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●死にきれぬ舛添は“解任or解散” 次の都知事が誰になろうと
死にきれない舛添都知事を都議会全会派一致で「不信任案可決へ」。議会が“死にきれない都知事を介錯”と云う、何とも後味の悪い結論になりそうだ。以下は、朝日と時事の舛添知事に関する報道だ。不信任案可決方向に至った経緯は、テレビ報道好きな方たちなら、筆者以上に詳しいだろうから、余計な解説はやめておく。個人的には、甘利事件やパナマ文書(タックスヘーブン)問題隠しに利用され、舛添は巻き添えを喰らった面も多いにあると感じている。まあ、いずれにせよ、首都東京のトップを務める人格はないのも確かだった。ただし、あれが、唯一無二の安倍晋三が推挙した男である。
野次馬的には、直近国政選挙への悪影響の為に、巻き添えを喰らった以上、やるべきことをすべてするのも、舛添らしい生き方で、面々とはしないが、裏切りを受け、恥を掻かされただけでは到底“死に切れない”。この際は、都議にも無理心中して貰おうではないか!死なばもろとも、冥途の土産話にもなる。もう、政治家としてはアウトだろうし、評論家や著述で生きていくしかないのだろうが、その道は棘だ。自業自得と云う面が多いのだが、権力好きが、権力の都合で切られたと云う寸劇だけに、安倍自民政権への恨みつらみは、計り知れない。筆者は、この男自ら命を絶ちはしまいかと、一瞬不安がよぎった。
≪ 舛添氏不信任案可決へ 都議会与野党、案を一本化
東京都の舛添要一知事をめぐる政治資金の公私混同疑惑などの問題で、都議会最大会派の自民党は15日未明、舛添氏への不信任決議案を議会運営委員会理事会に提出した。都議会の各会派は、それぞれが出した不信任案を自民案に一本化し、15日の本会議に上程、審議する。舛添氏が自ら辞職しない限りは、同日午後に可決される見通しだ。
不信任案は、123人の在籍議員の3分の2以上が出席し、4分の3の賛成で可決される。可決された場合、舛添氏は10日以内に議会を解散しなければ、失職することになる。舛添氏が議会を解散しても、都議選で新たに選ばれた議会が再び不信任案を可決すれば、舛添氏は失職する。
14日午後に開かれた議運委理事会では、与党の公明党や野党の共産党、民進党などが、それぞれ計7本の不信任決議案を提出した。舛添氏に自ら辞職を決断するよう説得していた自民も交渉が難航し、夜になって不信任案を提出した。
14日は、舛添氏への説得が続いた。都議会の川井重勇議長(自民)も、主要4会派の要望を受けて理事会前に舛添氏と会談して辞職を促したが、舛添氏は「応じられない」と拒否したという。
その数時間後、舛添氏は議運委理事会に出席。一連の問題について陳謝したうえで、不信任案を可決したら今夏のリオデジャネイロ五輪・パラリンピックを前に都政が混乱すると改めて説明。「第3回定例会(9月議会)に私の身柄を託したい」と訴え、13日と同様に不信任案提出の先延ばしを求めた。
自民の14日午前の都連の幹部会では、一連の問題に対して世論の批判の矛先が自民に向かいつつあることから、「かばいきれない」との意見で一致したという。だが、不信任案が可決された場合、舛添氏が都議会解散を選択することを警戒。「舛添さんが自分から辞めれば、不信任を出さなくて済む」とし、舛添氏へ辞職を促してきた。
舛添氏をめぐっては、政治資金での家族旅行や大量の美術品購入など私的流用疑惑が相次いで発覚。公用車の利用や高額な海外出張も問題となり、13日に都議会総務委員会の集中審議が開かれた。一問一答形式での舛添氏の説明が「不十分」とされ、質疑した6会派のうち自民を除く5会派が辞職を要求した。 ≫(朝日新聞デジタル)
≪ 参院選へ障害除去=自民、舛添氏に引導
政治資金の公私混同問題で瀬戸際に立たされている舛添要一東京都知事をめぐり、自民党がようやく不信任決議案を提出し、「舛添切り」にかじを切った。野党に加え与党の公明党も即時辞任を求める中、少しでもかばっていると見られれば、批判の矛先が自らに向き、7月の参院選の「障害」になりかねないためだ。
自民党は当初、舛添氏を追い込めば、参院選と都知事選の「ダブル選」もあり得ると警戒。次の知事の任期が2020年東京五輪の開催時期と重なることもあり、辞任時期の先延ばしを探っていた。
ただ、煮え切らない態度を続けている自民党への批判は無視できないほどに広がっていた。党関係者の一人は、参院選東京選挙区で陣営が開いた集会などで、聴衆から「なぜ舛添氏を辞めさせないのか」とのやじが飛んだり、出席した支持団体から「このままほっておくなら、自民を応援しない」とささやかれたりしていると明かす。
比例代表で同党から組織内候補を擁立する職域団体が14日に開いた会合でも、谷垣禎一幹事長が「今、東京で苦労している。こういうことが起きるとペケが付くかもしれない。これが参院選の怖さだ」と指摘した。
西日本選出の閣僚は舛添氏の問題が地元に影響しつつあると焦りを募らせる。「4年後の知事選が東京五輪と近接しようが、そんな先のことはどうだっていい。 それより目の前の参院選だ」と言い切った。奈良県連は舛添氏の早期辞任を求める申し入れ書を14日、党本部に速達で送った。
自民党としては、不信任案の採決前に舛添氏が自発的に辞任するのがベストで、同党はぎりぎりまで調整を続けるとみられる。一方、不信任案が採決されれば、可決は確実な情勢。問題は可決後、舛添氏が辞職するか、都議会を解散するか見えていないことだ。
知事選になった場合、本命の後継候補がいるわけではなく、人選が難航するのは必至。一方、政府関係者の一人は「舛添氏は議会を解散する可能性がある」と身構える。
民進党の枝野幸男幹事長は14日、記者団に「お辞めいただくのは当然だが、舛添知事をつくった自民党がきちっと引導を渡す責任がある」とけん制した。 ≫(時事通信)
小林よしのり氏は、以下のように舛添問題を「ギロチン」と表現し、それ相当の評論をしている。筆者と相当似ている主張が多いので、こそばゆい(笑)。
≪ 舛添都知事をギロチンにかけよと熱狂する民衆
舛添都知事をギロチンにかけよという民衆の声が静まらない。
都議会でもマスコミでも、集団リンチが続いている。
たまごサンドを買ったのか?
中国服は書道に有効か?
出版社の社長は来たのか?
公用車で巨人戦や第九コンサートを見に行ったのか?
ケチな追及を政治家や民衆が大真面目にやっている。
自公が参院選への影響を恐れて不信任案を提出するかも しれないそうだ。
選挙のためなら集団リンチに加わるという。
舛添都知事は給料ゼロで働くと言う。
タダ働きすると言ってるのに、それでも民衆は処刑台に 上れと言っている。
次の都知事にはだれがふさわしいかと都民に尋ねたら、
東国原とか橋下徹とか言っている。
面白そうだからとか、大阪で頑張ってたから東京でもとか 言っている。
こんなバカどもが巨額の費用を使って、また面白いか否かの 判断基準でリーダーを選ぼうとしている。
まさに『民主主義という病い』だが、この多数派の暴動を 個人で止める術はない。
テレビに識者で出てくる者も、辞任の必要はないなどと 言おうものなら炎上して、次のテレビ出演はないだろう。
そもそも集団リンチに加わらない識者などメディアには 声もかからない。
「レ・ミゼラブル」のエピソードに倣って、コソ泥には 銀の食器を与えよ、反省して死にもの狂いで働くからと 言っても、聞く耳を持たない。
誰もが追及しやすいケチな金額だったことが舛添のミス だった。
石原元都知事のように、週3日しか都庁に出て来なくて、 舛添とは比較にならないほどの公私混同の贅沢三昧をして、 新銀行東京の設立に都税1400億円を突っ込んで 失敗しても、民衆は全然怒らない。
民衆とはそうした愚昧な連中なのだ。
『民主主義という病い』はもう脳髄に達していて、 治療不可能である。
≫(小林よしのり公式ブログより)
舛添都知事の行く末は、このくらいにして、それでは、次の都知事は誰なのだ、と云う点に興味に移るのが当然だ。先ずは、リテラが苛立ち紛れに、以下のように書いている。あきらかに、テレビ業界の格好のゴシップ報道番組に巻き込まれた舛添だが、自業自得な面もあるので擁護するまでには至らない。ただ、テレビ屋などと云うものは、何でもかんでも、バラエティー化させることに常習化している。政治、社会問題、世界情勢、事件事故、時には倫理道徳まで、いかに面白おかしく深刻にそして大仰に、画面の向こう側にいる愚民たちを、トコトン阿呆にする存在である。
しかし、それが「一億総白痴」の洗脳箱なわけであり、目的でもある。「一億総活躍」にも、同じニオイがしてくる。その総監督が、実は広告代理店電通であることには、目に見えない大きな仕掛けがあるようだが、いずれは力が消えていくのだろう。正直、7~8割の中高年の家庭においては、茶の間やリビングにTVがあり、家族のコミュニケーションの一端を担っている。高齢家庭や貧困家庭においては、最も費用の掛からないレクリエーションにもなっている。つまり、上述のような家庭からTVを持ち去ったら何が起きるか、想像しただけで、現在の世の中の空虚さが理解出来る。
テレビ屋も、視聴者も、そのことを意識下で行っていると言い切れないのが、現状なのだろう。無意識に、既にTVは、家族や家庭と云う小さな共同体の一員にさえなっていると言える。今夜は、眠くなったので、次の都知事に、誰が相応しいかまでの言及はしない。但し、上述のような国民に向かって、候補者が、どんな政策を打ち出そうと、大した争点にはならないだろう。情報を提供する側、受け取る側、双方が無意識で、プロパガンダを共同体の一部に組み入れているのだから……。
≪ 舛添の後の都知事は? アンケートで1位橋下、2位東国原というトホホな結果が! インチキ元知事に踊らされるマスコミの責任
おいおい、正気か?
テレビを見ていて思わずそうつぶやいてしまった。
昨日29日の『アッコにおまかせ!』(TBS)で、舛添要一都知事の一連の騒動を受け「都民が願う新しい都知事」というアンケート調査を放送していたのだが、その結果は以下のようなものだった。
1位 橋下徹
2位 東国原英夫
3位 池上彰
4位 小泉純一郎
5位 小泉進次郎
3位以下はなんとか理解できるものの、1位と2位が橋下、東国原って……。
しかし、番組の出演者たちは納得の様子。和田アキコは2位の東国原氏を 「よく勉強してるしね」と賞賛し、1位が橋下氏だと分かると、全員が「あ〜」とうなづく。NON STYLEの井上裕介は「なるほど、なんか変えてくれそうな気がしますね」とコメントした。 たしかに、同番組だけでなく、『ゴゴスマ』(TBS系)などいくつかの番組、メディアが“ポスト舛添”アンケートを行っているが、そのほとんどが1位は橋下氏、2位は東国原氏と同様の結果を示している。
アンケートに答えた人たちは本気でこの下品な嘘つき元知事たちが“五輪の顔”になってもいいと思っているのだろうか。東京都民はもうちょっと知性と良識があると思っていたが……。それとも、石原慎太郎→猪瀬直樹→舛添要一と、3代にわたり問題都知事を誕生させた都民のアンケートなんだから、この結果は当然なのか。
しかし、これは決して都民だけの責任ではないだろう。というのも舛添問題が噴出して以降、メディアがこぞってこの2人の発言を取り上げ続けているからだ。
例えば、橋下氏はこの問題が勃発して以降、連日のようにTwitterやメルマガで、舛添批判を展開している。自身の冠番組『橋下×羽鳥の新番組(仮)』(テレビ朝日)でも、海外出張問題などを取り上げ、「スイートルームなんか絶対に必要ない」「舛添要一知事の外遊視察経費にはびっくり。大阪府、大阪市では考えられない」「東京都知事がそんなに偉いのかね」と発言した。
すると、この発言をテレビやスポーツ新聞、ネットニュースなどがこぞって紹介。結果的に、毎日のように、橋下氏の都知事問題に関する見解が拡散もされていくという仕掛けだ。
東国原氏の場合はもっと露骨だ。『バイキング』『みんなのニュース』(フジテレビ)、『ゴゴスマ』『白熱ライブ ビビット』(TBS)、『胸いっぱいサミット!』(関西テレビ)などにコメンテーターとして登場、「法的にはギリギリだが納得できない」「人間的にアウト」などといった厳しい舛添批判を喋り、少し前の“ハニートラップ評論家”から一転、舛添問題評論家のような扱いを受けている。
29日の『サンデージャポン』(TBS)でも、舛添知事の記者会見に話題が及んだ際、テリー伊藤氏が突然、何の関係もないのに「(記者会見に)橋下さんや東国原さんみたいな人が行かないと勝てないよ」とコメントしていたが、今では舛添知事問題を語るときは、2人のことを持ち出すのがまるでお約束のようになっているのだ。
マスコミが、連日のように舛添都知事の問題を取り上げる中で、こういう扱いをしていれば、それらを見た人たちが“ポスト舛添といえば、橋下か東国原”というふうに刷り込まれていくのは当然だろう。
しかも、これを笑って済ませられないのは、この2人が本当に都知事選挙に出そうなことだ。 本サイトでも報じていたように、橋下氏に関しては官邸サイドが本気で都知事選に担ぎ出そうとしており、菅義偉官房長官がすでに接触したという情報もある。
一方の東国原氏もやる気満々だ。東国原氏は舛添問題がまだ盛り上がっていない頃からあちこちのメディアにしゃしゃり出て舛添批判を口にしていたが、それは明らかにポスト舛添を意識してのことだったという。 「東国原さんはすでにいろんな人に出馬を相談しており、ブレーンを集めている状態。自民党の推薦は難しそうですが、それでも、橋下さんさえ出なければ勝てると踏んで、出馬に踏み切るつもりのようです。あとは橋下さん次第でしょうね」(全国紙政治部記者)
もし、このまま舛添知事が辞任に追い込まれて、彼らのうちのどちらかが都知事選に立候補したら、マスコミは事前運動に協力したことになる。というより、2人とも明らかにそれを狙って、マスコミを利用しているのだろう。
たんに視聴率が取れるからというだけで、嘘つき弁護士やインチキな三流芸人を持ち上げて、都知事になるお膳立てをしてしまう。マスコミの浅はかさには、もはや語る言葉もない。
≫(リテラ:社会・伊勢崎馨)
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