アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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原発なんかに殺されて堪るか!

2011年09月22日 16時16分31秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
 遅くなりましたが、9月19日東京・明治公園での脱原発5万人(後日発表では6万人)デモの報告をアップしておきます。まずは、このデモに参加されたロン子さんから、拙ブログに寄せられたコメントをそのまま紹介します。

(転載開始)
9.19デモの報告(明治公園) (ロン子)
2011-09-19 20:11:53

先週に引き続き、行ってきました!
ある意味、本命のデモでした!
今回は既に乗換駅の新宿に降り立った時点で「今までと違う…」と思いました。というのはすでに私の前を歩いている若い男性の来ているTシャツの背中に「原発を許すな!放射能は云々…」みたいなことが書いてあります。今まで最寄駅でもない駅で、デモ隊参加者にでくわしたことなどありませんでした。
もしや…と思いつつ、大江戸線の国立競技場駅に降り立つと、やはりものすごい人でした。
明治公園まで、なかなか行けないほどの人出で警官も整理に大変そうでした。
集会の会場には人が多すぎて入れず、デモは2時すぎの出発だったにも関わらず、後ろの私は3時半ころまで出発できませんでした…
主催者発表6万人は、あながち大げさではないと思います。集会場所をヘリコプターがたくさん飛んでいたので、「今回こそ、マスコミはとりあげる!」と思いましたが、録画予約をしておくのを忘れ、夕方の日テレもNHKも見れませんでした…やっぱり、ちびっとしか報道されてないんですかね…多局はどうなのかな?
警察はデモ隊を故意に分断させるのはいつものことですが、前回とはうってかわって、挑発的な行為・言動はいっさいありませんでした(少なくとも私の周りでは)
著名人がからむと急に態度、変わる?
素人の乱の人たちは警察に目の敵にされてますからね。
今回は警官と警官の間隔自体がユルユルでした(もしかして人が集まりすぎて対処できなかった?)

脱原発ポスターサイトから、すごく上手な猫の絵に「原発はいらニャイ」と書いてあるポスターを選んで、プラカードにしましたが、絵がかいてあると「なんだ、なんだ?」とよってくる人が結構いるので、きれいなポスターなどに一言そえるなんていうのは、割と効果的だと思います。その一方で、私はあえて歩道よりを歩き、通行人にプラカードがよく見えるようにしましたが、なんか目をそむける人も結構いるんですよね…
(特に若い女性は蛇蝎のごとくデモ隊を嫌う。男性は結構、複雑な目で見ている人が多い)
「そんなこと私、全然わかんないも~ん!」ってことなのかな…
若い彼女たちは、歳をくっている私(私はプレカリアートさんの大嫌いな例の府知事さんより数歳上です)なんかより、数倍は影響大きいんですけどね…まして、これから子供を産み育てたいだろうし…

長文、失礼しました。
全体としては大満足のデモでした!
(転載終了)

 ロン子さんご苦労様でした。既にレスでも述べましたが、改めて参加報告有難うございました。6万人も参加したのに、私の知る限り、このデモの事を報じたマスコミは殆どありませんでした。確かにネットでは、産経も含めて一応「アリバイ的には」ニュースに流しているようなのですが、実際には現に翌19日の産経朝刊には一行も載っていませんでした。これはテレビ・ニュースも同様で、ヤフーもHP上で表立っては流さなかったように思います。だから、今まで情報が入らなくてヤキモキしていました。
 ロン子さんのコメントに触発されてデモ主催者のHPを閲覧し、他のブログでも報告記事がアップされ出して、ようやくこのデモが大成功に終わった事が分かりました。事前の盛り上がりから、デモの成功はほぼ確信していましたが、それでも実際に報告が上がるまでは落ち着きませんでした。表向きは報道の自由が保障されているとされる日本ですが、実際にマスコミを支配しているのは原発マネーに毒された政財界だと言うことが、今回の件でも見事に証明されました。

・さようなら原発1000万人アクション(デモ主催者のHP)
 集会・デモの動画、登壇者の発言要旨など、詳細な報告がトップページから辿れます。
 http://sayonara-nukes.org/
・2011年9月19日、東京、脱原発デモの記録(村野瀬玲奈の秘書課広報室)
 主なブログの報告記事が紹介されています。ここから当該記事に飛ぶ事が出来ます。
 http://muranoserena.blog91.fc2.com/
・写真報告: 6万人で明治公園があふれる(レイバーネット)
 http://www.labornetjp.org/news/2011/0919shasin
・9・19脱原発デモ、空前の盛り上がり(リベラル21)
 http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-1733.html
・さようなら原発へ6万人巨大集会ひらく-「原発は必ず荒廃と犠牲を伴う」「新しい安全神話は許さない」(すくらむ:国家公務員一般労働組合のブログ)
 http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-11023835724.html
・さようなら原発 6万人/大江さんら著名9氏が呼びかけ/東京・明治公園(しんぶん赤旗)
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-09-20/2011092001_01_1.html

 当日の集会・デモの様子と、それと関連して上杉隆氏のマスコミ原発報道批判の動画を、下記に貼り付けておきます。

脱原発デモに6万人が参加


上杉隆「読売・朝日・菅直人への怒り」1/2 20110908


 最後のマスコミの原発報道の中でも、とりわけ酷いと感じたのが産経20日付朝刊一面の下記記事です。9.19を完全黙殺しただけでなく、何と原発作業員を戦時中の特攻隊に準えた記事を第一面に持ってきています。


・福島第1、作業員たちは今 放射線と対峙、自ら突入…2000人の闘い
 「原発は爆発させねえ」
 東京電力福島第1原発の安定化を目指す作業員の闘いは7カ月目に突入した。いまだに高い放射線量を放つがれきに突入する「特攻隊」、逃げ出す作業員を統率する監督。「原発は絶対に爆発させねえから」。家族と離れ、全国から集まった数千人の男たちは日本の安全を自らの肩に背負って、今日も現場に向かう。(荒船清太)(以下略)
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110920/dst11092008420002-n1.htm

 今までの様に東電擁護・原発推進を露骨に主張する事が出来なくなったので、下請け作業員をダシにしての「お為ごかし」で取り繕うとしているのでしょうが、無理に殉職美談に仕立て上げてしまった為に、却って矛盾を露呈させてしまっています。
 まず「逃げ出す作業員を統率する監督」とありますが、そもそも作業員が被曝を恐れて逃げ出さざるを得ない状況って、それ自体が本来あってはならない事でしょうが。作業監督ならそれを真っ先に改善させるべきなのに、それには何も抗議せずに、「仕方ない、逃げたい奴は逃げろ、俺はここに留まる」と、男は黙って「今日も現場に向かう」って、アホと違うか。
 異常事態なら、どんなブラック企業の人権侵害にも耐えろと言うのか。それを、全国各地からかき集められて、ろくに安全教育や作業説明も受けずに現場に放り出された一作業員に対して、そんな状況を放置したままで、まるでそうするのが当然の如く平然と振舞える神経がまず理解できません。

 それに、当該記事にはこの後にも、「国の為ではない、自分と家族の生活を守る為に、今の状況を甘受しているのだ」という作業員の発言が肯定的に取り上げられていますが、何をか況やです。戦時中の特攻隊員も、そうやって無理やり自分に言い聞かせて、戦地に飛び立って行きました。それは、そう思わずにはやっていられないからです。勿論、そんなものが特攻隊員の本音なんかではありません。本音はあくまでも生きたかったに決まっています。そんな、もう二度と繰り返してはいけない悲劇を、あろう事か美談仕立てにして賞賛するとは、人間を侮辱するにも程があります。
 美談にして賞賛するという事は、これを模範として「みんなも後に続け」という事に他なりません。これでは、全国の原発をそのままにして、福島の放射能垂れ流しや被曝も、ブラック企業の環境もそのままにして、ただただ時間稼ぎの為に、作業員を付け焼刃の特攻作戦に追い込んでいるだけではないですか。「もう二度と繰り返してはいけない」と本気で思っていたら、こんな「お涙頂戴」の皮相・翼賛記事ではなく、もっと大事な事故の真相究明や対策検証に切り込める筈です。

 「原発は爆発させねえ」って、そんな危険なもの最初から作らなければ、爆発の恐怖におののく事もなかったのだ!今もその事に無反省な原発推進派が日本を牛耳っている限り、今後も福島と同じ悲劇が何度も繰り返されるに決まっています。
コメント (3)
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