世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

鳩山の「手打ち」は間違いかも?

2010年01月22日 | 日記

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鳩山の「手打ち」は間違いかも?

昨日のコラムで、鳩山政権と法務省・検察庁の小沢幹事長資金問題で内々に手打ちがあったのではないかという筆者の予測を書いた。

昨日の予算委員会での質疑を聞いていても、自民党に野党としての追求能力はゼロだし、国会での自浄作用など利害が激突している状況で望むべくもないであろう。それを知ったからではないだろうが、確実な報道ではないが、検察は事情聴取の方針を転換した模様だ。

時事通信、共同通信等から23日の地検特捜の小沢事情聴取は参考人聴取から被疑者聴取に格上げ?されるのではと云う報道がなされた。
この被疑者聴取と云うのは聴取前に「黙秘権」について説明した後から事情聴取に入ると云う段取りで、ほぼ容疑者として調べると云う事だ。
まぁ、検察のリークとマスメディアの魔女狩り報道で十二分に容疑者扱いの小沢にしてみると「どっちでも勝手にせい」と云う心境かもしれない?

昨日の筆者のコラムで書き切れなかった事を補足すると、「検察との手打ち」が果たして正しい選択なのかどうかと云う問題が残されている。
つまり、「手打ち」は国会審議をスムーズにしたい鳩山与党政権の思惑の結果、検察行政の改革への道筋が曖昧になる懸念は残されたということだ。

小沢幹事長の政治資金問題が白だか黒だか判らない半端な事でウヤムヤになり、国会だけがスムーズに流れることが民主主義にとって良い事なのだろうかと云う疑問である。逮捕され苦しんでいる石川議員は捨石のように思えるのは筆者だけだろうか?それが政治だと云う捉え方もあるが「政権交代」の4文字を考えた時、幾分釈然としないものが残る。

小沢氏の資金にゼネコンからの裏金が含まれるかどうかだが、おそらく九分九厘含まれていないだろう。小沢がそんな脇の甘い政治家だとは到底思えない(笑)
それなら手打ちなどせずに、とことん戦って検事総長まで国会に証人喚問の餌食として「晒し首」にするのも選択であった気がする。

仮に強引に地検特捜が小沢逮捕の許諾請求を国会に求めたら、当然拒否。6月半ばに国会が閉会した時、小沢の身柄拘束もありうるわけだが、そこまで現在の検察庁の権力人脈が維持出来るとは思えない。
樋渡検事総長、大林東京高検検事長、佐久間地検特捜部長の証人喚問、可視化法案、検察庁の人事・国会承認人事、公務員守秘義務違反の立件、「クロスオーナーシップ」の厳禁などマスメディアの編集責任者の参考人招致など、日米同盟関係に暗い影を落とす米国のGHQ支配の歴史との決別など、「政権交代」の最もドラスティックな部分の陰影が薄くなる事は残念な気分である。

相当政治の世界は混乱するだろうが「政権交代」の4文字に相応しい状況と云うモノはそういうものかもしれない。
「無血革命」と表現するのは簡単だが、やはり革命である以上「流血」を免れるのは無理なのではないだろうか?

以下に、時事通信の記事を参考まで添付する。

≪ 小沢氏、23日に聴取=「被疑者」も検討-4億円の説明求める・東京地検 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」による土地取引をめぐる事件で、東京地検特捜部による小沢氏への任意の事情聴取が23日に行われること が、関係者の話で21日、分かった。特捜部は、参考人としてではなく、黙秘権を告げた上での「被疑者聴取」とすることも検討しているもようだ。 特捜部は、土地取引に充てられた4億円の資金には、ゼネコンからの裏金が含まれるとみて捜査しており、資金の性格について、小沢氏に詳しい説明を求める。 特捜部は5日に小沢氏に聴取を要請したが、小沢氏側は、多忙であることなどを理由に応じてこなかった。しかし、衆院議員石川知裕容疑者(36)らの逮捕を受けて応じることを決め、19日に特捜部に回答。弁護士を通じて日程調整を進めてきた。(時事通信:電子版) ≫


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