11月24日(木)晴れ。今日も前日に続きJR久留里線の乗車記録をお届けする。今日は昨日とは打って変わった晴天なので、乗降客数だけでなく車窓や駅の写真もなるべく撮る事にする。
9:16木更津発10:25上総亀山着下り列車が到着。1両編成のワンマン列車だが地元客のみ7人も下車。(上記写真)
今年からまた9年ぶりに、紅葉シーズンの11月9日から12月4日までダイヤ増発となる。通常は久留里止まりとなる列車も全て終点の上総亀山まで運行となり、同駅には駅員も常駐する事になる。
折り返し列車は10:42上総亀山を発車。乗客は私ともう1人の男性のみ。
上総亀山・上総松丘間でトンネルをくぐる。線形も山間のカーブが連続し、運転士も警笛を何度も鳴らす。
上総松丘の現ホーム向かいに昔のホームが残る。昔は行き違い設備が設けられていたのだろう。既に線路は撤去されている。同駅では乗降客ともに無し。(上記写真)
平山は片面ホーム一面のみ。しかし、この駅も昔はディスカバー・ジャパンや青春18きっぷのポスターモデルになった事があったのだ。
久留里は旧城下町(君津市久留里町)の中核駅。ここには行き違い設備どころか保線車両用の車庫や側線まである。駅員も常駐する。(上記写真)
車窓風景も市街地に入った事で、今までのカーブ連続の山間部とは違い、周囲に住宅が増え出す。同駅で男性2人乗車。降車客は無し。但し、この列車には行き違い列車もなく、約5分停車しただけで発車。
俵田も片面ホーム1線のみ。乗降客ともに無し。
小櫃(おびつ)も1線だけの片面ホームだが反対側に資材置場の空地が。昔はここに反対側のホームがあったのだろう。(上記写真)
小櫃で女性3人乗車。中年婦人と女子高生、杖をついた老婆。老婆は列車の段差を登り切れず、私も含めて男性客総出で乗車を助ける。老婆はしきりに「段差が高い」とぼやいていた。早急にバイアフリー化すべき。
下郡(しもごおり)も1面1線、待合室だけの簡素な駅舎だが、待合室の隣に立派なコンクリート造りのトイレが併設されていた。ここで数人の乗客が乗り込み総勢7人に。(上記写真)
馬来田(まくた)も1面1線だけの駅だが、反対側には昔のホームが。保線車両係留用の側線も数本ある。昔は貨物用ホームとして使われていたのだろう。(上記写真)
ここは、昔は「うまくさの里」として、万葉集の短歌にも登場する由緒ある土地柄だった。今も短歌の歌碑が周囲に点在するらしい。ここで何と7人も乗車して来て総勢14人に。
東横田は1線1面のみ。男女の高校生2人乗車。
横田で上下列車の行き違い。反対側ホームに停車中の下り列車からは7人も降りて来て、構内踏切の手前で待機中。私の乗った上り列車にも4人乗車。女子高生や若い女の子もいる。(上記写真)
東清川で地元の中年婦人と思しき人が2人下車。うち1人はリュックに葱を入れていたので、多分買い物帰りなのだろう。
上総清川で7人も乗車。うち半数は高校生。近くに木更津総合高校があるので、多分そこの生徒だろう。
既に車内の乗客は総勢27名となり、1両編成の車内には立ち客もチラホラ。運転士が車内放送で座席を詰めるように促す。私も「お兄さん、荷物退けてくれる?」と促されたw。
祇園でも高校生が1人乗車。
終点の木更津には11:48着。4番線ホームに入る。線路の向こうには久留里線専用の車庫があり、同線専属のE130系ディーゼルカーが4編成係留されていた。(その3に続く)
11月23〜24日の休みに千葉県のJR久留里線に乗り、周遊観光して来たので、その事を記事にします。
そもそも久留里線とはどういう路線か?内房線の木更津と山間部の上総亀山を結ぶJR東日本の盲腸線です。単線・非電化のローカル線で、約32キロ全14駅の区間を1両ないし2両編成のディーゼルカーが走っています。途中の久留里までは一定の需要はありますが、そこから奥の末端区間(久留里・上総亀山間)はほとんど需要はなく、「100円稼ぐのに1万5千円もかかる」と言われ、廃止論議が浮上しています。(参照記事)
でも本当にそうなのか?自分の目で確かめて来ました。長文の記録になるので3回に分けて書きます。まずは初日に上総亀山行き下り列車に乗った時のメモから。
11月23日(水・祝)13:01木更津発上総亀山行き2両編成に乗車。終点の上総亀山まで片道680円。天候は生憎本降りの雨。
既に1両目に15人、2両目に5人が乗っていた。地方ローカル線にしては意外と多いように感じる。ほとんど地元客だけで、私以外には鉄道ファンと思しき人は見当たらず。
JR久留里線ではICカードが使えないので、運転士以外に女性の車掌(アテンダント)も乗務、車内で切符販売と改札業務に従事。以下、各駅毎に乗降客数をレポートする。
祇園で5人下車。
上総清川で3人下車。
東清川から子ども2人乗車。アテンダントも手持ち無沙汰なようで、当駅発車後は運転室内で運転士と暫し連絡事項等のやり取り。ディーゼルエンジンが唸りを上げる。
横田で3人下車。当駅で上り列車と交換。久留里線は単線なので、行き違いの為に他駅よりも少し長めに停車。1両目車内の乗客も6人まで減少。
東横田で2人下車。
馬来田(まくた)で2人下車。当駅も昔は行き違い設備があったようで、反対側には使われていないホームが残されていた。
下郡(しもごおり)では乗降客ともに無し。
小櫃(おびつ)で1人下車。
俵田でも乗降客ともに無し。
久留里(くるり)は城下町の旧久留里町にある沿線の中核駅で、駅員が常駐しており、行き違い設備もある。当駅で3人下車。私以外の乗客は1両目に3人、2両目に2人だけとなる。ここでは運転調整の為か、上下列車とも約10分間と長めに停車。
久留里を出ると沿線の住宅も途切れ、線路は山の中に。山の中に民家や田畑が広がる典型的な農村風景に。
平山では乗降客ともに無し。
上総松丘で子ども2人下車。運転収受の際に、運転士と乗客の子どもとのやり取りに微笑ましさを感じる。
上総松丘・上総亀山間で小さなトンネルをくぐる。終点の上総亀山には14:11着。乗客全員下車。うち男性2人はまた折り返し列車に乗車。この男性も多分、鉄道ファンなのだろう。
上総亀山は無人駅なので、列車に乗るには乗車証明書が必要だ。改札入口の証明書発行機のボタンを押して証明書を入手し、下車駅で運賃と共に払う。
今は棒線ホーム1本だけの寂しい終着駅になってしまった上総亀山も、昔は賑わっていたのであろう、横に本線から切り離された側線が数本並んでいた。
終点の車止めも駅から少し離れた所にあった。小湊鉄道・いすみ鉄道連絡駅の上総中野とも連結する予定だったのだろう。
今日は終日本降りの雨なので、久留里線利用状況の調査だけに止め、周辺観光は明日に延ばす事にする。(その2に続く)