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「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」 金谷 武洋

2015年04月30日 00時03分22秒 | 日本語について
 「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」 金谷 武洋 飛鳥新社 2014年

 はじめに P-2

 日本の学校の国語の授業では、日本語の本当の姿が教えられず、可哀想なことに生徒たちが根本的に間違った文法を習わされている―――そう言われれば皆さんはさぞ驚かれることでしょう。
 しかし、まぎれもない事実なのです。

 中略

 諸悪の根源は、実は英文法です。いや、英文法自体に罪があるわけではもちろんありませんが、国語の授業で教えている日本語の文法は、明治維新、つまりおよそ150年も前から英文法が土台になっていて、そのことが大問題なのです。
 悪いのは学生でも一般の方でもありません。うすうす気づいていながら日本語文法を明治以来の「学校文法」で教え続けている国語の先生たち、そしてその後ろにある文部科学省のお役人、そしてそうした不備を正しく指摘した学者がすでにいたのにそれを無視して、客観的、科学的な学問的研究を怠ってきた言語学者、とりわけ東京大学を始めとする「有名大学教授」や「名誉教授」たちに責任があります。

 後略