮ってあげましょう、と声を掛けてくれました。勿論ご厚意に甘えましたが、思い切って、「宜しければ一緒に入っていただけませんか」、とお願いしてみました。
「Posso fare una fotografia con Lei? 」
旅行の為のイタリア語の定番フレーズです(*^_^*)。
牧師さんは、喜んで!と応じてくれました。お一人が一緒に写ってくれて、他のお一人はシャッターを押してくれました。ローマの兵士のように料金を請求されることもなく…アッシジの聖フランチェスコは、さすがです(^^)。
アッシジ駅前のバス停/私一人がポツンと居ます
【アッシジ情報です】
朝早めに国鉄アッシジ駅に着いたら、まずは駅から歩いて行ける「サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会」に行かれることをお勧めします。駅を出たら、左側にまっすぐ進みます。右横にマクドナルドが見えたら、左の歩行者用の通路に入って、道なりに進みます。歩行者のための小さな地下トンネルになっていますので通り抜け、階段を上がり、直進すると左にこの教会が見えてきます。世界遺産です。是非見学なさって下さい。教会内にある「バラ園」は午前中は12時半で閉まります。
又、この時、大きな荷物があれば、駅にあるバールが預かってくれます。時間に関係なく、金額は3ユーロでした。鍵のかかるスタッフ専用室に荷物を入れてくれて、きちっと管理していました。このバールでは今から上がっていく旧市街へのバスの切符も売っています。一枚70分有効で1ユーロです。旧市街の中にバスが3路線走っていますが(A線、B線、C線)ローマ市内のように一日券というのはありません。もっとも町の中は、バスの待ち時間があるので、乗るよりも歩いた方が早いです。切符は旧市外の中のタバッキでも勿論買えますが、出来れば、このバールで帰りの切符も購入しておく方が安心です。タバッキはどうかすると突然閉まったりします。なお、このバールの店員さん、愛想もくそもないです^^;。
アッシジ駅の中のバール店内(このドアの向こうに荷物置き場がある)
なお、アッシジの国鉄駅には、ローマ方面から来て降りたホームにトイレがあります。ここは無料です。又、この駅には最新式の切符の自販機がありました。現金、カード、両方使えます。ローマも切符販売の窓口が減って、その分自販機が増えていて驚きました。自販機だらけ…笑
アッシジの旧市外(聖フランチェスコ教会等がある観光客の目的地)には、トイレが要所要所にありますが、どれも有料です。一回50セントですが、両替機はないし1ユーロ入れてもおつりも出ないどころか飲み込まれたまま戻ってきません(経験済み)。小銭をご用意下さい。
余談です。
ローマからアッシジまでの車内の中で
ローマからアッシジまで、レッジョナーレというペルージャ行きの各駅停車を利用しました。ローマを朝7時43分に発車したのですが、他の列車は乗り換えが必要なのに、この列車はアッシジまで直行なので乗客も結構多かったです。
発車してしばらくすると、後方で大げんかが始まりました。女性と男性が、それぞれ凄い剣幕で言い合いをしています。皆、何事かと後ろを振り向きます。私の知識では何を言っているのか全く分かりませんが、ローマから、だとかビリエットだとか、単語が漏れ聞こえてきました。どうも男性客が切符を持っていなかったようで、女性はこの列車の車掌さんでした。
イタリアではどの駅も人がプラットフォームに自由に入れて解放感があります。しかし、切符はティンブラーレという打刻機を通さなければ、検札が来た時、罰金を取られます。どんないい訳も通用しません。ましてやこの男性のように切符を持っていないとなると更に容赦はないことでしょう。
アッシジまでの二時間余り、普通列車なのに、検札が二度も回ってきました。私が乗っているこの車両でも、打刻機に切符を通していないという理由で罰金を取られた乗客が三人もいて驚きました。いずれも旅行者のようでしたが、イタリア国鉄のこのシステム、ちょっと罪つくりです。日本の鉄道はやっぱり良く出来ているなと思います(^^)。