世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●土俵ごと土砂崩れ 暴落第一波、こらえる“とく俵”の罠

2014年10月17日 | 日記
エンデの遺言―「根源からお金を問うこと」
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●土俵ごと土砂崩れ 暴落第一波、こらえる“とく俵”の罠 

 安倍のおっさんには参ってしまう(笑)。ASEAN首脳会議出席のためイタリアミラノまで出かけていって、恥を晒している。世界経済で何が起きているのか、まったく気づいていないようだ。気づいていたのなら、今さら馬脚が現れ、崩壊の秒読みに入っているというのに「アベノミ クスの三本の矢によって日本を覆っていた暗い、重い空気は一変した」などと、日本経済再生への手応えを演説などするはずがない。現在進行形の世界経済の異変(全然異変なわけではなく、隠し通せなくなった)の踊り場が始まったと云うのに、この演説は、あまりにも無知で無教養で知能の低さを露呈している。もしかすると、新聞の字が読めないのかもしれない(笑)。日経証券部の記者が以下のような解説記事を書いているが、「睨む底値局面」と云う言葉自体が、自らの恐怖を撥ね退け、自らを奮い立たせるための強弁だと言えるだろう。

≪ 値動き急変、スゴ腕投資家がにらむ底入れ局面
「きょうはもう手じまいます。午後はお休み」。
 16日、日経平均株価が一時400円安と荒れた東京株式市場。昼休みに連絡した数億円の金融資産を持つ30歳代の個人投資家は力なくそう話した。
  前日買い付けたばかりのソフトバンクが取引開始直後に2%安となり、400万円強を損切りした。取り戻そうと着目したのが、赤外線カメラを手がける日本アビオニクス。この日、東証2部で制限値幅の上限(ストップ高)まで上昇したのを機に利益確定売りを出し、約60万円の差益を得た。世界的な株安の一因となっているエボラ出血熱の感染対策で需要が増えるとの思惑に乗った。
  この投資家は、つい最近もIPO(新規株式公開)銘柄の売買で3000万円を稼いだスゴ腕投資家だ。それでも、16日の激しい値動きには「どこまで乗ればいいかわからない」と疲れた様子。深追いは禁物とばかりに、損切りを早めに済ませて静観することに決めたという。
  米株式市場が変調し、世界の株式市場の動揺が続いている。下値がつかめないなか、値動きが激しいので下手に動くとケガをしかねない。
 痛手を負っているとみられるのが比較的短期で売買する個人投資家だ。横浜市在住で数億円単位の金融資産を動かす別の30歳代の個人投資家も、この数日は 「空売り専門」と話す。対象は空運、鉄道など。「エボラ出血熱の感染拡大は深刻だ。どこまで広がるかわからない」と軟調な展開を見込む。空売りをかけた銘柄は「まだ下がりそうなので買い戻さない」ともいう。カブドットコム証券の荒木利夫執行役も「下値が固まるまで、買いづらいと考える個人投資家が多い」と 指摘する。
  株式相場はこのまま、ずるずると下げ続けるのか。底入れのタイミングについては見方が割れているようだ。SBI証券の藤本誠之シニアマーケットアナリストは「総じて個人は弱気だが、極端に弱気ともいい切れない」とみる。
 理由の1つは16日のマザーズ市場の動きだ。日経平均が大幅下落するなか、取引開始直後に急落したマザーズ指数は一時プラスに転じる場面があった。新興市 場ではエボラ出血熱に関連する小型株が急騰し、防護服やマスクなどを手掛ける小津産業や興研はストップ高水準まで上昇した。ごく局地的ではあるが、個人の売買で商いが盛り上がる場面もみられた。
  日経平均は4カ月半ぶりの安値を付け、直近高値の9月25日から10月16日までの下落幅は1635円(10%)に達した。市場関係者の間では、短期的には「底入れが近い」との見方が広がり始めている。
 楽天証券によると同社の店内では、急落したファーストリテイリングやみずほフィナンシャルグループなど主力株が軒並み買い越しだった。中長期の保有を前提にすれば、下がったところを拾いたいという個人が少しずつ動いているようだ。この日上場したリクルートホールディングス株も、買い注文が売り注文の2.5 倍に達した。松井証券の信用取引で買った株式の含み損益の度合いを示す信用評価損益率は15日時点でマイナス13%にとどまっている。ここでいったん株安に歯止めがかかれば、時機をうかがう個人投資家の痛手は広がらずに済みそうだ。
 楽天証券経済研究所の土信田雅之シニアマーケットアナリストは「日経平均株価のチャートで『三空』が出現したのは買いサイン」と話す。三空とは、その日の高値が前日の安値を下回る水準で取引され、ローソク足の間 に隙間(窓)が3回続けてできることを指す。売りの勢いが非常に強い半面、反動高へのサインでもある。今回は9日から16日までの4営業日で発生した変則形だが、土信田氏は「反発局面がそろそろ近づいている」とみる。
 世界の景気減速懸念やエボラ出血熱の感染拡大など、世界の金融市場は当面、不安定に揺れ動く可能性がある。ただ、こうした材料のほとんどは「海外要因」(SMBC日興証券)。したたかな個人マネーは急落相場の先をにらみ、少しずつ挽回の機会をうかがい始めたようだ。 ≫(日経新聞電子版:証券部 野口和弘)


 気の毒なくらい、道端に落ちている1円玉を拾い集めている姿が目に浮かぶ。今どきは、ホームレスでも、腰をかがめて拾うのは10円玉以上と言われているのに、苦しい記事を書いている。昨日のNY市場も、必死の買い支えで、大暴落は免れた。東京市場も似たような展開で、後場に買い支えのパワーが働いて、とく俵で堪えている状況だが、本来であれば、相場は落ちた時、落ちるだけ落とした方が健全な市場になる。この後家の踏ん張りのような展開は、単に、暴落の序章をかえって招きいれることになるような予感だ。

 EU市場がドイツを中心に悪化の一途を辿っているわけだが、アメリカンな「普遍的価値」の押し売りで自由を奪われたEUは、元気の源であったロシア市場を、アメリカン強制制裁のお陰で、失いつつあるわけだから、泣きっ面に蜂もいいところである。中国も不動産バブル崩壊は確実視されているので、どこまでシャドウ・バンキングの痛手を覆い隠せるのかにかかっているようでは、期待は出来ない。アメリカンは統計数値だけは絶好調風だが、市場は正直だ、アマゾンの年末商戦用臨時雇用7万人で一息ついているだけなのだから、雇用の改善とは程遠い。

 世論調査などによると、期待する政策は景気と雇用と社会保障だと答える連中が多いのだそうだが、景気雇用社会福祉がどのような仕組みで決定されているかのメカニズムも知らずに、好くなって欲しい。政治に願望だけを並べ立て、景気雇用社会福祉等々がどのような状況になると好転するのか、まったく考慮する知識も勘も働かない人々のようである。こんな有権者を抱えて、アメリカン・デモクラシーと金融資本主義で国家運営は、到底無理だろう。原理原則上無理なことを、出来ているように見せるのだから、滅茶苦茶以外のなにも産まない。このような国が、自由と民主主義、資本主義を貫くことは、限りなく無謀な挑戦だ。南無阿弥陀仏と念仏を唱えたくなる昨今である。

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