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統一地方選 不毛の選択

2023年04月05日 20時49分27秒 | 都構想・IRカジノ反対!
 
 
統一地方選前半戦(大阪では府知事・府議・政令市の市長・市議選)投票日の4月9日(日)は旅行に出掛ける予定なので、今日、期日前投票に行って来ました。但し、行って来たのは実際住んでいる大阪市住之江区の区役所ではなく、実家のある府下高石市の市役所です。諸事情により、住民票はまだそちらに置いて来ていますので。
 
形の上では私はまだ高石市民なので、私が投票できるのは府知事選と府議選だけです。府知事選は住之江も高石も同じ候補者が出馬しているので投票しやすいのですが、問題は府議選です。高石を離れてもう数年になりますので、候補者の名前も分かりませんでした。そこでネットで一から調べました。
 
大阪府議会の定数削減で、高石市は隣の泉大津市と合区で定数一の選挙区となっています。出馬しているのは大橋一功(おおはし・かずのり)という維新の現職府議と、なかむらよしこ(中村与志子)という無所属新人候補の2人です。私はどちらも馴染みがありません。
 
私は夢洲へのIR・カジノ誘致に反対で、それまでの維新府政についても全く評価していないので、維新候補は論外です。そこで最初は消去法で対立候補の中村に入れようかと考えましたが、もし大橋と似たり寄ったりの候補者だったら意味がないので、中村候補についてもどんな人か一応調べました。
 
そうしたら、何と中村候補も3月まで泉大津で維新の市会議員をしていた事が分かりました。だからNHKの候補者アンケートでも、「吉村府政を一定評価」し「都構想にも賛成」しながら「カジノ誘致の是非は住民投票で決める」と、「どっちつかず」の回答に終始していたのです。
 
 
これが普通の有権者ならまだ分かりますよ。都構想の住民投票でも、維新支持だが大阪市廃止には反対の人は大勢いましたから。でも、市議とは言えイッパシの政治家が、府知事選の一大争点に浮上しているカジノ誘致問題で、こんな曖昧な回答をしていてはダメでしょう。
 
おそらく中村という人は、同じ維新の中で、高石と泉大津で大橋と地盤を分け合って来たのが、今回の選挙区合区でかち合う事になり、自分は降りなければならなくなった。しかし降りたくないので、意趣返しに無所属で出馬する事にした…おそらくそんな所ではないでしょうか。
 
ネットで調べても評判は余り良くないようです。「維新vs元維新」の不毛の選択では、消去法でも選びようがありません。こんな選択肢しか示せない政治への抗議の意味も込めて、府議選では白票を投じました。
 
 
一方で、府知事選では、谷口真由美とたつみコータロー(辰巳孝太郎)のどちらに入れようか最後まで迷いました。どちらも反維新でIR・カジノ誘致に反対しているから。当選の可能性で考えれば、大阪市長選では北野妙子で一本化出来たので、その北野候補と同じ「アップデート大阪」から出馬している谷口に入れる方が、死票になる確率は低いかも知れません。
 
 
でも、谷口はカジノ誘致反対しか言わない。それでは、私の様なガチガチの反維新票は組織出来ても、それ以外の票は組織出来ないのではないか。実際に、今まで反維新はここ数年、候補者を一本化して来たにも関わらず、府知事選でも大阪市長選でも、維新の現職にダブルスコアで負けて来ました。
 
それならまだ、「グリーン革命」で夢洲にソーラーパネルを設置すると公約している辰巳の方が、まだマシかも知れない。それに辰巳候補は、過去に共産党の参院議員として、コンビニ店主がフランチャイズに搾取される「コンビニ会計の闇」問題を国会で取り上げた実績もある。以上の理由で、府知事選には辰巳孝太郎に投票しました。
 
 
それにしても今回の選挙の低調な事。どうにか勝てそうなのは、相手の維新候補も新人の横山ひでゆき(英幸)が出て、反維新の北野たえこ(妙子)とガチンコ勝負に持ち込めた大阪市長選だけ。府知事選は、ただでさえ劣勢の反維新陣営が谷口と辰巳に割れて、もう維新の吉村知事の独走状態となっています。
 
なぜ反維新が統一して、大阪市長選の様なガチンコ対決の構図に持ち込めなかったのか?党派を前面に出すのではなく、カジノ反対の公約でまとまれば、都構想の時の様にカジノも阻止出来るのに。返す返すも悔やまれます。
 
それに対し、こういう意見もあるでしょう。候補者一本化しても勝てなかったのだから、今回は府知事選では反維新の各党が候補者を立てて、それぞれ党勢拡大を図りつつ、その余勢で大阪市長選での勝利を確実にするのだと。しかし、それは反維新の各党が宣伝戦で維新を圧倒出来て、初めて言える事。でも実際は、宣言カーの台数でもポスターの枚数でも、維新の宣伝に圧倒されてしまっているではないですか。
 
これでは先が思いやられます。私も、統一地方選の前半戦では府知事選挙は辰巳候補に投票しましたが、後半戦の高石の市長・市議選では、もう棄権しようと思います。実際に今住んでいるのは住之江区で、高石との繋がりはもうほとんどありませんから。誰が高石の市長や市議になろうとも、自分には直接関係はないので。でも、府知事選はそういう訳にはいきません。だから困っているのです。

そもそも何故、私がIR・カジノに反対するのか?詳しく書けば長くなるので端折ります。カジノで金儲けする事自体が人の道に反するからです。カジノはギャンブルです。しかも競馬やパチンコとは掛け金の額が比べ物にならないくらいデカい。それだけ依存症になる確率もなった時の損害もデカい。

つまり迷惑施設だと言う事です。幾ら儲かるからと言っても、公害企業を誘致するバカはいないでしょう。「IRは複合リゾート施設で、カジノだけでなくホテルや国際展示場もある」と言いますが、儲けの源はカジノです。それ以外のホテルなどはカジノ客しか利用出来ません。

そんな迷惑施設の為に、何故、それまであったコンテナ施設やゴミ処分場を潰して、有害物質の除去や軟弱地盤の改良にこの先どれだけ掛かるか分からないのに、土壌改良費に税金を何千億と注ぎ込まなければならないのですか?

確かに競馬もギャンブルですが、そこにはロマンもあります。臆病な馬や弱い騎手でもGIレースで勝てるようになろうと努力する。厩舎関係者もそれを応援する。毎日早朝から糞まみれになり、馬の餌やりや馬房の掃除に明け暮れながら。だからファンもそれを応援するのです。

カジノにはそんなロマンは一切ありません。そこにあるのは、ひたすら金儲けの損得勘定だけです。それで幾ら多重債務者や自殺者、ギャンブル依存症患者が増えようが、後は野となれ山となれ。

そんな物に大阪の未来を託して良いのか?良いはずありません。だったら何故、政党やイデオロギーの違いを乗り越えてカジノ誘致反対で団結出来ないのか?私が言いたい事はそれだけです。
コメント (3)
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