4月のシフト表をもらったが、今日(3月31日)の日曜だけでなく明日の月曜も出勤になっていた。明日からダブルワークもあるのに、これでは身体がもたない。そこで社員に言って今日のお昼で早退させてもらった。それで折角、自分の部屋でくつろいでいたら、近くのあいりん総合センターの方から音楽や演説の声が。何事かと行ってみると、今度の統一地方選挙で大阪市議選に西成区から立候補した稲垣浩が大音量で演説していた。
あいりん総合センターは既に建て替え工事で隣の南海電鉄の高架下に仮移転したが、今も昼間はシャッターが開けられ、労働者の溜まり場になっている。その労働者を前に、稲垣が「センター閉鎖するな!」と叫び、支援者が手製の楽器を鳴らしてプロテストソングを歌っていた。しかし、その「浮いてる」感たるや半端ではない。まず支援者の服装が余りにも貧相。これではセンターにたむろしているホームレスと余り変わらない。その貧相な支援者が、縁石や空き缶を楽器代わりにプロテストソングを演奏しているのだから。
そして、稲垣が乗ってる宣伝カーもボロボロ。「公営選挙で必要経費も公費で一定まかなえるのだから、もっとマシな宣伝カーに乗れよ」と思う。稲垣の演説も「センター閉めるな!」の一点張りで、「何故、仮移転でもダメなのか?」の説明が全然ない。ビラも撒かないので、公約の詳しい中身も全然分からない。それで言ってる事は「センター潰すな!労働者は立ち上がれ!あんたらの居場所も無くなるねんで!それでええんでっか!ポリ公帰れ!ガードマン帰れ!」の一点張り。遠巻きに眺める労働者も、いささかシラケ気味。
ただ、稲垣のオッさん自身は更にヒートアップ。私が16時に近くの銭湯に行き、帰りに夕食の弁当買って自分の部屋に帰って来ても、まだやっている。既にセンターのシャッターも閉まっているのに。それどころか、「ポツンと一軒家」のテレビ番組が始まり、今や19時半になろうとするのに、ますます血気盛んにがなりたてている。
普段はブログで左寄りの意見を開陳する私も、これにはさすがに閉口した。ひょっとしたら、選挙期間中ずっと、こんな調子で演説するのだろうか?本当に当選する気があるなら、まず運動員の服装や宣伝カーをもっと見栄え良くしろ。いくら「外見よりも中身の方が大事」と言っても、モノには限度がある。そして、ガーガーがなりたてるばっかりでなく、選挙公約のビラも撒け。それに、あいりん地区だけが西成ではないのだから、もっと他地区にも出て行って、聴衆に聴いてもらえる宣伝をしろ。
結局、稲垣浩は、19時になっても20時を回っても演説を続け、21時半も回った頃になって、ようやく静かになった。公選法の規定では、街頭宣伝できるのは20時までのはずでは?そんな独りよがりの選挙戦ばかり展開しているから、毎回、市議選に出馬しているのに、今まで一度も当選できないのだ。