世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

小沢一郎はなぜ強い(安保世代がついている)

2010年01月27日 | 日記

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小沢一郎はなぜ強い(安保世代がついている)

ここ数日当コラムは地検特捜部は小沢幹事長を政治資金規正法虚偽記載の共犯として在宅起訴で決着させようとしているとの前提で書いている。

現実そのようになるかどうかは判らない。石川議員の逮捕の成果が「起訴猶予」なんて結論になる事もあるだろう。今最も旬の報道は大久保秘書が5,000万円を水谷関係者から受け取っていた証人が出てきたと騒いでいるところをみると、西松献金で逮捕されても微動だもしなかった憎き大久保を5,000万円をポッポに入れた背任横領?で立件しようと試みているのかもしれない?

どうも残念なことだが、検察組織を根こそぎ掃除してしまえるほど権力を振り回す期待は遠のくのかもしれない。ただ、最悪のシナリオ「小沢逮捕」でも、民主党政権が参議院選に勝てると云う事を明確に示そうとした結果である。

では何故此処まで民主党政権は民意を勝ち得たのか?それが80%小沢一郎の個人的力によるもので、鳩山菅の力量が10%、民主党の組織力は10%に過ぎない。だから勝てるのだ。小沢一郎が首相でも幹事長でも一議員でも、何処まで行っても小沢一郎、だから勝てるのである。勿論、鳩山が小沢の扱いを間違った時は民主党の1年先は真っ暗である事は鳩山が百も承知だ。

ではなにゆえに、小沢一郎と云う「壊し屋」「剛腕」の悪名もある政治家に根強いファン層が存在するのだろう。
実は筆者の政治と関係のない取材で会う人物達から「日本の政治家は小沢だけだ」という言葉を良く耳にする。これらの人々の世代を見ていくと60代、70代に圧倒的に存在する。数年前までは圧倒的に男性が多かったが最近ではその年代の女性からの支持も多い。

ふと気づいたのだが、この世代は岸信介の日米安保闘争世代と合致している。学生運動の最中に大学生活を送った人々である。そして、戦後の焼け野原の日本と復興し、世界第2位の経済大国になった自国を自分の眼で見てきた世代なのである。
愛国心はあるが、歪んではいない。進駐軍に作り笑いをし、チョコレートやチューインガムを貰い、脱脂粉乳のとてつもなく拙いミルクを飲ませて頂いたアメリカさんへの感謝とお恵みからの脱却が、彼ら世代には根強くあるようだ。

心は複雑だが一言でいえば「感謝と独立」である。小沢一郎の改革(官僚への抵抗)に自己投影の部分もあるだろう。その世代の小沢支持は非常に強い。そして大病でもない限り必ず投票所に足を向ける世代でもある。
それと子育て真っ最中の若い夫婦、そして個別補償制度で生活に明るい兆しが見えてきた農家。そして、各種団体の支持。 参議院選と云うモノ、そうは投票率は上がらない。衆議院選のパフォーマンスには負けるのだから、無党派層の投票行動は緩慢だ。たしかな票の掘り起こしと確保が勝利の早道である。浮動票目当てに浮足立った選挙は元気が良いだけで票には結び付かない。

以上のような点で小沢一郎の個人的力を無視した政治情勢分析は無意味なのである。 彼が小沢一郎個人党として頑張らざるを得ない時期が今である。正攻法ではないが今は彼の手法が正しいのである。今度は国会改革等を通じて、真の二大政党、議員内閣制が実現した時点で小沢一郎の役割は終了と云う事のなるのだろう。それまで、何とか元気で日本国中を歩き回って欲しいものである。

筆者はいつまでも小沢一郎のような政治家が権力を操作するのが好ましいとは思っていない。しかし、戦後日本の見直し、大掃除のためには 好ましき「必要悪」として位置づけている。


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小沢は証人喚問にすべき!

2010年01月27日 | 日記

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小沢は証人喚問にすべき!

原口総務相が小沢幹事長の「参考人招致」が必要だと発言したようだが、筆者は「証人喚問」を提起する。

≪ 原口総務相:小沢氏の参考人招致「必要だ」 原口一博総務相は26日の閣議後会見で、小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体の土地購入を巡る事件に関連し、小沢氏の国会での参考人招致について「一般 論として、疑いを持たれた議員、団体は誠実に国会で疑いを晴らすことが必要だ」と述べた。小沢氏の参考人招致については「政治とカネ」を追及する野党側が 強く求めているが、民主党は拒否している。【石川貴教】(毎日新聞:電子版)≫

小沢一郎という政治家ほど国民から「好き嫌い」で評価される政治家も稀である。過去にそのような政治家として思い浮かぶのは吉田茂、池田勇人、田中角栄、中曽根康弘くらいだ。なぜこれほどまでに国民から「好き嫌い」で評価したくなる存在なのだろう?過去の好き嫌い評価される政治家を見てみると判るが、押し並べて大物政治家で日本の最高権力者の地位総理大臣に就任している。しかし、小沢一郎は与党民主党の幹事長に過ぎず、閣僚ですらない。総理大臣になって居たら過去の大物政治家の上を行く政治家と云う事かもしれない(笑)

昨日のコラムで述べたが、今回の陸山会土地購入問題での地検特捜部とマスメディアの小沢追い落とし計画は昨年の西松献金大久保秘書逮捕の時点で、少なくとも小沢の側は検察の行動原理を想定していたであろう。
それに比べ地検特捜及びその上層部の方が場当たり的に此処まで来たしまったと見るのが妥当だ。

心情的に「小沢をお縄にしたい」と正義に燃えていたとしても「しがみつく縄」がないのではどうにもならない。そこに水谷建設元会長の「1億円渡した」と云う証言は「地獄に仏」である。おそらく此処から地検特捜のシナリオ作りが始まったのだろう。そして、一気に「地獄で仏」の水谷元会長様に縋って、小沢を葬る事が出来ると浮足立っている。

当然、その検察からの情報と云う餌に喰らいつくマスメディアと云う組織は「我先にとシッポを振り」情報を噛みもせずに飲み下し、翌日には「尻の穴から」(紙面とも言う)から半分も消化しない下痢状の糞を垂れ流す。もう明日にも、来月早々にも「小沢逮捕!」最悪でも「小沢在宅起訴」の朗報を心待ちにしている。

何と憐れな生き物なのだろう、我が国は未だ民主主義後進国である事実に愕然とする。 まぁそれが現実なのだから、忸怩たる思いがあっても受け入れるべきだろう。
ただ、検察やマスメディアと違って、攻撃の対象となるであろう立場の人間は専守防衛に余念がなかったと考えるべきである。現在のところ、検察及びマスメディアにそこまで考えが及んでいる節はない。「勝ってくるぞと勇ましく地検の門を出たからにゃ、手柄立てずに戻れない」進軍ラッパがけたたましく彼らの耳に響いている事であろう。正義の刃を奮っている己の姿にナルシスト恍惚、エクスタシー寸前である。(笑)しかし、事が済んだあと、強度の虚しさが彼らを襲うのではないか?筆者はそれを危惧する。

7月××日、参議院選投開票の開票速報をじっと見つめる彼らの眼はどうなっているのだろう。買ったばかりのデジタル液晶テレビに茶碗酒を投げつけて居るかもしれない(笑) 「小沢の説明責任で世論も俺達の味方だったろう」「小沢を在宅起訴で幹事長から引きずり下ろしたのに、何てことだ!」「証人喚問もした。あの後の小沢幹事長辞任すべきは95%だったじゃないか!」「どうして民主党が独り勝ちするんだ」「これは選管のクーデターだ!」
しかし、民意は小沢が一議員となった後も地道に地方行脚する鬼気迫る迫力に心奪われ、彼こそが政治家だと心酔してしまう魔力を軽視したところに落とし穴があった。

小沢はその意味で、国会参考人招致には応じるだろう。否、証人喚問を望むかもしれない。おそらく2月上旬以降保釈されるはずの「石川、大久保、池田」3人の証人喚問もセットで要求するかもしれない。
証人喚問は偽証罪に問われるのだから、発言は重い。地検特捜部の取り調べ状況をつぶさに話せる絶好の機会だ。民主党も積極的に証人喚問で4人を追求、地検特捜部の実態を暴くのも面白いだろう。
事のついでと言っては失礼だが、三井環氏の参考人招致も合わせて行うのも悪くないだろう。流れとして樋渡検事総長並びに検事総長OBの参考人招致は必然になる。

まぁ、地検特捜部と云う検察庁の異物的存在が国家の流れに難癖をつける。国民が選んだ政権を転覆させるべく、ありとあらゆる手段を講じ、盲目的に与えられた捜査権、逮捕身柄拘束権、起訴の便宜主義を濫用すれば、国民の眼は検察官の無限の権力に気づくだろう。

この世論は意外に早く来るだろう。そして、国民はその危険な権力を具体的に制御して欲しいと望むことは間違いない。地検特捜は手を抜かず、徹底的に持っている権力の限りを尽くして見ることである。小沢逮捕身柄拘束が最高の権力の行使だ、是非実行して貰いたい。その上で、検察の権力が正義か不正義か、それは国民が判断する。 検察庁よ、勝負の時だ!攻め抜くのだ!

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