総統閣下が都構想の失敗でお怒りのようです
くだんの上記動画は、映画「ヒトラー~最期の12日間」の映像に、橋下の大阪都構想を風刺する字幕を勝手に挿入(そうにゅう)したものですが、「上西」区長が行方不明、「湾岸区」が財政破たん・・・と、のっけから皮肉たっぷりのパロディーに、おもわずニヤリ。
第2次大戦末期のナチスの秘密地下壕で、ヒトラー側近に「役所を5つに増やして行政コストが減るなんてファンタジーだ」と言わせるくだりでは、実際に映画の中にある「ファンタジ―」の台詞(せりふ)に、前述の風刺をそのままかぶせている所なぞ、正に秀逸です。
「北区議会が反乱しました。西成に金を回したくないと」とのパロディーで、映画でのベルリン陥落直前のヒトラー指導部の狼狽(ろうばい)ぶりを、そのまま、大阪市を5つの特別区にバラバラにした後に起こるであろう、特別区同士の足の引っ張り合いに当てはめている所も、非常に良く出来ています。
その他にも、「庁舎新設など初期費用など680億で府の財政もパンク」の部分の「パンク」や、ヒトラーが怒り狂って「アンポンタン」「(大阪)市民はサヨクだ、大嫌いだ」「ちくしょうめ~!」と叫ぶ場面も、映画の中の、それらの発音によく似たドイツ語の台詞にうまくかぶせています。
その中で、敢えて欲を言うなら、安倍が腹痛で辞任し、その後に谷垣が首相となって都構想実現の邪魔をするという設定については、少しパロディーを利かせ過ぎの感も。確かに、安倍が腹痛で第一次政権を投げ出したのは事実ですが、その後に出てきた谷垣は、あくまで「党総裁」止まりで、「首相」にはなれなかったはずですから。
それでも、なかなか良く出来た動画である事は間違いありません。特に「5分割してワン大阪なんて わしにも意味わかんねえよ」とヒトラーに言わせるくだりなぞ、今の橋下の心中もさぞやと思わせる出来栄えに、私も思わず唸(うな)りました。動画の閲覧数も既に9万ビューを突破。正にお薦めの動画です。
ところで、今日流れてきた下記のニュースによれば、菅官房長官が、都構想反対で共産党とも共闘している自民党大阪府連の態度について、苦言を呈したとか。
大阪府連は、あくまでも「住民生活を守る」という政治家の原点に立って行動したまで。その立場に立つ限り、「たとえ、中央政界では憲法改正との関係で維新とは協調関係にある自民党の地方議員であっても、あんなデタラメな都構想には反対せざるを得ない」というだけの事。
もちろん、それだけでなく、後々の選挙を考えての打算も当然あると思いますが。でも、それも、都構想がまともな代物なら、少々反対が多くても賛成に回るはず。それが、たとえ官房長官の逆鱗(げきりん)に触れてでも、反対せざるを得ない所にも、都構想が、大阪市民にとっては「百害あって一利なし」でしかない事がはっきり現れています。
それを、菅官房長官は「共闘相手が共産党だからケシカラン」、谷垣幹事長や石破茂・地方創生相は「自民党にとっては反対した方が良い」と、どちらも「政権や党にとっての損得勘定」だけで発言しています。正に「党利党略」以外の何物でもありません。いくら、これらの政治家が、「愛国」だの何だのと口にした所で、ハナから国民の事なぞ眼中にない事が、今回の一件でも、はからずも明るみに出たと言う事でしょうか。まるで、この動画に出てくるヒトラーみたいに。
自民大阪府連を菅氏が批判 都構想反対で共産と共闘(朝日新聞)
菅義偉官房長官は11日の記者会見で、橋下徹・大阪市長が進める大阪都構想をめぐり、反対の立場から共産党との共闘を打ち出した自民党大阪府連に対し、「個人的には全く理解できない」と厳しく批判した。政権のスポークスマンである官房長官が、党の地方組織の方針を正面から批判するのは異例だ。
菅氏は橋下市長や松井一郎・大阪府知事と親交がある。大阪都構想にも理解があるとされ、維新に配慮を示した。菅氏は記者会見で「私は総務副大臣の時から大阪問題を党内で取り上げてきた」とも発言。自身の地元である横浜市について、大阪市よりも人口が多くて面積が広いにもかかわらず、市職員が少ないと指摘して、都構想実現による行政の効率化に期待感をにじませた。
一方、自民党の谷垣禎一幹事長は11日の会見で、「大阪維新の会が出来て以来、党大阪府連は選挙で苦労が続いている。同志が必死の戦いをしているのに、党本部は『知らん』と言ってていいのか。(府連に)大きなシンパシーを持っている」と述べ、党大阪府連の活動に理解を示した。
谷垣氏は、都構想が実現すれば、大阪市が廃止され、新たに特別区に再編されることにも言及。「大阪市がなくなるというのは、どういうことなんだろうなと、京都選出の議員としては感じる」とも語った。
http://digital.asahi.com/articles/ASH5C62G6H5CUTFK00Y.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH5C62G6H5CUTFK00Y
石破氏「谷垣幹事長の発言は当然」 大阪都構想めぐり(同上)
石破茂・地方創生相
(「大阪都構想」に反対する共産党との共闘を打ち出す自民党大阪府連を、菅義偉官房長官が批判した一方、自民党の谷垣禎一幹事長が理解を示したことについて)私が自民党政調会長、幹事長の時に、維新という与党ではない党が大阪で勢力を伸ばし、我が党が第一党から転落した。府議会のみならず、大阪市議会をはじめ、あちこちでイニシアチブを失った。大阪での勢力回復は、党の責任ある立場としてやっていかなければならない。谷垣幹事長の発言は、大阪府連が苦しい立場にあり、一つひとつの議席回復で協調関係を大事にする幹事長として当然だ。自分が幹事長であってもそう思う。
菅官房長官の発言は、維新よりも政府に否定的な方と一緒に組むのはどうなんだろうねと、政権に対する距離に基づく発言だ。官房長官、幹事長の立場の違いによるものだ。評論家風で恐縮だが、そう思っている。(記者会見で)
http://www.asahi.com/articles/ASH5D3SXCH5DUTFK008.html
都構想の化けの皮がはがれた橋下をヒトラーの最期になぞらえたこの動画の、「総統閣下」の台詞は、そっくりそのまま今の「菅官房長官」閣下に置き換える事が出来るのではw。 http://t.co/m3vo031LHo
― プレカリアート (@afghan_iraq_nk1) 2015, 5月 12
くだんの上記動画は、映画「ヒトラー~最期の12日間」の映像に、橋下の大阪都構想を風刺する字幕を勝手に挿入(そうにゅう)したものですが、「上西」区長が行方不明、「湾岸区」が財政破たん・・・と、のっけから皮肉たっぷりのパロディーに、おもわずニヤリ。
第2次大戦末期のナチスの秘密地下壕で、ヒトラー側近に「役所を5つに増やして行政コストが減るなんてファンタジーだ」と言わせるくだりでは、実際に映画の中にある「ファンタジ―」の台詞(せりふ)に、前述の風刺をそのままかぶせている所なぞ、正に秀逸です。
「北区議会が反乱しました。西成に金を回したくないと」とのパロディーで、映画でのベルリン陥落直前のヒトラー指導部の狼狽(ろうばい)ぶりを、そのまま、大阪市を5つの特別区にバラバラにした後に起こるであろう、特別区同士の足の引っ張り合いに当てはめている所も、非常に良く出来ています。
その他にも、「庁舎新設など初期費用など680億で府の財政もパンク」の部分の「パンク」や、ヒトラーが怒り狂って「アンポンタン」「(大阪)市民はサヨクだ、大嫌いだ」「ちくしょうめ~!」と叫ぶ場面も、映画の中の、それらの発音によく似たドイツ語の台詞にうまくかぶせています。
その中で、敢えて欲を言うなら、安倍が腹痛で辞任し、その後に谷垣が首相となって都構想実現の邪魔をするという設定については、少しパロディーを利かせ過ぎの感も。確かに、安倍が腹痛で第一次政権を投げ出したのは事実ですが、その後に出てきた谷垣は、あくまで「党総裁」止まりで、「首相」にはなれなかったはずですから。
それでも、なかなか良く出来た動画である事は間違いありません。特に「5分割してワン大阪なんて わしにも意味わかんねえよ」とヒトラーに言わせるくだりなぞ、今の橋下の心中もさぞやと思わせる出来栄えに、私も思わず唸(うな)りました。動画の閲覧数も既に9万ビューを突破。正にお薦めの動画です。
ところで、今日流れてきた下記のニュースによれば、菅官房長官が、都構想反対で共産党とも共闘している自民党大阪府連の態度について、苦言を呈したとか。
大阪府連は、あくまでも「住民生活を守る」という政治家の原点に立って行動したまで。その立場に立つ限り、「たとえ、中央政界では憲法改正との関係で維新とは協調関係にある自民党の地方議員であっても、あんなデタラメな都構想には反対せざるを得ない」というだけの事。
もちろん、それだけでなく、後々の選挙を考えての打算も当然あると思いますが。でも、それも、都構想がまともな代物なら、少々反対が多くても賛成に回るはず。それが、たとえ官房長官の逆鱗(げきりん)に触れてでも、反対せざるを得ない所にも、都構想が、大阪市民にとっては「百害あって一利なし」でしかない事がはっきり現れています。
それを、菅官房長官は「共闘相手が共産党だからケシカラン」、谷垣幹事長や石破茂・地方創生相は「自民党にとっては反対した方が良い」と、どちらも「政権や党にとっての損得勘定」だけで発言しています。正に「党利党略」以外の何物でもありません。いくら、これらの政治家が、「愛国」だの何だのと口にした所で、ハナから国民の事なぞ眼中にない事が、今回の一件でも、はからずも明るみに出たと言う事でしょうか。まるで、この動画に出てくるヒトラーみたいに。
自民大阪府連を菅氏が批判 都構想反対で共産と共闘(朝日新聞)
菅義偉官房長官は11日の記者会見で、橋下徹・大阪市長が進める大阪都構想をめぐり、反対の立場から共産党との共闘を打ち出した自民党大阪府連に対し、「個人的には全く理解できない」と厳しく批判した。政権のスポークスマンである官房長官が、党の地方組織の方針を正面から批判するのは異例だ。
菅氏は橋下市長や松井一郎・大阪府知事と親交がある。大阪都構想にも理解があるとされ、維新に配慮を示した。菅氏は記者会見で「私は総務副大臣の時から大阪問題を党内で取り上げてきた」とも発言。自身の地元である横浜市について、大阪市よりも人口が多くて面積が広いにもかかわらず、市職員が少ないと指摘して、都構想実現による行政の効率化に期待感をにじませた。
一方、自民党の谷垣禎一幹事長は11日の会見で、「大阪維新の会が出来て以来、党大阪府連は選挙で苦労が続いている。同志が必死の戦いをしているのに、党本部は『知らん』と言ってていいのか。(府連に)大きなシンパシーを持っている」と述べ、党大阪府連の活動に理解を示した。
谷垣氏は、都構想が実現すれば、大阪市が廃止され、新たに特別区に再編されることにも言及。「大阪市がなくなるというのは、どういうことなんだろうなと、京都選出の議員としては感じる」とも語った。
http://digital.asahi.com/articles/ASH5C62G6H5CUTFK00Y.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH5C62G6H5CUTFK00Y
石破氏「谷垣幹事長の発言は当然」 大阪都構想めぐり(同上)
石破茂・地方創生相
(「大阪都構想」に反対する共産党との共闘を打ち出す自民党大阪府連を、菅義偉官房長官が批判した一方、自民党の谷垣禎一幹事長が理解を示したことについて)私が自民党政調会長、幹事長の時に、維新という与党ではない党が大阪で勢力を伸ばし、我が党が第一党から転落した。府議会のみならず、大阪市議会をはじめ、あちこちでイニシアチブを失った。大阪での勢力回復は、党の責任ある立場としてやっていかなければならない。谷垣幹事長の発言は、大阪府連が苦しい立場にあり、一つひとつの議席回復で協調関係を大事にする幹事長として当然だ。自分が幹事長であってもそう思う。
菅官房長官の発言は、維新よりも政府に否定的な方と一緒に組むのはどうなんだろうねと、政権に対する距離に基づく発言だ。官房長官、幹事長の立場の違いによるものだ。評論家風で恐縮だが、そう思っている。(記者会見で)
http://www.asahi.com/articles/ASH5D3SXCH5DUTFK008.html