よくこうおっしゃる方がおります。
「私、政治嫌いなんです。」
それで、私はこうお話します。
「あの~、政治って私たち生活に密着しているものなんですよ。というか、政治で生活の中身が作られているんですよ。」
「それでも、関係ありませんから。」と、言われたりしました。
それは老若男女、さまざまな方たちからお聞きした言葉です。
確かに毎日<政治>というものを意識しなくても過ごしていける。
意識するのはスーパーの特売日がいつか、とか、病院の診察時間とかかもしれません。
実際私もインスタントコーヒーの特売がどこであるか、いつもチラシを見たりしてます。
でも。
たとえば、北朝鮮。シリア。いま世界で問題になっているイスラム国。いや、ロシアでもアメリカでも良いです。
日本とそれらの国(イスラム国は国ではありませんが)と比べてみた時に、明らかに<政治>の違いを感じると思います。
良いことも悪いことも、「国によってこんなに違うんだ」と思うことがありますよね。
中には政権争いによって政治が混乱、崩壊してすべての国民が悲惨な目にあうという国もあります。
<政治>って、私たちの生活そのものなのです。
その時の政治によって、生活がガラリと変わることもあり得ます。ほかの国を例に挙げたように。
振り返って、日本です。
現政権が、経済を立て直して国民の生活を守る、としています。アベノミクスの第三の矢を放てば必ず景気が良くなるとしています。
第二の矢は既に放っていても、収入格差は広がるばかりなのに、三本目で劇的に回復するとしています。
それを信じる人、願う人もいるし、信じない人、憤る人も。
議員定数削減もせず、自分たちの身を切る努力もせず、会計監査院から数百億円の不明金を指摘され、復興予算の流用も止められない。
東北の復旧はままならないまま、福島原発処理の真っただ中、原発再稼働を決める。(いったい、原発のごみはどう処理するのでしょうか。方法も決まっていないというのに)
沖縄は、辺野古基地移設に反対の意思を表明しました。国はだんまりのまま、集団的自衛権を閣議決定。特定秘密保護法も今月10日に施行されます。
いまでも各界の人たちが「消費税を上げなくては将来大変だ」または「消費税を上げることなく景気回復するにはこういう方法がある」と、さまざまな 意見を述べています。でも、安倍首相は「消費税アップは延期して、一年半後に10%にします」と言う。
その時期を決めた根拠は私にはよくわかりませんが、それまでには景気よくしますということなんでしょう。国の借金の1000兆円強もなんとかなっていくと思っているのかしら。
とにかく、もし現政権が今回の選挙で勝って、与党が多くの議席を確保したとしても、今行われている<政治>が、ぜ~んぶ正しくて、すべてオーケー
だとおもわないでほしい。
そんなふうに思われるんじゃないかと危惧している私です。
少なくとも、国会の場において、あらゆる意見が飛び交い、是と非の区別がつくように与野党の力が拮抗しないと。
イケイケドンドン状態は恐ろしいです。ちゃんとアクセル・ブレーキ両方ないと。
ぜひ。
広い視野をもって将来の子どもたちのことなどに想いをはせていただき、投票に臨んでいただきたいです。
投票所に行ったあとに、おにぎり持ってどうぞのんびりとなさってください。