世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

意欲なき自民・万年野党 “円”天まで昇れ!経団連米倉よ悲鳴をあげろ!

2011年10月26日 | 日記
文明の災禍 (新潮新書)
内山 節
新潮社


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意欲なき自民・万年野党 “円”天まで昇れ!経団連米倉よ悲鳴をあげろ!


昨日のコラムで≪ “ 植民地化急加速 ” 野田政権何処へゆく 自民の奮起を促したい!≫なる見出しで自民党の奮起に一縷のエールを送ってみたが、到底叶わぬ無駄骨のような気分になってきた。25日から始まった質疑が衆議院の各委員会において始まったのだが、閣僚個人のゴシップ談義、嘗ての社会党の与党追求のデジャブの有様だ。60年に近く政権与党として君臨した貫禄のようなものが見せられれば、野田政権であれば倒閣出来るものを、国民目線と云うより、三流週刊誌的発想の質疑に終始した。  

 マスメディアも似たりよったりの体質なので、そのような委員会における質疑に疑問さえ持たない。国会議員の実態は哀しいほど粗末なものだが、それにしても国会は国家国民の行方を左右する問題を議論すべきと指摘するメディアさえ見つけることが出来ない。国会の姿、マスメディアの姿、それが実は国民の鏡であるとするならば、なんともはや脱力感に苛まれる。今、目の前に“大震災の復旧復興”“福島原発放射能問題”“沖縄普天間移設問題”“TPP交渉参加問題”“消費税増税問題”“年金問題”等々、追求すべき重大な課題が満載だと云うのに、閣僚のゴシップ追求では、単なる野党と云う事だ。  

 たしかに臨時の閣僚への所信質疑で自民党も本腰を入れられない気分もあるだろうが、各委員会それぞれに国家的課題は目白押しなわけで、返答に窮するほどの質問を投げかけるチャンスは幾らでもある筈だ。少なくとも政権奪還の意欲をみせる質疑をぶつけるくらいの姿勢がないと、このまま野党で消滅と云う将来が待ち受けているのだろう。公明党が自公連携に逃げ腰になりはじめたのが、その兆しと云う事なのだろう。そう云う事であれば、TPP等を基準にして、話し合い分党する事が賢明だろう。稲田等と云う議員が脚光を浴びるようでは、とても明るい将来があるとは思えない。どうも、自民党への筆者の期待は勘違いだったようだ。  

 おぉ!又円が最高値を更新した! ≪ [ニューヨーク 25日 ロイター] 25日午前のニューヨーク外国為替市場で、ドルが一時75.77円まで下落し、最安値を更新した。市場では政府・日銀による介入に対する警戒感が高まっている。 ロイターのデータによると、ドル/円はその後0.2%安の75.92ドルで推移した。これまでの最安値は前週につけた75.78円。 安住淳財務相は25日の閣議後の記者会見で、行き過ぎた円高には断固たる措置を取るとの考えをあらためて示している。≫(ロイター)  

 財務省・日銀の手口は見え見え、なんの方策にもならない。各国のハイエナ・トレーダーはにやにや笑いながら、チビっ子ギャング安住の放言を聞き流すに違いない。円売りドル買い以外なにひとつ対策を持たない、財務省・日銀。もう糞の役にも立たない無能者の集団だ。経団連の米倉爺の吠え面が目に浮かぶ(笑)構わんよ、海外に出て行きたまえ!日本民族である前にグローバル人で白人の仲間入りがしたいのなら、日本を捨て、中国だろうが、韓国だろうが、ベトナム・タイ・インド、お好きなところに出て行ってよ。天まで登れ!円円円!  

 だいたいが、“貿易立国”と云う言葉が国家の正しい道である錯覚が、日本中、否、世界中に蔓延している。本当に、貿易立国、グローバル経済、国境なき経済活動が正解なのかどうか議論したことはあるのだろうか。それにもかかわらず“地産地消”と云う言葉も正しい選択として認知されている。これって、グローバル経済と真っ向対立する概念なのだ。   

 “地産地消”の連鎖が国家的に行われれば、その国家は“地産地消国家”である。つまり“自給自足”出来る国家の成立だ。あらゆる分野において“地産地消”を目指すことで、“自給自足国家”は成立する。一見夢想家のような事を言っているようだが、案外本気になると、出来ない事ではない。勿論、江戸時代の鎖国のように、海外出入り禁止のような政策を設ける必要もない。貿易もやりたければすれば良い。ただ、国家的支援はしないので、市場原理主義で勝てるならどうぞ!と云う事だ。つまり、世界に丸裸で勝負に出ても勝てる製品・サービス・文化は世界に出て行けば宜しい。これぞまさに選択的集中である。  

 衣食住に関して、日本はその自然の上に立脚し、人モノ金を“地産地消”の連鎖で賄えば、ほぼ達成出来る。貿易立国を死守しようと無理に無理を重ねれば、TPPの如く、他国に影響されて生きる国家が続くだけで、国民とってそれ程の利益を享受することはない。グローバルな、半分外国資本の企業が利益を生み、その利益を次なる利益の為に注ぎ込むと云う、市場原理主義と金融資本主義、グローバル経済の餌食になるだけで、多くの国民は不満足な“生かさず殺さず”な境遇から脱する事は出来ないのだろう。いと哀れだ。  

 防衛にしても、軍事と外交のバランス・筋道さえ間違わなければ、重大時に至ることはない。エネルギーにしても、本気で知恵さえ出せば、必ず国民・企業のエネルギーは地産地消“可能だ。まぁ米国が、こんな富を抱えた能天気な日本と云う国家を指を咥えて見るとは思えないので、実は結構困難な話だ。逆説的にみれば判ることだが、日本の国力は、日本人が考えている以上に豊富なのだ。おそらく、その潜在能力は米国中国も羨むものなのだと思う。故に、現在のTPPや米軍基地如き事態に遭遇している。中国もロシアも日本市場に参入したいのだ。  

 日本に接近する国が多く存在すると云う事は、そこに何かがあるからだ。その何かがなかったら、ばい菌のようなもので、誰も接近しようとはしない。つまり、ボロ屋に滅多にドロウボウは入らない。何となく金がありそうな国家だから、盗人が土足で入り込もうとしている。日本の政治家も官僚も、その位の自信を持って国家を運営したらどうなのだ。経団連は良いよ、いらないよ。日本から出て行ってくれ!米倉などは溺れてしまえば良いのだ。浮き輪など貸すなよ!(笑)本棚の奥から「吉里吉里人」(井上ひさし著)でも読み直してみるか~。


吉里吉里人 (1981年)
井上 ひさし
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