アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
 読んだ記事の中で気に入ったものがあれば→こちらをクリック。

名無しの訴えではやはり力が出ない

2015年11月22日 09時48分40秒 | 都構想・IRカジノ反対!



 昨夜遅くに書いた大阪ダブル選挙に関するブログ記事は一旦削除して、新たに書き直したものをここに掲載します。昨夜の記事は、単に今までのツイッターのつぶやきを書き並べただけなので。それを書いた時は、まだ自分の頭の中で言いたい事がまとまっていなかったので、漫然とただつぶやきを書き並べただけに終わってしまいましたが、一晩寝たら、それなりにまとまったものが書けそうな気がしてきましたので、この早朝に起きて一気に書き上げる事にします。

 上記の「1秒でわかる大阪ダブル選挙の構図」(1秒図)は、野村ともあきという、自民党堺市会議員の人がまとめて下さったものです。「自民党と共産党が野合している」との橋下・維新からの罵倒に対して、「野合ではなく、維新以外の全ての党派や個人が、維新のデタラメ政治に反対しているのだ」という事を分かりやすく示した図です。
 私も、この図の通りだと思います。ただ、それと同時に、「各党がそれぞれ反維新候補をバラバラに支持している」という段階では、「1+1が3にも4にもなる」という所まではなかなか行かないのではないか、という懸念も感じます。

 確かに、共産党が過去に堺市長選挙で「堺は一つ」と訴えた竹山修身・現市長を支持した時も、共産党は市長陣営の確認団体には加わらず、勝手連的に支持して、市長の当選を勝ち取る事ができました。でも、この時は、市民の大多数が現市長の「堺市を無くすな」の訴えを支持したからこそ、当選を勝ち取ることができたのです。
 しかし、今の大阪の「反維新」の気運は、まだそこまで行っていないように思います。確かに、橋下・維新の化けの皮が徐々にはがれ、長い目で見れば人気が下降しているのは確かですが、それでも、まだまだ府民の多くが橋下の饒舌(じょうぜつ)に絡め取られているのが現状です。非常に残念な話ではありますが。

 また、大阪都構想の是非を問う住民投票の時も、橋下・維新が都構想推進で突っ走ったのに対して、維新以外の全党派が都構想反対の立場で結集し、見事、投票で否決を勝ち取りました。この時も、上記の「1秒図」と同じ構図で反対運動が展開されました。でも、この時は純粋に都構想への賛否が問われただけで、別に誰か具体的な候補を推したり、他の政策をすり合わせたりする必要はありませんでした。また、公職選挙法の適用も受けなかったので、都構想に反対の党派や個人は、めいめいバラバラに各自で運動を展開する事ができました。

 しかし、今回の大阪ダブル選挙はどうか。確かに、自民党も共産党も、その他の党派や個人の方々も、公式HPなどを拝見する限りでは、それぞれ独自の立場で一生懸命、選挙を闘ってはおられるのですが、実際に自分の今住んでいる街や通勤の行き帰りで見ると、なかなかそれが見えて来ないのです。
 見えてくるのは、橋下・維新の金にモノを言わせた街頭宣伝だけです。彼らは毎日のように大阪市内の駅頭で宣伝しています。町内会のじいちゃん、ばあちゃんまで動員して、ビラも再生紙ではなく上等な紙を使って、イラストもふんだんに取り入れたものを駅頭で配っています。

 大阪では、彼ら橋下・維新こそが与党であり権力者なのです。その与党や権力者が、政治の場では思いっきり弱い者イジメをして、赤バスや敬老パスを廃止し、地下鉄は初乗り運賃だけ値下げして2区間以上は大幅に値上げし、自分たちを支持する企業に駅のトイレを発注しながら、「運賃を値下げした、駅のトイレもキレイにした」と、欺瞞(ぎまん)的な宣伝を行っているのです。そして、自分たちこそが与党であり権力者でありながら、まるで野党の挑戦者であるかのように、「シガラミを打破する、既得権益を打破する」と喚いているのです。

 私に言わせれば、何が「シガラミ打破」なのかと思います。権力を握って、金にモノを言わせた金権選挙を展開し、公費で高級車のレクサスを購入したり、ビラも撒いていないのにビラを撒いたと嘘ついて政務活動費を着服しているくせに。初乗り運賃値下げの件も、有権者を余りにもバカにしています。ドングリの実を「朝三つ夜四つでは少ない」と不平を漏らした猿に、「では朝四つ夜三つ上げよう」と言って手なずけた「朝三暮四」のたとえ話そのまんまじゃないですか。ここまでバカにされても、まだ橋下・維新を支持しますか?

 維新のデタラメは、まだまだ他にもありますよ。有効求人倍率が他府県では大阪以上に好転し、むしろ大阪は伸び率が最低ランクなのに、まるで自分たちが好転させたみたいに言ったり。学力テストで学校を試験漬けにし、生徒を試験で追い詰め、校内暴力発生件数や不登校発生率を全国最悪の水準にまで落ち込ませておきながら、その事には頬かむりし、平均点のランキングが少し上がったのを、さも自分たちの手柄であるかのように言い立てたり。

 自分から都構想の住民投票を仕掛けておきながら、否決されてもまだ「都構想推進」を言い張る「自己チューぶり」に至っては、もう失笑を禁じえません。自分たちの都合の良い時だけ「民意」だの「多数決が全て」だの言っておいて。実際は、自分たち維新こそが「シガラミ」「既得権益」そのものなのに。でも、その金にモノを言わせた金権選挙が奏功(そうこう)して、選挙終盤で「維新リード」の状態を現出する事に成功したのです。

 「選挙は水物」なので、実際に蓋を開けてみない事には何とも言えませんが、終盤戦での劣勢を跳ね返すのは並大抵ではありません。今回の選挙では、共産党や「明るい民主府政をつくる会」(明るい会)も奮闘して、毎日日替わりのビラを駅頭や街で撒いたりしましたが、そのビラでは「元・市議団幹事長」「元・府議」としか書けませんでした。共産党や「明るい会」は今回、選挙の確認団体ではありませんので、自分たちのビラには具体的な候補者名を載せる事ができないのです。

 しかし、こんな「名無し」のビラで果たして100%の力を出し切る事ができるでしょうか?維新の物量作戦に対抗できるでしょうか?私も、近所の共産党員の方に頼まれて、休日にはビラの全戸配布にも協力させてもらいましたが、正直言って、自分で撒きながらも「イマイチ感」がどうしても払拭(ふっしょく)できませんでした。それが、「自民党支持層のみならず、共産党支持層をも固め切る事ができなかった」という最悪の結果にならなければ良いのですが。

 私は、今まで培った「さよなら維新政治」の共同の成果を決して否定するものではありません。今回も、卒業式での「君が代」斉唱強制の件で柳本氏には質問メールを送らせていただきましたが、やっぱり反維新の立場から、今回だけは、生まれて初めて自民党系候補に投票させてもらう事にします。しかし、本当に「維新政治にサヨナラ」したいのであれば、反維新の党派や個人がもっと団結しなければならないと思います。次は是非、「メイメイがバラバラに支持する」のではなく「一つの確認団体」として闘って欲しいと思います。「ヒトラー」や「津波」に立ち向かわなければならない時に、もはや「自民党がどうの、共産党がどうの」と言ってられないはずです。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする