始発前に線路の安全確認の為に運行される電車を先日初めて撮った。AM5:21ニュートラム南港口付近にて。コスモスクエア行き始発電車の同駅通過はAM5:41なので、それより20分も早い。何故そんな時間に電車が走っているのかずっと謎だったが、その謎が初めて解けた。早起きした甲斐があった pic.twitter.com/3TlW5q8UVo
— プレカリアート (@afghan_iraq_nk1) April 24, 2022
遂に「謎の電車」の撮影に成功しました!
今朝、ニュートラム南港口駅付近の陸橋の上から撮りました。撮影時刻は午前5時21分です。コスモスクエア行き始発電車の住之江公園駅発車時刻は午前5時36分なので、それより前の5時21分にここを電車が通る事は普通あり得ません。
ところが、早番勤務で自転車通勤の途中に、たびたびこの付近で電車が追い抜いていくのを目撃したので、何故こんな時刻に電車が走っているのか、ずっと謎でした。
そこで先日、住之江公園駅の駅員に聞いたら、始発前に始業点検電車を走らせて、線路に異常がないか確認しているとの事でした。ニュートラムは無人自動運転で運行するので、この様な形で始業点検を実施しているのです。この(仮称)始業点検電車は、コスモスクエアから住之江公園まで走らせ、またコスモスクエアまで戻る形で運行しているのだそうです。「謎の電車」の正体は、この始業点検電車でした。
ニュートラムの始発電車よりも前に、そんな電車が走っているなんて全然知りませんでした。これが終電の後なら、車庫に戻る回送電車が走る事はよくあります。しかし、今回のように、始発電車の走るわずか15〜20分ぐらい前に、住之江公園駅から、車庫のある中ふ頭駅にわざわざ逆戻りするような形で、回送電車を走らせるような事を、効率重視の鉄道会社がするだろうか?
そう思った私は、その始発より前の電車の映像をカメラに収める事にしました。しかし「言うは易く行うは難し」。ニュートラムの映像を高架の下から綺麗に撮るのは、そんなに簡単な事ではありません。撮影ポイントをあちこち探した挙句、ようやく今いるこの陸橋にたどり着きました。
この陸橋はニュートラムの南港口駅と南港東駅の間にあります。スロープになっていて、高架のすぐ下で住之江通りをまたいでいます。住之江公園駅を午前5時36分に出た始発電車は、この付近を5時41分に通過します。それより20分も前に、こんな所を電車が通過するなんて、普通はあり得ません。
ところが実際は、その「あり得ない」事が現に起こりました。午前5時21分に、「謎の電車」がここを通過して行きました。全国の鉄道ファンの中でも、始発前の電車の撮影に成功したのは、私ぐらいのものではなかろうかw
終電が出てから始発までの深夜の時間帯に線路を走るのは、夜行列車、貨物列車、回送電車、保線工事車両の4種類しかありません。この「謎の始業点検電車」は、分類上は保線工事車両に当たるのでしょう。
しかし、マルタイ(マルチプルタイタンパー)などの専用の工事用車両ではなく、普通の電車が、始業点検用に線路を走行していた点に、非常に興味を覚えました。今回は非常にニッチな鉄道撮影となりましたが、私にとっては貴重なお宝映像です。